|
Contents
1、インドで最も多くの...
2、このイネの空白部で栽培されて...
3、数あるミレットのうち...
4、そこから商品価値も小さい・・・
5、作物体レベルでの...
6、耕土が十分に細かく、...
7、デカンのミレット農耕における...
8、さらにデカンのミレット農耕の...
9、中耕除草作業のあとに...
10、[土地利用−農耕システム]における第2の...
11、[土地利用−農耕システム]における第3の...
12、デカンのミレット農耕の...
13、問題は、その犁による...
14、では、マリの犁が導入されている...
15、乾燥地帯での深耕反転は...
16、この近代化による犁の導入は...
17、そうした反転深耕による...
18、結論
| |
12
こうしたデカンのミレット農耕の性格を知ったうえで、同じ熱帯サバナ気候に属する西アフリカのマリ国ミレット地帯に比較調査に出かけた。ここはかつてのフランス領の植民地である。マリ国のミレット農耕を全域的に調査した。その結果、いろんな農耕的視点からみて、マリ国のミレット農耕は東西二つのゾーンに別れることが分かった。図には、そのうちの整地作業のための使用農具の分布を示したものである。北東部のC・Dゾーンでは、そのための用具がない。つまり整地作業のない地帯である。これに対して南西部のAゾーンでは、犁が広汎に採用されていることがわかる。もちろん犁はもともとブラック・アフリカにはない農具である。それは、マリ国の近代化過程で外から導入されたものである。
|