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Contents
1、インドで最も多くの...
2、このイネの空白部で栽培されて...
3、数あるミレットのうち...
4、そこから商品価値も小さい・・・
5、作物体レベルでの...
6、耕土が十分に細かく、...
7、デカンのミレット農耕における...
8、さらにデカンのミレット農耕の...
9、中耕除草作業のあとに...
10、[土地利用−農耕システム]における第2の...
11、[土地利用−農耕システム]における第3の...
12、デカンのミレット農耕の...
13、問題は、その犁による...
14、では、マリの犁が導入されている...
15、乾燥地帯での深耕反転は...
16、この近代化による犁の導入は...
17、そうした反転深耕による...
18、結論
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[土地利用−農耕システム]における第3のレベルは、村内農用地である。このレベルでは、村内農用地全体における作付の空間配置をみることができる。デカン南部のシコクビエ農村での作付配置図を示すと、図のようになる。図で集落を中心とする同心円が描かれているのが、シコクビエが主に栽培される非灌漑耕地である。そこでは、集落の近くでシコクビエが、集落からはなれたところでagro-forestryが、という同心円的土地利用編成がみられる。同じagro-forestry地内でも、内側にムクマオウが、外側にユーカリがという関係がみられる。これらをまとめて言うと、耕圃までの距離と所要時間(通作距離・時間)と集約度との逆進関係が明瞭に認められる。この面でも、デカンのミレット農耕はきわめて「合理的」なのである。
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