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第二十回 「環境保全と環境破壊−寡欲と強欲の系譜」 | |||
Contents 土地との付合い方 林との付合い方 動物との付合い方 12 カナダ 生態破壊の業 |
12 カナダ ヨーロッパ人移民が新世界へやって来た時、そこは動物の宝庫だった。大平原にはバイソンや鹿、熊、狼、亜寒帯の針葉樹林帯にはビーヴァ−、テン、カリブー、ムースが一杯いた。海にはアザラシ、セイウチ、鯨、鱈などが一杯いた。しかし、19世紀末には殆どが絶滅の危機に瀕した。酷寒の地にいた毛皮獣もその例にもれなかった。紳士の山高帽子や淑女の毛皮コートにされてしまった。カナダはビーヴァ−を追ってつくられたといわれるが、主要都市はすべてビーヴァ−の毛皮交易所を基に始まっている。写真はアルバータ州カルガリーの歴史村、復元されたハドソン湾会社の毛皮交易所。 |