Contents

１　環境破壊と植民地支配

土地との付合い方
２　雲貴高原の棚田

３　収穫季の棚田

４　新世界の大農場

５　ブラジル東北部のサトウキビ地帯

６　カナダの小麦地帯

林との付合い方
７　産米林−タイ系民族の開拓方式

８　破壊を招いた大規模開発

９　カナダ先住民の林

10　伐採会社の理屈

動物との付合い方
11　インド

12　カナダ

生態破壊の業
13　ラオスの不発弾

14　地球温暖化

３　収穫季の棚田

　長大斜面の棚田が黄色く稔った風景は見事である。昔は一本一本穂を摘んだ。東南アジアにはその伝統が残っている。稲の生命を磨ぎ、その生命に人間も依存して生きる思想と行為が美を創り、環境を保全する。精耕細作のアジアの伝統である。コスト/ベネフィットを優先させる功利主義と無縁な世界がある。貴州省竜姓。