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第二十回 「環境保全と環境破壊−寡欲と強欲の系譜」 | |||
Contents 土地との付合い方 林との付合い方 9 カナダ先住民の林 動物との付合い方 生態破壊の業 |
9 カナダ先住民の林 アラスカ西岸からカナダ西岸は温帯多雨林帯がある。クロベ、アメリカネズコ、アメリカヒノキ、アメリカツガ、ダグラスモミ、トウヒ、などの針葉樹林である。原生林は樹齢千年、径2メ−トルを超える大木の密林である。こうしたオールドグロス林はしかし今やヴァンク−バ−島やアラスカのトンガス国有林に少し残る程度だが、ヴァンク−バ−島のヌ−チャ−ヌルス族の伐採抵抗運動で一躍有名になった。かれらの木材利用は立ち木の皮を一部帯状に剥ぐとか、板を取るにも柾目に楔を打ち込んで板を抜き取るといった方法で、伐採は殆どしない。カネは生まないが、見事な林を保全していた。写真はヴァンク−バ−島トフィナの原生トウヒ林。 |