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第二十回 「環境保全と環境破壊−寡欲と強欲の系譜」 | |||
Contents 土地との付合い方 4 新世界の大農場 林との付合い方 動物との付合い方 生態破壊の業 |
4 新世界の大農場 新世界の収穫季の畑は砂漠の景観になる。360度地平線まで剥き出しの土の上に枯茎が散らばる。道路工事の展圧ローラーのようなばかでかいトラクターで耕し、飛行機で播種し、200メーター幅の散水車で水を撒き、ばかでかい機械で収穫をする。農業にあらず、工場である。この風景は欲、利潤、ワールドシステムが作っている。写真はブラジルマットグロッソ州の大農場で、30年前まではモンスーン林だった。先住民のインディオは土地を盗られ、ずっと北の林に囲い込まれた。その居留地は今開拓前線となり、アマゾンの林と共に、風前の灯である。強欲の風景を作る人びとが持続し得る開発を言う不条理がある。 |