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第二十回 「環境保全と環境破壊−寡欲と強欲の系譜」 | |||
Contents 土地との付合い方 6 カナダの小麦地帯 林との付合い方 動物との付合い方 生態破壊の業 |
6 カナダの小麦地帯 カナダの大陸横断鉄道は小麦地帯を横断する。駅の周りには穀物メ−ジャ−のカントリーエレヴェーターが林立する。カナダもアメリカも天水地帯の小麦は分げつをせず、一粒の麦から一本の穂が出るだけである。収量はヘクタール当り2トン強、一粒が26粒程に増えるに過ぎない。平均保有面積600ヘクタール程と、土地の規模で低収を補っている。アジアの精耕細作の伝統から見ると、土地資源の無駄使いは膨大である。写真のカントリ−エレヴェ−タ−はマニトバ州フォ−トド−ファンの容量4400トンのもの。最近は日本向け菜種が増えている。 |