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Contents
地域研究への誘い
地域
フィールドワークと直観的観相
<自然地域>の相と<メタ地域>の相
<寄生メタ地域>の暴走に歯止め
1、地域の単位−今西錦司の示唆
1-2、今西錦司の生物社会の見方
1-3、岩田慶治の指摘
1-4、生物のホメオスタシス
2、高谷好一の「世界単位」
2-2、「世界単位」の概念
2-3、腑に落ちない点
3、地球単位
3-2、「地域種社会」と「地球単位」
3-3、<寄生メタ地域>
4、地域研究の存在理由
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「地域種社会」と「地球単位」
「地球単位」を設定する枠組みの中で、高谷の「世界単位」はどう位置ずけるのか。それは「地域種社会」に相当するものだ。そのように見て、様々な人がそれぞれの地域同定の試みを行えばどうだろう。
試みに私の「地球単位」とそれを構成する「地域種社会」の空間的範域は現時点で次ぎのようにかんがえている。括弧は現地を見ていないところだ。
- アジア圏:日本、東シナ海海域,中華、北部ベトナム,山地東南アジア、平原東南アジア、海域マレー、ジャワ、モンゴル、タリム、チベット、インド、山地中央アジア、高原西アジア
- アラビア圏:カフカス、(カザフ・ウズベク・トルクマン)、トルコ、半月弧オリエント、(アラビア),環インド洋海域、地中海海域、サハラ
- アフリカ圏:サブサハラ、赤道アフリカ、マダガスカル、(エティオピア)
- ヨーロッパ圏:平原ロシア、スカンディナビア、北海・バルト海海域、西欧、東欧、(バルカン)、地中海海域、イベリア、
- 北米圏:アラスカ・ロッキー、アングロアメリカ
- ラテンアメリカ圏:メキシコ、カリブ海域、アンデス、アマゾン、平原ラテンアメリカ、(パタゴニア)
- オーストラリア圏:オーストラリア、
- オセアニア圏:メラネシア、ポリネシア
13 メキシコ高原、アンデス高地にはインディオの高文明があった。テオティワカンのピラミッドや、インカの遺跡は驚くべき完成度を想像させる。この大文明がなぜ無残に敗れたのか大不思議だ。征服者がアングロサクソンでなくて不幸中の幸いだったと言うインディオの言葉に私は悲痛な思いを見た。
(ユカタン半島、マヤ文明チチェンイッツァ)
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