第五回 「地域研究で 開けゴマ」 東南アジア地域研究専攻 古川久雄(生態環境論講座) |
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Contents 1-2、今西錦司の生物社会の見方 |
今西錦司の生物社会の見方 ここで今西錦司の生物社会を見る見方が大変示唆的だ。次ぎのように彼は言う.自然のなかの生物はまずすべて個体という姿をとっている。種個体である。そしてそれら種個体は全体で種社会を構成し,それに帰属性をもつと同時に、種社会の維持存続に貢献している。更にすべての種社会は生物全体社会という構築物を作ると言う。今西錦司が生物社会について唱える階層構造は、人間と自然二つが一つになって作る地域と言う場にも似た関係があり、地域にも種個体や種社会に相当する形があるようにおもう。
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