「世界単位」の概念
「世界単位」の概念が初めて提出された1993年から6年もすぎた今ごろ、寝ぼけた話だが、今西の種社会に相当する単位として、世界単位概念に大賛成である。ところで、「世界単位」が今西の種社会に相当する単位だと言うのは私の解釈であり,高谷自身はそんなことは言ってない。種個体とかんがえているのかもしれないし、今西の生物的自然の話を地域構造に結びつけること自体、ちがう意見かもしれない。しかし、わたしはそう考えてみて、地球の全体像を見とおしてみたいのである。
10 トルコ高原のヴァン湖から山峡を西南へ下ると、ディヤルバキールでユーフラテス河の河谷平野へ出る。メソポタミアである。麦、ピスタチオ、ブドウなどの天水畑が広大な平野に縞模様を描く。穀作農業はここに発生し、全世界にそのインパクトがひろがった。ギュッと密集した都市型集落で、ロゴスの文明も熟成した。
(トルコ、ディヤルバキール)
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