地域研究者と「開発」―援助機関におけるインターンシップ経験から― (2010)
お知らせ
今年度後半に京都において,メンバーがインターンシップで経験したことをふまえながら,現場で開発実践にたずさわっている方とともにワークショップを開催しました。(2011年3月23日)
概要
これまで共同研究者3名は,それぞれ農村女性,ストリートチルドレン,外国人労働者を研究対象とし,生計手段(働くこと)を共通項とした研究を進めてきた。彼らは各種国際機関やNGOによって,周縁化されてきたと語られることが多く,開発援助の対象とされている。
本共同研究は,「援助を受ける側」の視点に立って調査研究を進めてきた共同研究者3名が,開発援助機関におけるインターンシップ経験を通じて,援助を行う側の視点に立つ試みであった。そこで得た知見を共有し,議論を進める過程で導かれた考え方を加味して,各自のフィールドを多角的に捉えなおすことを第一の目的とした。さらに,それらの知見を日本の大学生及び研究者に対して発信し,開発や援助をめぐる今日的課題を問いかけ,共に考える場を創設することを第二の目的とした。
共同研究の報告会を2011年3月に日本(京都大学)において開催した。支援現場で働く実務家を招いたパネルディスカッション形式で行う。サブテーマを設定し,それに沿って3名が各自の研究およびインターンシップ経験から得た知見を述べた後,実務家および会場の学生などとディスカッションを行った。
今や研究対象とする社会は,「開発」と切り離せなくなった。そこで,これら一連のプロセスを通して,「乖離」に終始する議論を超えた視点からフィールドを捉えなおし,研究者の立場から開発援助を考えた。
本共同研究は,「援助を受ける側」の視点に立って調査研究を進めてきた共同研究者3名が,開発援助機関におけるインターンシップ経験を通じて,援助を行う側の視点に立つ試みであった。そこで得た知見を共有し,議論を進める過程で導かれた考え方を加味して,各自のフィールドを多角的に捉えなおすことを第一の目的とした。さらに,それらの知見を日本の大学生及び研究者に対して発信し,開発や援助をめぐる今日的課題を問いかけ,共に考える場を創設することを第二の目的とした。
共同研究の報告会を2011年3月に日本(京都大学)において開催した。支援現場で働く実務家を招いたパネルディスカッション形式で行う。サブテーマを設定し,それに沿って3名が各自の研究およびインターンシップ経験から得た知見を述べた後,実務家および会場の学生などとディスカッションを行った。
今や研究対象とする社会は,「開発」と切り離せなくなった。そこで,これら一連のプロセスを通して,「乖離」に終始する議論を超えた視点からフィールドを捉えなおし,研究者の立場から開発援助を考えた。
インターンシップの経験
私たちは、自分達が経験して感じたことを等身大で発信していくことを共同研究の目的のひとつとしています。その一環として、共同研究のブログを開設しました。リアルタイムで発信する、インターンシップ経験における生の声をお楽しみください。
⇒http://ameblo.jp/intern-ktt/(新規ウィンドウで表示します)
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研究報告会
研究報告書
目次 1. はじめに 2. 個人報告 神代ちひろ a.アフリカ農村における女性の住民組織に関する研究~ブルキナファソ女性の生活の実践~ b.援助とはなにか~夜間巡回ソルティの経験から考えたこと~ 高田洋平 c.ストリートの子どもと開発NGO~なぜ子どもはストリートを選ぶのか~ d.ネパール、カトマンズのストリートで生きるこどもの日常実践 竹口美久 e.タイにおける外国人労働者受容の制度的変遷とその運用-「半合法」的地位をめぐる諸問題- f.支援の場を構成するアクターたち 3. 報告会趣旨・プログラム 4. 報告会のまとめと感想~地域研究者と「開発」を考える~ 5. コメンテーターより 6. 写真館 7. おわりに |
メンバー
氏名 | 調査地 | 研究テーマ |
神代ちひろ (研究代表) | ブルキナ・ファソ | アフリカ農村における女性の住民組織に関する研究:ブルキナ・ファソ女性の生活実践 |
高田洋平 | ネパール | ネパール,カトマンズのストリートで生きる子どもの日常実践と社会化についての研究 |
竹口美久 | タイ | タイ都市部における外国人労働者‐教育をめぐる排除と包摂 |