アジア・アフリカ地域研究情報マガジン:メルマガ写真館
第144回 「メルマガ写真館」
「ある山奥の村で」
... 木戸 みなみ(東南アジア地域研究専攻)
ミャンマー東部に位置するカイン州の町、フラインボエから車を走らせること3~4時間、少数民族カレンの村を訪れました。そこには約80人の民族衣装を着た、5歳から13歳の子どもたちが学ぶ学校がありました。カレンの言語教育とキリスト教の関係を調べる私は、公立学校とキリスト教宣教師がかかわっているこの学校で授業を見学させてもらいました。
帰り際に集合写真を撮ると、生徒たちが私に別れの握手を求めてくれました。その場面が上の写真です。恥ずかしそうな子、笑顔を向ける子、慣れない外国人に興味津々な子。全員もれなく私のもとへ集まり、あっという間に囲まれてしまいました。慣れない土地でのフィールドワークは大変なことも多くありました。しかし、この握手で疲労が吹き飛んだ気がしました。