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第十六回 「食糧生産と環境保全」 | |||
Contents 3.東北タイとの関わり |
3.東北タイとの関わり このプロジェクトの対象地区として選ばれたのは東北タイです。私自身、実は、東北タイとは長い付き合いです。最初に足を踏み入れたのは1983年8月、私がまだ大学院博士課程の1年生のときでした。当時、東南アジア研究センターの先生がたを中心として一農村を対象とした学際的村落研究が進行しており、そのプロジェクトに参加するためです。右も左もタイ語もラオ語も何もかもわからない状態で村での生活に飛び込んだ私は、毎日、竹の棒1本と犬一匹を連れて田んぼを歩き回っていました。それ以来、いくつもの村で水田や畑や森を見てまわり、村長さんや村人の話を聞き、水田や畑の開墾過程や耕作技術、村落共有林の変遷、農家の就業構造、経済発展の影響などを考え、発表してきました。 村では、毎朝、村の寺のお坊さんが托鉢にまわる。村人たちはモチ米をお布施する。チェックのサロンを纏ってお布施しているのは、十数年前の私です。 |