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第十四回 「臨地研究の魅力」 | |||
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4.それは違うと思った 焼畑は、1から数年の作付けの後、地力回復または雑草根絶のための休閑期間を設ける。従って焼畑とは生態的過程を巧みに取り込んだ農業技術である。かつて東南アジア大陸部の焼畑の休閑地は森林だったが、現在では、ほとんどの場所で休閑期間が短縮し、森林は再生せず、外来植物であるキク科のミュネレ(飛机草)を主体とした草原が非常に目立つ。従来これをもって、伝統的な焼畑が人口圧によって崩壊した結果だと言われてきた。私はそれは違うと思った。写真のように自然林が豊富に残り、人口圧が高くないと思われるところでもやはり休閑期間は短く、休閑地は草原になっている。 |