アジア・アフリカ地域研究情報マガジン:写真館バックナンバー
メールマガジンバックナンバー第87号
■■■■■ September 2010 第87号 <改革プロ・メルマガ第22号>■■■■■ アジア・アフリカ地域研究情報マガジン Integrated Area Studies INFOrmation Magazine(IAS-INFOM) http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/index.html ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■【発行部数 1038】■■■■■ ___________今月号の目次_________________ □「もう許すしかない!」...........................フィールド便り □「RAMADHAN」.....................メルマガ写真館II □大学院教育改革支援プログラム情報 ....................第2回 ASAFAS Graduate Student Conferenceなど □お知らせ....IAS-INFOMご意見・ご感想フォーム、アフリカ研究最前線 □GCOE情報 .................................大学院派遣報告など □セミナー情報 □編集子より __________________________________ ========================================================= ■フィールド便り 第22便 ~みる・きく・ふれる:アジアとアフリカのフィールドから~ ========================================================= 「もう許すしかない!」 ...............首藤あずさ 二度目のシエラレオネ滞在中のことです。仲良くしていた近所 の男の子がヘルニアになったため、私が手術代を出すことにし ました。病院に費用を払う際、もう一人の友人が付き添ってく れました。外国人の私だけだと、病院側はきっと高額な代金を 請求してくるだろうからと、付いてきてくれたのです。 私が遠くで待機している間、彼が私の代わりに受付に支払いに 行ってくれたのですが、領収書とおつりが合いませんでした。 彼にわけを聞くと、ナースの取り分のレシートはもらえなかっ たと言います。受付に行き、文句を言うと、私の言っている意 味が分からないと、気狂い扱いしました。 腹が立ち、大声で 怒鳴り散らしていると、別室へと連れていかれたので、事情を 説明しました。 すると、病院側は、「君はその男に騙された のだ」と、私を哀れみました。もちろん、彼は断固として認め ません。しかし、病院だけでなく、彼の友人さえも、彼が犯人 だと言い、「これがシエラレオネだ」と肩をすくめるのです。 以来、なんとなく、彼を避けるようになりました。彼もそれを 感じたのか、私に避けられていると、周囲に相談しました。 そして、その時、病院での一件を、ついに白状したそうです。 その話を教えてくれた別の友人は、「あいつも反省しているか ら許してあげてほしい」と言いました。 少しずつ、もとの関係に戻りつつあったある日、その青年が、 近くで起きた窃盗事件の噂をしていました。そして、突然、 私の方を見て、真顔でこう言いました。 「あずさ、盗みというのは本当にダメなことだ、俺は許せない!」と。 誰もが「お前が言うな!」と心でつっこみ、みんな大笑いしま した。私も、お腹がよじれるほどに笑い転げ、もう許すしかない、 と思いました。 そして、「これもシエラレオネなのだ」と妙に納得しました。 その瞬間、もっとこの国で暮らしたい、という気持ちが自分 でも信じられないくらい強くなったのですから、不思議です。 __________________________________ このメールマガジンのバックナンバーは、こちらのページから ご覧いただけます。 http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/mm_list.html ========================================================= ■メルマガ写真館II ~フィールドで出会う~ ========================================================= 「RAMADHAN」 ................. 古川文美子(東南アジア地域研究専攻) インドネシアでは、人口の約9割がイスラム教徒です。イスラ ム教には、開祖ムハンマドに聖典コーランが啓示されたと伝え られる神聖な月(ラマダン)があります・・・ http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/2010_09.html (写真とエッセイの続きは上記HPでご覧いただけます) ↓「メルマガ写真館」バックナンバー http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/mm_phots.html ========================================================= ■大学院教育改革支援プログラム: 研究と実務を架橋するフィールドスクール情報 ========================================================= 第2回 ASAFAS Graduate Student Conference (「大学院教育改革支援プログラム・院生発案共同研究報告会」) 今回は、平成21年度に新規採択された4つのグループが発表予定です。 日 時:2010年10月13日(水)13:30~ 場 所:京都大学総合研究2号館4階AA447 http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/reports/2010conference.html ========================================================= お知らせ ========================================================= ■□■□アジア・アフリカ地域研究 メールマガジン■□■□ ■□■□ご意見・ご感想 フォーム開始!□■□■□■□■□ ........みなさまからのメールマガジンに対する ご意見・ご感想をお待ちしております。 http://form.mag2.com/gianoubima ―――――――――――――――――――――――――――― □同窓生、在学生のみなさん! 京都大学ホームカミングデイを開催します。 日 時:2010年11月13日(土) http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h8/d2/news4/2010/ 101113_1.htm ―――――――――――――――――――――――――――― □アフリカ地域研究資料センター5回連続公開講座 「アフリカ研究最前線:生きる」 http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/ ―――――――――――――――――――――――――――― 現代アフリカの人びとが生きてきたさまざまな環境とその変貌 について長年にわたってアフリカに通い続けてきたフィールド ワーカーがお話します。 ◆第1回「アフリカに生きる」 京大アフリカセンターは、アフリカに生きる人びとの営みを、 その生態・社会・文化の深い理解を通じて解き明かそうとして きました。現代アフリカの変貌と私たちの研究の歩みをふりか えりながら本シリーズのねらいについてお話します。 日 時:2010年10月16日(土)15:00~17:00 場 所:京都大学稲盛財団記念館3階 中会議室 スピーカー: 重田眞義(京都大学アフリカ地域研究資料センター 教授) 受講料:4000円(5講座) ※1回ずつの受講も可(1講座1000円) 登録フォーム http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/form.html ========================================================= ■京都大学 G-COE プログラム :生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点HP掲載情報 ========================================================= □お知らせ ◆GCOEニューズレター ....デジタルブック化・目次掲載をすすめました。 http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/staticpages/ index.php/newsletter ―――――――――――――――――――――――――――― ■大学院教育 ―――――――――――――――――――――――――――― □GCOE大学院派遣報告(2010年度) ◆「生業の選択と実践における社会的ネットワークの機能: ザンビア南部州を事例に」 ....伊藤千尋(ASAFAS アフリカ地域研究専攻) 現在、アフリカをはじめとする途上国の農村部では、農業以外の 経済活動が生計の維持・向上に欠かせない手段になっている。 そのため本研究では、「生業」を、主たる生計維持手段のみでは なく・・・ http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/ 2010_fs_ito_j ◆「タンザニアの農村における住民の自然資源の利用・管理に関する研究」 ....山本佳奈(ASAFAS アフリカ地域研究専攻) アフリカ大陸の中央部から南部にかけて、年間降水量500mm~ 1,400mm、年平均気温18℃~24℃の気象条件を満たす地域でマメ 科ジャケツイバラ亜科の樹木が優占するミオンボ・ウッドランド とよばれる乾燥疎開林が広がっている(White, 1984)・・・ http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/ 2010_fs_yamamoto_j ◆"Bangkok's Social History: Modernization and the Various Accompanying Problems Related to “Publicness”" ....Nipaporn Ratchatapattanakul(ASAFAS 東南アジア地域研究専攻) Most studies on Bangkok's history argue that the state's provision of services for city sanitation and public health that commenced at the end of the nineteenth century・・・ http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/ 2010_fs_Nipaporn_j ◆"Power and Leadership: Javanese Muslim Women Political Leaders and Local Politics in Java in the Post New Order Indonesia (The 3rd fieldwork) " ....Kurniawati Hastuti Dewi(ASAFAS 東南アジア地域研究専攻) My study examines the increasing number of Javanese Muslim women politicians who have been elected in direct local head elections following the Reform Era in 1998. To examine the common features behind their gradual rise, ・・・ http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/ 2010_fs_Dewi_j >>GCOE大学院派遣報告リスト掲載(2010年度) http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/2010list ―――――――――――――――――――――――――――― ■9月開催の研究会※研究会活動の記録掲載をすすめています。 ―――――――――――――――――――――――――――― ■イニシアティブ1 [2010-09-27] "Towards Re-Construction of 'Humanosphere' from Non-Western Perspective: A Challenge to Western International Relations Theory from Africa http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/ 20100607110108239 [2010-09-28] [第31回研究会] (G-COEパラダイム研究会) http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/ 20100913 ―――――――――――――――――――――――――――― ■セミナー情報....10月のおもな地域研究関連の研究会情報 ―――――――――――――――――――――――――――― [2010-10-01]「安定同位体を用いた物質循環研究の最前線」 [京都大学農学研究科研究会] http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/ 20100921134620724 [2010-10-02](第2パラダイム研究会) http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/ 20100927 [2010-10-18][第32回研究会](パラダイム研究会) http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/ 20101018 [2010-10-20]G-COE国際シンポジウム2010(国際集会・国際シンポジウム) http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/ 20100907141129373 [2010-10-23](イニシアティブ1 研究会) http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/ 20101023_ini1 [2010-10-25] [第6回研究会] (第2パラダイム研究会) http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/ 201001025 [2010-10-30] (イニシアティブ1 研究会) http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/ 20101030_ini1 ◆カレンダーからその他セミナー情報が閲覧できます。 http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/calendar/index.php __________________________________ ◆編集子より◆タイ・フィールドスクールに参加し、すでにフィールド での調査経験を積んだ院生たちと再会しました。「フィールドに育てら れる」という言葉を時折、耳にしますが、再会した院生たちは皆、それ ぞれに経験を得て、少し、大人びて見えました。 今回のメールマガジンの「フィールド便り」「写真館」はいずれも院生 達が「如何にフィールドに育てられているのか」を語っています。友と 信じ、時に裏切られても、許し、人々との絆を深めていく首藤さん。 ラマダンの断食の空腹を経験し、日暮れ後の夕食会を村人とともに待つ 古川さん。そうした村の人々と「ともにある日常」を積み重ねることが 村人の視点を理解するために必要な道筋といえるでしょう。(TO) ________________________________ ◆このメールマガジンは、JSPS大学院教育改革支援プログラム「研究と実務 を架橋するフィールドスクール:社会に貢献するアジア・アフリカ地域専門 家の養成」実行委員会がASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援 室より発行しています。 ◆ご意見・ご感想を以下フォームよりお気軽にお寄せください。 掲載希望の記事や研究会の案内なども受け付けています。 宛先:http://form.mag2.com/gianoubima ◆バックナンバーは、こちらのページから読むことができます。 http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/mm.html __________________________________ ◆このメールは「まぐまぐ」と「melma!」システムを利用して配信して います。新規登録・解約は下記ページにてお願いします。 http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/mm.html ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 編集/発行: 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS) ASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援室 http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/index.html 協力: 京都大学 G-COEプログラム:生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点 http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ |
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