アジア・アフリカ地域研究情報マガジン:写真館バックナンバー
メールマガジンバックナンバー第81号
■■■■■ March 2010 第81号 <改革プロ・メルマガ第16号>■■■■■ アジア・アフリカ地域研究情報マガジン Integrated Area Studies INFOrmation Magazine(IAS-INFOM) http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/index.html ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■【発行部数 1005】■■■■■ ___________今月号の目次_________________ □「海外長期派遣について考える」............フィールド便り □「フィールドの『娘』」..................メルマガ写真館II □大学院教育改革支援プログラム情報 ........................院生発案共同研究 □お知らせ....一般公開シンポジウム「地球環境変化と人類社会」 □GCOE情報..........若手研究者養成、大学院教育報告など □セミナー情報 □編集子より __________________________________ ========================================================= ■フィールド便り 第16便 ~みる・きく・ふれる:アジアとアフリカのフィールドから~ ========================================================= 「海外長期派遣について考える」................島田周平 現地調査を特色とする研究科としては当然のことといえるのだが、 我が大学院には長期に海外に出かける者が多い。長期にわたる フィールド調査がおこなえるよう、カリキュラムでも工夫し、 また個人レベルでも研究科レベルでも資金の確保に日々努力して いる。 ところで、全国的に見ると外国に長期滞在し勉学や研究に打ち込む 若手研究者が減っているという。韓国や中国では増加しているのに、 これは日本の国際化にとってゆゆしき事態だと危惧する意見がある。 その危機感を反映してのことか、昨年8月に急遽「組織的な若手研 究者海外派遣プログラム」なるものが打ち出された。優秀な若手研 究者を、すぐれた研究環境にある大学院や研究機関に長期に派遣す ることを目指すプログラムである。このプログラムは、最初の構想 どおりにはいかなくなったのであるが、当初は5年間で1.5~3万 人の若手研究者を海外に長期派遣しようという意欲的なものであった。 このプログラムは歓迎すべきものと思われた。しかしその構想には、 多少の違和感を覚えたのも事実である。それは、派遣先に想定され ているすぐれた研究環境の大学院や研究機関とは、その多くが欧米 にあることが前提にされているような印象を受けたからである。 詳しく聞くと、そうではないことが判明したのであるが、自然科学 では、未だに欧米志向が強い。ひるがえって我々にとって長期滞在 するに値する最もすぐれた研究環境とはどこだろうと考えると、 それはアジアやアフリカのフィールドである。新しい次世代の学問 を担う若手研究者は、地球上のあらゆる方向に出かけていくべきで はなかろうか。それが新しい日本の国際化の途だと思う。 私は、しぼみかけている「組織的な若手研究者海外派遣プログラム」 が復活することを望むものである。しかし、それが実現するなら、 いつまでも欧米一辺倒ではなく、世界に広く目を向けた、新しい 国際化を目指す海外長期滞在型プログラムとして復活して欲しいと 思う。 __________________________________ このメールマガジンのバックナンバーは、こちらのページから ご覧いただけます。 http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/mm_list.html ========================================================= ■メルマガ写真館II ~フィールドで出会う~ ========================================================= 「フィールドの『娘』」 ................. 小島敬裕(東南アジア地域研究専攻) 髪を切られながら、涙をポロポロと流しているのは、中国雲南省 のミャンマー国境に面した徳宏州瑞麗にいる私の「娘」です。 この写真は・・・ http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/2010_03.html (写真とエッセイの続きは上記HPでご覧いただけます) ↓「メルマガ写真館」バックナンバー http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/mm_phots.html ========================================================= ■大学院教育改革支援プログラム: 研究と実務を架橋するフィールドスクール情報 ========================================================= ■プログラム実施報告 http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/reports/reports.html ■2008年度 院生発案共同研究 ............研究報告書の表紙・目次の掲載 □ケアをめぐる実践 http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/reports/ 2008joint_care.html □大衆芸能からみる都市的世界 http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/reports/ 2008joint_pop.html □東南アジア島嶼部の生態資源 http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/reports/ 2008joint_resource.html ■2009年度 院生発案共同研究 ............フォト・レポートの掲載 □南部アフリカにおけるミオンポ林とモパネ林の広域比較研究 http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/dl/2009/joint/ mopane_photoreport.pdf □アジア・アフリカにおけるマイノリティの諸相 http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/dl/2009/joint/ minority_photoreport.pdf ========================================================= お知らせ ========================================================= 国立大学共同利用・共同研究拠点協議会設立記念 一般公開シンポジウム「地球環境変化と人類社会」 日 時:2010年4月3日(土) 15:00~17:30(開場/14:00) 場 所:東京大学安田講堂 http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/news/news.html#d0403 ========================================================= ■京都大学 G-COE プログラム :生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点HP掲載情報 ========================================================= ―――――――――――――――――――――――――――― ■若手研究者養成 ―――――――――――――――――――――――――――― □次世代イニシアティブ成果報告(2009年) ◆「インド亜大陸北東域における竜巻など瞬発性気象災害の実態解明 に関する研究」 ....山根悠介(京都大学東南アジア研究所 非常勤研究員) インドのアッサム州において過去の瞬発性気象災害の被害履歴データ ベースの作成を行った。これまで我々はバングラデシュにおいてこの ようなデータベースの作成を行ってきたが・・・ http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/ 2009_jr_yamane_j >>次世代研究イニシアティブ・研究助成リスト(2009年度) http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/2009_jr_list ―――――――――――――――――――――――――――― ■大学院教育 ―――――――――――――――――――――――――――― □GCOE大学院派遣報告(2009年) ◆"Power and Leadership: Muslim Female Political Leaders and Local Politics in Java in the Post New Order Indonesia" ....Kurniawati Hastuti Dewi (東南アジア地域研究専攻) Primary result of my fieldwork from January 17, to February 17, 2010 is gaining in dept understanding of the profile and strategy of Rustriningsih, ・・・ http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/ article.php/2009_fs_kurniawati_j ◆"Theory of Sharecropping from an Islamic Economic Perspective: A Study in Peninsular Malaysia" ....Muhammad Hakimi Bin Mohd Shafiai (東南アジア地域研究専攻) From classical Islamic scholar’s views, the principles of al-muzara’a and al-musaqa have split into two main ideas; leasing and sharecropping (partnership)・・・ http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/ 2009_fs_hakimi_j >>大学院派遣者報告リスト(2009年度) http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/ 2009list ―――――――――――――――――――――――――――― ■3月開催の研究会※研究会活動の記録掲載をすすめています。 ―――――――――――――――――――――――――――― ■パラダイム研究会 [2010-03-23]「南アジアの発展経路」[第26回研究会] http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/ 20100318172159541 ■イニシアティブ4 [2010-03-14]「人間圏を解き明かす―人間の生存、人びとのつながり」 [ 若手研究者養成・研究部会 合同研究会 ] http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/2010031416 ■国際集会・国際シンポジウム [2010-03-15]「アフリカ牧畜社会における生存基盤の安定化と持続的な発展: 在来知と科学 技術の融合による新たな可能性を探る」 http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/ 2009091513402628 ◆カレンダーからその他セミナー情報が閲覧できます。 http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/calendar/index.php __________________________________ ◆編集子より◆ 今月上旬、タイで院生発案共同研究の1グループの報告会が開催され、 これをもって今年度の改革プログラムの主要事業が無事終了しました。 今年度は、院生発案共同研究に6グループ17名、インドネシア (昨年8月)とカメルーン(同9月)で開催されたフィールドスクール に合わせて19名、英語での研究発表などを含む研究発信トレーニング (同6月)に13名と、延べ49名ものASAFAS院生が本プログラムに 参加しています。昨年度に改革プログラムの諸事業に加わった院生も 含めると、ASAFAS全体の中でこのプログラムにかかわった院生は、 かなりの割合を占めるようになったのではないでしょうか。プログラム に参加することは自分個人の研究論文を執筆する作業とはまた別の力を つけることにつながるように思います。来年度はプログラムの最終年度 になりますが、再び多くの方々の参加と奇抜なアイデアを期待しています。 (NH) ________________________________ ◆このメールマガジンは、JSPS大学院教育改革支援プログラム「研究と実務 を架橋するフィールドスクール:社会に貢献するアジア・アフリカ地域専門 家の養成」実行委員会がASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援 室より発行しています。 ◆感想やご質問をお気軽にお寄せください。掲載希望の記事や 研究会の案内なども受け付けています。 宛先:areainfom@areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp ◆バックナンバーは、こちらのページから読むことができます。 http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/mm.html __________________________________ ◆このメールは「まぐまぐ」と「melma!」システムを利用して配信して います。新規登録・解約は下記ページにてお願いします。 http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/mm.html ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 編集/発行: 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS) ASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援室 http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/index.html 協力: 京都大学 G-COEプログラム:生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点 http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ |
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