アジア・アフリカ地域研究情報マガジン:写真館バックナンバー

メールマガジンバックナンバー第79号

■■■■■ January 2010 第79号 <改革プロ・メルマガ第14号>■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
Integrated Area Studies INFOrmation Magazine(IAS-INFOM)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/index.html
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■【発行部数 991】■■■■■■

___________今月号の目次_________________

□「決められないスケジュール」..............フィールド便り
□「味のある相棒」........................メルマガ写真館II
□大学院教育改革支援プログラム情報....院生発案共同研究など
□お知らせ......「アフリカ研究最前線:解る・アフリカ」講座
□GCOE情報....................公募情報、研究会情報など
□セミナー情報
□編集子より
__________________________________

=========================================================
■フィールド便り 第14便
~みる・きく・ふれる:アジアとアフリカのフィールドから~
=========================================================

「決められないスケジュール」................伊藤正子

院生時代はたっぷり時間があったので、数ヶ月ベトナムに渡航
することもあったが、就職してからはそうも行かない。最近は
2週間程度で、資料収集や調査を急いでこなしてくる。だから
余計時間は有効に使いたい。いきおい渡航前から細かい日程を
たてておきたくなる。しかしこれがうまく行かない。

最近はホーチミン市経由で調査地に入るので、昨年末のハノイ
訪問は1年ぶりだった。地方での調査と違い、市内の研究所な
どを訪ねるのに日程を決めて許可証をとる必要はない。しかし
逆に、「○日○時に貴研究所を訪ねたいのですが、ご都合はい
かがでしょうか」と、どこにメールで連絡しても返事は必ず
「ハノイに着いたら電話してください」であった。旧知のベト
ナム人数人にも連絡したが、答えは全て同じである。「ハノイ
に着いたら電話して」。手帳には会う人のリストがあるだけで、
予定表は結局ほとんど埋まらなかった。

ベトナムでもネットの普及はめざましく、都市在住者の多くは
メールアドレスをもつ時代である。しかしながら、あらかじめ
余裕をもって何日何時に会いましょうと約束しておくという発
想はいまだない。案の定、日程後半に予定がたてこみ、あっち
こっちとうろうろするはめになった。おまけに以前はなかった
朝・昼・夕の大渋滞に巻き込まれ、「すみません、遅れます」
という連絡ばかりを入れることになる。何のためのメールの事
前連絡か、何のための情報革命か!とイライラがつのり、次第
に腹もたってくる。

私が2年間の留学でハノイに滞在したのは15年ほど前。当時
は固定電話がある家はまだ少数で、訪問する方もされる方もい
つも突然だった。留守であれば自転車をこいで再訪するのだが、
今ほどハノイ市域は拡大しておらず、時間的にも距離的にもそ
れほど苦にならなかった(現在ハノイ市内はバイクと車でごっ
た返し、もはや自転車を見つけるのはかなり難しい)。留学中
だった自分にも時間的余裕があり、ベトナムのゆったりした時
間の流れに合わせることに、とりたてていらだちも感じなかった。

そんな15年前をふと思い出し、「あの頃はよかったなぁ。
空気もきれいだったし」と排気ガスにまみれながら思う。やっ
と到着し慌てて研究所に駆け込んだが、ハノイ到着後電話をか
けて約束した研究所長は、前の会議が長引いているとやらで
しばらく現れなかった。よく考えると、効率を求めてイライラ
しているのは私だけで、ベトナム人の時間感覚自体はそれほど
変わっていないのだった。だから、「ハノイに着いたら電話し
て」なんですよね。ああ、急ぐんじゃなかった、、、。

__________________________________

このメールマガジンのバックナンバーは、こちらのページから
ご覧いただけます。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/mm_list.html

=========================================================
■メルマガ写真館II ~フィールドで出会う~
=========================================================

「味のある相棒」
................. 平田生子(東南アジア地域研究専攻)

ジャカルタの調査地でバスにひとりで乗るには未だに勇気が
要りますが、興味深い光景に多く出くわすこのときが、楽し
みでもあります・・・
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/2010_01.html
(写真とエッセイの続きは上記HPでご覧いただけます)

↓「メルマガ写真館」バックナンバー
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/mm_phots.html

=========================================================
■大学院教育改革支援プログラム:
研究と実務を架橋するフィールドスクール情報
=========================================================
■カメルーン・フィールドスクール参加者報告書の更新
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/reports/
2009Cameroon.html

■院生発案共同研究
□アジアにおけるシャーマニズムの諸相
......研究報告会情報
日 時:2010年3月5日(金)
場 所:チェンマイ大学社会科学部 4号館
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/reports/
2009joint_shamanism.html

□自己構築の場としての芸能空間
......報告会:プログラム(於立教大学)掲載
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/reports/
2008joint_pop.html

□南部アフリカにおけるミオンボ林とモパネ林の広域比較研究
......報告書ページ
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/reports/
2009joint_mopane.html

□熱帯地域の生態資源と人間活動の動態
......報告書ページ
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/reports/
2009joint_tropical.html

□アジア・アフリカにおけるマイノリティの諸相
......報告書ページ
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/reports/
2009joint_minority.html

=========================================================
お知らせ
=========================================================
■2009年10月17日(土)から、京の府民大学・京都大学
アフリカ地域研究資料センター5回連続公開講座「アフリカ研
究最前線:解る・アフリカ」が始まりました。ASAFASの
若手研究者も講師として、アフリカの今をわかりやすく伝えます。
お誘い合わせの上、是非ご参加下さい。

第5回「アフリカ研究最前線:解る・アフリカ」講座
「『開く』~アフリカの人びとによる発展の試み」

日 時:2010年2月20日(土)15:00~17:00
場 所:京都大学稲盛財団記念館中会議室

スピーカー:西真如、織田雪世、黒崎龍悟

http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/
────────────────────────────

=========================================================
■京都大学 G-COE プログラム
:生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点HP掲載情報
=========================================================
■公募情報
特定研究員あるいは研究員(時間雇用)の公募
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php?story=Researcher_201001

────────────────────────────
■1月開催の研究会※研究会活動の記録掲載をすすめています。
────────────────────────────
■パラダイム研究会
[2010-01-18]「熱帯森林生命圏と人間圏・地球圏の繋がり」
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php?story=20090410143256519

■イニシアティブ1
[2010-01-29]「自然と非自然の境界生成に関する学際的研究」研究会
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php?story=201001141528208

[2010-01-30] 「植民地朝鮮における農業水利秩序の改編-
萬頃江流域の事例」など
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/20100130_ini1

────────────────────────────
■セミナー情報 2月のおもな地域研究関連の研究会情報
────────────────────────────
[2010-02-04] 「クエにおけるバイモーダル・コミュニケーション:
消えゆくブッシュの コミュニケーション芸術」
[第165回アフリカ地域研究会]
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php?story=2010204

[2010-02-04]  International Symposium on the Giam
Siak-Bukit Batu Biosphere Reserve of Riau, Indonesia
(イニシアティブ3 研究会・国際集会・国際シンポジウム)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php?story=2010010615015219

[2010-02-06] “Health Crisis!!! Business Chances Creation”
[第6回 京都大学東南アジアフォーラム]
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php?story=20100206_02

[2010-02-06]"Area Informatics - New Horizon for Area Studies"
(国際集会・国際シンポジウム)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/en/
article.php/20100206-7

[2010-02-15] [第25回研究会] (G-COEパラダイム研究会)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php?story=20090410143337505

[2010-02-18]  「アフリカ牧畜社会における生存基盤の安定化と
適切な開発」(国際集会・国際シンポジウム)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/en/
article.php?story=20100218

[2010-02-18] "Asian Connections: Constructing a Southeast
Asian Model for Co-existence of Multiple Civilizations in
the Global Era"(国際集会・国際シンポジウム)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/en/
article.php/201002_00

[2010-02-22]「アジアの政治・経済・歴史」 研究会
(イニシアティブ1 研究会)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php?story=20100113105012703

[2010-02-26]"Asian Connections: Constructing a Southeast Asian
Model for Co-existence of Multiple Civilizations in the Global Era"
(国際集会・国際シンポジウム)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/en/
article.php/201002_00

◆カレンダーからその他セミナー情報が閲覧できます。
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
calendar/index.php
__________________________________

◆編集子より◆
そろそろ後期も終りに近づき、フィールドワークに出かける準備をして
いる方も多いかと思います。私にとってフィールドワークの準備で大切
なことの一つは、調査地でお世話になる方々に渡すお土産の手配です。
かつては風呂敷やお茶など日本人が考える「和風」の土産品を用意して
いきましたが、最近は行き先の人が喜ぶ物を調べて持っていくようにな
りました。ちなみに、フィリピンで日本土産として喜ばれる値の張らな
い物の1~3位は、日清カップヌードルのシーフード味、チョコレート、
リンゴ。みなさんの調査地では何が日本土産の代表になっていますか?
(NH)
________________________________

◆このメールマガジンは、JSPS大学院教育改革支援プログラム「研究と実務
を架橋するフィールドスクール:社会に貢献するアジア・アフリカ地域専門
家の養成」実行委員会がASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援
室より発行しています。

◆感想やご質問をお気軽にお寄せください。掲載希望の記事や
研究会の案内なども受け付けています。
宛先:areainfom@areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp

◆バックナンバーは、こちらのページから読むことができます。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/mm.html
__________________________________

◆このメールは「まぐまぐ」と「melma!」システムを利用して配信して
います。新規登録・解約は下記ページにてお願いします。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/mm.html

■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
編集/発行:
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)
ASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援室
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/index.html

協力:
京都大学 G-COEプログラム:生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/

■メルマガ最新号
(バックナンバー)