アジア・アフリカ地域研究情報マガジン:写真館バックナンバー

メールマガジンバックナンバー第73号

■■■■■ July 2009 第73号 <改革プロ・メルマガ第8号>■■■■■
 アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
 Integrated Area Studies INFOrmation Magazine(IAS-INFOM)
 http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/index.html
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___________今月号の目次_________________

□「研究発信トレーニングに参加して」...........フィールド便り
□「合掌するドナルド君」.........................メルマガ写真館II
□大学院教育改革支援プログラム情報
...........フィールド・スクール情報(インドネシア・カメルーン)
□GCOE情報.........研究会活動記録、成果・派遣報告など
□セミナー情報
□編集子より
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■フィールド便り 第8便
~みる・きく・ふれる:アジアとアフリカのフィールドから~
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「研究発信トレーニングに参加して」................加藤裕美

今回改革プログラムがおこなっている研究発信トレーニングに参加
しました。このプログラムでは、英語で研究計画書を作成するトレー
ニングと英語で研究発表をおこなうトレーニングの二種類があり、
私はその両方に参加しました。参加した動機は、英語のスキルアップ
をはかりたいと以前から考えていたためです。

まず、研究計画書の作成トレーニングでは、英語で研究計画書を作
成し、英文校閲に出したものを4人の外国人の先生方に評価してい
ただきました。4人の先生方からは研究計画に対してそれぞれA4、
1枚のコメントをいただきました。コメントには、計画書の良い点、
改善点、研究の実施可能性や手法の問題点などさまざまな観点から
アドバイスが書かれていました。また4人の先生ともども異なる観
点から指摘してくださったため、多角的な点からアドバイスをいた
だき、とても参考になりました。

つづいて、英語での研究発表のトレーニングでは、英語で発表原稿
を作成し、英文校閲に出したものをもとにパワーポイントでの口頭
発表を行いました。その後、発表に対して同じく4人の外国人の先
生方に評価をしていただきました。評価では、研究内容に対する質
問、発表方法に対するさまざまなアドバイスを受けました。特に、
スライドの構成や配色、フォント、話し方など日本語での発表とは
異なる注意点があることがわかり、とても勉強になりました。何人
かの先生方からは「調査の際の苦労話などを盛り込むと発表内容が
生き生きして良くなる」というアドバイスを受け、普通日本語での
発表ではこのような話をしないため、少し驚きました。

また、そのあとには先生方と懇談する場が設けられました。この時
にコメントシートに記載されていることについてそれぞれの先生方
に詳しく話を聞くことができ、また留学生の方々から研究発表に対
するより詳しいコメントをもらうことができ、とても有意義な機会
となりました。

研究者にとって研究成果の発信は必ず必要なことですので、もっと
早くこのような機会を利用して、トレーニングをしていればよかっ
たと感じています。また、先生方からいただいたコメントやアドバ
イスは今後の成果発信に積極的に生かしていきたいと思います。

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このメールマガジンのバックナンバーは、こちらのページから
ご覧いただけます。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/mm_list.html

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■メルマガ写真館II ~フィールドで出会う~
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「合掌するドナルド君」
 ................. 李美智(東南アジア地域研究専攻)

微笑みの国、タイ。この国ではマクドナルドに行くと、
「ワイ」のポーズでお客さんを出迎えるドナルド君に
会うことができます。タイ独特の光景ではないでしょうか・・・
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/2009_07.html
(写真とエッセイの続きは上記HPでご覧いただけます)

↓「メルマガ写真館」バックナンバー
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/mm_phots.html


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■大学院教育改革支援プログラム:
研究と実務を架橋するフィールドスクール情報
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◆インドネシア・フィールドスクール(2009)
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日 時:2009年8月2日~12日
場 所:インドネシア バンテン州

インドネシア・フィールドスクールの参加予定の院生は7名です。
講師は岡本正明さん(東南アジア研究所准教授)、山田勇さん
(東南アジア研究所名誉教授)、島上宗子さん(地域研究統合
情報センター研究員)です。

準備と実施に当たっては、ティルタヤサ大学に協力を頂いていま
す。スクールの理念は、「フィールドワーク(という実践)は開
発援助のベースとしても必須」という考えに立ち、「地域研究・
開発援助に共通の基礎としてのフィールドワークを学ぶ」です。

ジャワ島南西部のバンテン州タマンジャヤ村を訪問し、村落滞在・
調査を自分の力で切り開く体験をし、体験内容を住民レベル、
研究者・実務者レベルへ伝える訓練を行います。
もう一方で重要な、国レベルや政策レベルの実務(政治、経済、
自然)については、事前の講義や援助機関訪問(JICAイン
ドネシア事務所)で補完していきます。

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◆カメルーン・フィールドスクール(2009)
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日 時:2009年8月29日~9月7日
場 所:カメルーン 

カメルーン・フィールドスクールに参加予定の院生は14名です。
カメルーンは「アフリカの縮図」ともいわれており、多様な
自然環境とさまざまな民族がくらしていることで知られています。

スクールでは、おもに首都ヤウンデと東部州を中心に講義と
演習をおこないます。講義では、ヤウンデ第一大学のNgima
先生(人類学)、カメルーンの保護区でお仕事をされてきた
Betti先生(民族植物学)、JICAの専門家(交渉中)の方たち
から、カメルーンにおける人類学的な研究の現状や現在実施され
ている開発プロジェクトにかかわるお話をうかがいます。

その後の演習では、ジャー・リザーブに数日滞在し、保護区内
の活動やその周辺地域と保護区とのかかわりについて見聞を深
めます。その後、乾燥地域のベルトア周辺地域へ移動し、
ASAFAS教員がおこなっている研究プロジェクトの様子や
その周辺の村を訪問します。

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■京都大学 G-COE プログラム
:生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点HP掲載情報
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平成20年度 自己点検評価報告書
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
filemgmt/viewcat.php?cid=47

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■7月開催の研究会※研究会活動の記録掲載をすすめています。
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■G-COEパラダイム研究会
[2009-07-13] 「健全な生態系とは何か?生物多様性条約は何を守るのか」
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php?story=20090410142820659
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■イニシアティブ1研究会
[2009-07-30]“Globalization and Socio-political”
[G-COE/KIAS/TUFS国際ワークショップ]
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php?story=20090717165155333
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■イニシアティブ2研究会
[2009-07-23]“Status, Prospects and Development Effort of
Charcoal in Indonesia”
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php?story=20090722164543343
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■イニシアティブ3研究会
[2009-07-13] 「リアウにおけるサイト研究の現状報告と活動について 」
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php?story=20090706122330177
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■イニシアティブ4研究会
[2009-07-13] 「ライフ・エシックスの人類学を目指して」
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php?story=20090701164737952

[2009-07-07] 「Nevins, Joseph and Nancy Lee Peluso (eds.) 2008
 Taking Southeast Asia to Market. Cornell UP. 議論」
[環境・制度・STS・人類学に関する勉強会]
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php?story=200900707
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■若手研究者養成
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□次世代イニシアティブ成果報告(2008年度)
◆「地域在住高齢者の老年症候群とそのケアの実態」
.....和田泰三(CSEAS 特定研究員)
京都市の有料老人ホーム「ライフ・イン京都」在住高齢者に
おいて、28.9%のものがLiving Willを作成していると
こたえた。Living Willの法制度が未整備の日本・・・
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php?story=2008_jr_wada_j

◆「農村開発のフィードバック・プロセスを内包した
実践的地域研究の確立に関する研究」
.....黒崎龍悟(ASAFAS 研究員)
現在、農村開発の現場において住民参加型開発の手法が主流
となるなかで、現場の開発実践者には側面支援という役割が
強く意識されるようになり、新しい技術の移転といった・・・
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php?story=2008_jr_kurosaki_j


>>次世代研究イニシアティブ・研究助成リスト(2008年度)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php/2008_jr_list

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■成果公開
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◆出版物の掲載をはじめました
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
mediagallery/album.php?aid=69&page=1

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■セミナー情報 8月のおもな地域研究関連の研究会情報
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[2009-08-04] “Riau Biosphere Reserve”
[Humanosphere Science School 2009]
(国際集会・国際シンポジウム・イニシアティブ3 研究会)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/en/
article.php/2009084-6

[2009-08-04] "Thai Food Heritage: Local to Global" 
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
en/article.php/20090804

[2009-08-28] "Processes and Places of 
Therapeutic Innovation
in Indian Medicine[現代インド地域研究・生存基盤研究グループ第1回特別研究会]
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
article.php?story=20090828

◆カレンダーからその他セミナー情報が閲覧できます。
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
calendar/index.php

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◆編集子より◆冒頭の加藤裕美さんの寄稿に関連して、私が海外の大学で学
んでいた時、研究の口頭発表では決して原稿を読んではいけない、聴衆に語
り掛けなさい、と指導されました。勿論、英語のネイティブ・スピーカーが
発表で原稿を読んでいることもありますし、ノーベル賞受賞者の講演でも原
稿が読まれていることを我々は知っています。しかし、一般的には「語り掛
けなさい」という発表の流儀を軽視してはいけないのだろうと、私も徐々に
考えるようになりました。今回の研究発信トレーニングの審査委員講評の中
にも、その重要性に立脚したコメントがありました。それには、どうするか。
練習(と工夫)があるのみです。米国の某有力大学の教員達は、講義(口頭
発表の典型)の練習を自室で真剣に行なっているそうです。(TF)
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◆このメールマガジンは、JSPS大学院教育改革支援プログラム「研究と実務
を架橋するフィールドスクール:社会に貢献するアジア・アフリカ地域専門
家の養成」実行委員会がASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援
室より発行しています。

◆感想やご質問をお気軽にお寄せください。掲載希望の記事や
研究会の案内なども受け付けています。
宛先:areainfom@areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp

◆バックナンバーは、こちらのページから読むことができます。
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編集/発行:
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)
ASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援室
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協力:
京都大学 G-COEプログラム:生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点
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