アジア・アフリカ地域研究情報マガジン:写真館バックナンバー
メールマガジンバックナンバー第69号
■■■■■ March 2009 第69号 <改革プロ・メルマガ第4号>■■■■■ アジア・アフリカ地域研究情報マガジン Integrated Area Studies INFOrmation Magazine(IAS-INFOM) http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/index.html ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■【発行部数 985】■■■■ ___________今月号の目次_________________ □「卒業生に受け継がれたもの」...............フィールド便り □「線路の上の日常」.......................メルマガ写真館II □お知らせ □GCOE情報...............FS報告、ワーキングペーパなど □セミナー情報 □編集子より __________________________________ ========================================================= ■フィールド便り 第4便 ~みる・きく・ふれる:アジアとアフリカのフィールドから~ ========================================================= 「卒業生に受け継がれたもの」....................島田 周平 さる3月8日、稲森財団記念館中会議室で大学院教育改革支援プロ グラム主催のランチョンセッションが開催されました。そこでは ASAFASで博士号を取得して自国タンザニアのソコイネ大学で教育に 従事している二人の卒業生の報告がありました。 内容はASAFASにおけるアフリカ地域研究専攻でのゼミのやり方や 博士論文執筆に至るまでの様々な驚きや葛藤、さらには卒業後、 本国に帰って直面した「地域研究」に対する無理解とそれに対する 対応など興味深い話に満ち溢れたものでした。 私は、彼らがASAFASで学んだ経験、とりわけ極度に緊張したという 専門横断的ゼミでの議論やASAFASの特徴であるフィールドワーク 重視の研究手法が、卒業後の自国での生活の中でどのような形で 力となっているのか、さらにそれが次世代にどのように受け継が れていくのだろうかという点に関心をもって聞いていました。 この点は、前日に開催されたASAFAS創立10周年記念シンポジウム でも、多くの卒業生が触れた点でもありました。 2日間にわたる報告を聞いて、私は、地域研究を制度の中で学んで きた第一世代が確実に育っていることを実感しました。ASAFASで学 んできた地域研究の意味を自問し、その方法論を活用したり、社会 をホーリスティックな視点から見ることの大切さを再確認したり、 異文化社会で生きていく時に自信の拠り所としたり、それぞれが 主体的に、企業やNGO、大学などの場で生かしていることに感銘を うけました。中には、エチオピア出身の卒業生のように、教育の場 でASAFASでの経験を生かしたカリキュラムの見直しを試みていると いう報告まであり、文理融合を謳うASAFASのハイブリッドの種子が 着実に発芽し、根を大地に伸ばしはじめた思いがしました。 この2日間の報告と質疑では、ASAFASが改善すべきヒントもいくつ か提起されました。まだ私の中でその問題点が整理されていません が、今回のシンポジウムと報告会は、ASAFASの今後の改革を考える 上で充分検討しなければならない種子もまた蒔かれたような気がし ます。 __________________________________ このメールマガジンのバックナンバーは、こちらのページから ご覧いただけます。 http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/mm_list.html ========================================================= ■メルマガ写真館II ~フィールドで出会う~ ========================================================= 「線路の上の日常」 .................内田晴子 (東南アジア地域研究専攻) フィリピンのマニラ首都圏、国鉄の線路脇ぎりぎりに立ち並ぶ 家々。機関車がゆっくりと、すぐ近くに迫って警笛を鳴らすま で、子どもも大人も普通に線路の上で過ごしています・・・・ http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/2009_03.html (写真とエッセイの続きは上記HPでご覧いただけます) ↓「メルマガ写真館」バックナンバー http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/mm_phots.html ========================================================= [お知らせ] ========================================================= ――――――――――――――――――――――――――――― ◆京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 グローバル地域研究専攻 [2009年4月開設] http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/global/welcome.html ――――――――――――――――――――――――――――― ========================================================= ■京都大学 G-COE プログラム :生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点HP掲載情報 ========================================================= ◆フィールド・ステーションHP(英語ページ)開設 ◆インドネシア・フィールド・ステーション http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/en/ staticpages/index.php/IndonesiaFS ◆カンボジア・フィールド・ステーション http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/en/ staticpages/index.php/CambodiaFS ◆ラオス・フィールド・ステーション http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/en/ staticpages/index.php/LaosFS ◆南アジア・フィールド・ステーション http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/en/ staticpages/index.php/sasia_fs_en ◆ミャンマー・フィールド・ステーション http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/en/ staticpages/index.php/MyanmarFS ========================================================= ■大学院生報告 http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/2008list ========================================================= ◆「インドネシア東カリマンタン州における木材資源の生産と流通」 --鈴木遥(ASAFAS 東南アジア地域研究専攻) 本研究は、主要な南洋材の生産地域のであるインドネシア東カリマ ンタン州において、稀少化する森林資源を保全しつつも持続的に利 用するための生産・流通プロセスを検討するものである・・・ http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/2008_fs_suzuki_j ◆“An Ecological Study on Teak Bearing Forests under MSS in the Bago Mountains, Myanmar” --Rosy Ne Win(ASAFAS 東南アジア地域研究専攻) Teak bearing forests are those forests in which teak can naturally grow well. Teak is one of the most important commercial hardwood species indigenous to four south・・・・ http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/2008_fs_rosy_e ◆「フィリピン農村部における食のグローバル化の浸透と健康問題」 --加川真美(ASAFAS 東南アジア地域研究専攻) 現在フィリピンでは糖尿病や高血圧といった生活習慣病の増加が問題 となりつつある。その原因として、都市住民の間で広まっているファ ストフード店をはじめとした欧米型食生活指向が・・・・ http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/2008_fs_kagawa_j ◆「ガンビア川中流域におけるイネ品種の短期的動態」 --片山祐美子(ASAFAS アフリカ地域研究専攻) 2005年から2008年の4年間、17の共食集団に属する水田に おいて栽培されているイネ品種について収穫期に参与観察を行なった。 各共食集団が利用する共同耕地において・・・ http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/ article.php?story=2008_fs_katayama_j ========================================================= ■ワーキングペーパ http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/ staticpages/index.php/working_papers ========================================================= ◆G-COE Series 16 -- 加瀬澤雅人 「『アーユルヴェーダ』をいかに現代に活かすかインド、アメリカ、 日本における実践からの一考察」 http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/ article.php/workingpaper16 ◆G-COE Series 23 -- 竹田敏之 「現代アラブ世界の展開と学術用語の整備」 http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/ article.php/workingpaper23 ◆G-COE Series 24 -- 古市剛久 "Land-use Change in the Lake Inle Catchment, Myanmar" http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/ article.php/workingpaper24 ◆G-COE Series 25 -- 小泉順子 "The Making of‘Thai Silk’as a National Tradition" http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/ article.php/workingpaper25 ◆G-COE Series 26 -- 市野澤潤平 「2004年インド洋大津波のプーケット観光への影響」 http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/ article.php/workingpaper26 ◆G-COE Series 27 -- 松村直樹 「生活を脅かす“リスク”と浮遊する“安全な水”」 http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/ article.php/workingpaper27 ◆G-COE Series 28 -- 福井栄二郎 「老いはリスクか?」 http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/ article.php/workingpaper28 ◆G-COE Series 29 -- 松尾瑞穂 「生命という不確実性とリスク」 http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/ article.php/workingpaper29 ◆G-COE Series 30 -- 新ヶ江章友 「日本におけるHIV/AIDS とリスクの構築」 http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/ article.php/workingpaper30 ◆G-COE Series 31 -- 西真如 「不一致と関与」 http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/ article.php/workingpaper31 ◆G-COE Series 32 -- 木村周平 「不安・リスク・不確実性: 人類学的リスク研究への一考察」 http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/ article.php/workingpaper32 ◆G-COE Series 33 -- 東賢太郎 「降りる、逃げる、旅立つ」 http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/ article.php/workingpaper33 ========================================================= 図書リスト ========================================================= GCOE図書小部会では図書情報のおしらせをしております ◆GCOE図書小部会 http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/ staticpages/index.php/library ◇東南アジア図書情報追加 http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/ article.php?story=list_asia_02_e ========================================================= ■セミナー情報 4月のおもな地域研究関連の研究会情報 ========================================================= [2009-04-02] 若手養成・研究部会研究会: 「次世代イニシアティブ研究成果報告会」 http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/ article.php?story=20090402 [2009-04-04] The Wa of Myanmar and Culture Loss [東南アジア学会関西部会例会] http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/ article.php?story=20090404 [2009-04-05] 「中越関係の展開と両国の狭間を生きる華人とヌン族」 [日本華僑華人学会] http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/ article.php?story=20090405 [2009-04-18]「フィリピン市民社会の再検討 - スラムの視座から」 [東南アジア学会関西例会] http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/ article.php?story=20090418 ◆カレンダーからその他セミナー情報が閲覧できます。 http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/calendar/index.php __________________________________ ◆編集子より◆3月14日~22日のネパール・フィールドスクールが終わ ると、昨年11月から始まった改革プログラム「研究と実践を架橋するフィー ルド・スクール」の初年度事業がほぼ終わります。学生のみなさん及び関係 各位のご理解とご協力により、プログラムは初年度から着実に成果を挙げ、 軌道に乗ったと言って良いのではないかと感じています。冒頭の島田研究科 長からのご寄稿趣旨を念頭に置きつつ、初年度活動に対する参加学生や関係 各位からのフィードバックを踏まえて、来年度もより充実したプログラムを 運営出来るようカイカクを怠らぬよう努めていきたいと思います。(TF) ________________________________ ◆このメールマガジンは、JSPS大学院教育改革支援プログラム「研究と実務 を架橋するフィールドスクール:社会に貢献するアジア・アフリカ地域専門 家の養成」実行委員会がASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援 室より発行しています。 ◆感想やご質問をお気軽にお寄せください。掲載希望の記事や 研究会の案内なども受け付けています。 宛先:areainfom@areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp ◆バックナンバーは、こちらのページから読むことができます。 http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/mm.html __________________________________ ◆このメールは「まぐまぐ」と「melma!」システムを利用して配信して います。新規登録・解約は下記ページにてお願いします。 http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/mm/mm.html ■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 編集/発行: 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS) ASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援室 http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/index.html 協力: 京都大学 G-COEプログラム:生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点 http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■ |
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