■■■■■ December 2008 第66号 <改革プロ・メルマガ第1号>■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
Integrated Area Studies INFOrmation Magazine(IAS-INFOM)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kaikaku/index.html
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___________今月号の目次_________________
□「至福の瞬間」..................................フィールド便り
□「マニキュア・タイム」........................メルマガ写真館II
□ 報告掲載情報
□ フィールド・ステーションHPの紹介..........「メディアギャラリ」
□ セミナー情報
□ 編集子より
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■フィールド便り 第1便
~みる・きく・ふれる:アジアとアフリカのフィールドから~
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「至福の瞬間」
..............古市剛久(大学院教育改革支援プログラム)
困難の連続の末に訪れる幸福の瞬間-。フィールドワークは我々
に様々な価値を与えてくれますが、至福の感覚を与えてくれる
こともその一つでしょう。
私の場合、例えば、ミャンマー・シャン高原にあるインレー湖
流域の土壌浸食・土砂堆積問題を観測・計測に基づいて論じた
研究の現地調査で、湖底堆積物のコア・サンプル採取に成功し
た時に、その一瞬は訪れました。湖に浮かべた小さな木製ボー
トの上で不安定な足場に悩まされつつ、気が遠くなるような準
備と手続きを踏んで持ち込んだしかし限られた資機材を頼りに、
失敗と工夫を繰り返して何とか分析に回せるようなコア・サン
プルは取れたのです。湖面には微風がそよぐ薄雲の夕暮れ近く、
筆舌尽くせない協力を頂いた森林局スタッフと今となっては心
地良い揺れの中で静かに談笑しながら、堆積土砂が十分に詰まっ
ている肉厚の白いポリ塩化ビニル樹脂のパイプを愛おしく愛撫
する私は、至福の感覚を味わっていたのでした。
地域研究のフィールドワークは、比較的長期の滞在を通して現
地を体験し、考え、発見し、調べるというものが主流ですが、
それと同時に、予め設定した明確な成果を、先進国のような便
利さが望めない環境の中で比較的短期の滞在を通じて達成する
というフィールドワークも存在します。至福の感覚の源である
達成感はあらゆる仕事で得ることのできる感覚ですが、後者の
ようなフィールドワークもそれを得る機会としては絶好の枠組
みであるように思われます。
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このメールマガジンのバックナンバーは、こちらのページから
ご覧いただけます。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/mls/list/bn.html
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■メルマガ写真館II ~フィールドで出会う~
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「マニキュア・タイム」
.................大門碧(アフリカ地域研究専攻)
ウガンダの首都カンパラで、女性たちのおしゃれを支えている
のは、マニキュアを塗る青年たちです。かれらの仕事は非常に
丁寧です。まず、リムーバーで・・・・
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(写真とエッセイの続きは上記HPでご覧いただけます)
↓「メルマガ写真館」バックナンバー
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/miryoku/j/mls/phots/bn.html
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■京都大学 GCOE プログラム
:生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点HP掲載情報
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◆大学院派遣報告
□「シエラレオネにおける人々とチンパンジーのかかわりと
その保全」...............................樺沢麻美
チンパンジー生息地の人々にとって「チンパンジー」がどのような
存在であるかを、文化的および社会的見地と、近年先進国によって
導入された「保護されるべき対象」といった観点から調査する・・・
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php? story=2008_fs_kabasawa_j
□「マダガスカル南部、川辺乾燥林における種子散布者として重要な
キツネザル類 の生態調査」................佐藤宏樹
マダガスカルの森林生態系は気候の異なる各地域で大きく性質が異
なる。いずれの森林植生においても、キツネザル類が主要な樹上性
果実食者であり、種子散布者であると考えられる・・・
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php? story=2008_fs_sato_j
◆次世代研究イニシアティブ研究成果報告
□「アフリカ・バショウ科作物文化圏における資源利用と
生業基盤の持続性に関する比較研究」.......丸尾聡
熱帯アフリカにおける集約的な農耕システムとして、ホーム・ガーデ
ン型農耕を挙げることができる。とりわけ東アフリカ高地帯ではエン
セーテ(Ensete ventricosum) やバナナ(Musa spp.)という・・・
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php? story=2007_jr_maruo_j
◆海外派遣助成
□「派遣先紹介」.........................生方史数
今回は、私の派遣先であるロンドン・スクール・オブ・エコノミクス
(以下LSE)の開発学研究所(以下DESTIN)について簡単に紹介いたします。
LSE は、1895 年に設立されたロンドンの中心部・・・
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php? story=training_ubukata
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■フィールド・ステーション「メディアギャラリ」
フィールドで撮影された写真集。現在 計297枚
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php? story=FS_Photo
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■大学院教育(フィールド・ステーション)ページでは
フィールドで活動された大学院生の報告やフィールド・ステーション
活動の紹介が掲載されています。
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/staticpages/ index.php/edu_ja
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■セミナー情報 1~3月のおもな地域研究関連の研究会情報
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[2009-01-19] 第15回G-COEパラダイム研究会(予定)
[2009-01-20] イニシアティブ4 研究会
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php? story=20081121120500518
[2009-01-23] 第40回「東南アジアの社会と文化研究会」
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php? story=20090123
[2009-02-17] 国際集会・国際シンポジウム
Forest Policies for a Sustainable Humanosphere
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/en/article.php/ 2008070215182026
[2009-03-09] 国際集会・国際シンポジウム
The Second International Workshop
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/en/article.php? story=20090309
◆カレンダーからセミナー情報が閲覧できます。
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/calendar/index.php
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◆編集子より◆大学院教育改革支援プログラム「研究と実務を架橋する
フィールドスクール:社会に貢献するアジア・アフリカ地域専門家の養
成」が11月から本格的に始動しました。来年からはこのメールマガジ
ンを通して、このプログラムのさまざまな活動の様子をお伝えします。
どうぞ宜しくお願いします(MK)
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◆このメールマガジンは、JSPS大学院教育改革支援プログラム「研究と実務
を架橋するフィールドスクール:社会に貢献するアジア・アフリカ地域専門
家の養成」実行委員会がASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援
室より発行しています。
◆感想やご質問をお気軽にお寄せください。掲載希望の記事や
研究会の案内なども受け付けています。
宛先:areainfom@areainfo.asafas.kyoto-u.ac.jp
◆バックナンバーは、こちらのページから読むことができます。
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います。新規登録・解約は下記ページにてお願いします。
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編集/発行:
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)
ASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援室
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協力:
京都大学 GCOE プログラム:生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/
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