PLESO(プラクティカル・ランゲージ教育支援室)

大学院アジア・アフリカ地域研究研究科内に本事業を中心になって推進するための「プラクティカル・ランゲージ教育支援室」を設置し、担当教員・担当職員を中心として活動を展開します。支援室は、若手研究者をパートナー機関に派遣するに留まらず、その前後にも教育を行い、国内研修→海外研修→国内研修と円環構造をなすような教育体制を構築することを目指します。本事業をより効果的に遂行するためのさまざまな方策として、以下のような構想を持っています。


その一つは、研究科内にアジア・アフリカ地域の語学教材を蓄積することです。何千ともいわれるアジア・アフリカ地域の言語の多くには、日本語教材は存在しないが、欧米および現地で出版されている教材・音声教材は数多く存します。アジア・アフリカ地域全域のさまざまな言語習得の需要に応じるプラクティカル・ランゲージ・センター設立を視野に、これらを蓄積する作業を開始します。2012年7月現在、PLESOでは1800冊を超える各国語学教材(オーディオを含む)を所蔵しています。またそれだけに止まらず、各国DVDの視聴もPLESO内にある「視聴ブース」にて可能です。詳しい規定はこちらのページをご覧ください。

⇒ PLESOの運用規定はこちら


さらに、現地語習得を中心にITPで培ってきたノウハウを学生に伝えるための「プラクティカル・ランゲージ・セミナー」を計8回開催してきました。ITP主担当教員である東長靖による「プラクティカル・ランゲージの習得法」を1年次の必修科目であるアジア・アフリカ地域研究演習のなかで毎年開講し、その際には必ず前年度にITPで派遣された学生が、経験談を伝え、後輩たちと語り合う機会を提供してきました。そのほかにも、ITP担当教員を中心に、「アジア・アフリカの諸言語」「フィールドワークと会話分析」「マイナー言語の学び方」といったセミナーを展開してきました。


プラクティカル・ランゲージ・セミナーの様子


2008年度より、研究科に「臨地語学演習I」「臨地語学演習II」という講義を新設し、本事業に基づき現地語研修を行った学生に対し、単位を付与しています。


また、地域研究のための現地語教育について、本事業をより効果的に進めるために補完的となる取り組みを進めています。たとえば、インプット・レベルを終えた学生に対しては、国内外で催される語学検定試験受験を奨励しています。


担当教員

東長  靖 大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 教授
岡本 正明 東南アジア研究所 准教授
高田  明 大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 准教授

プラクティカル研究情報

京都大学イスラーム地域研究センター
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kias/contents/publications.html

インターネット教材

東京外大言語モジュール
(インドネシア語、フィリピノ語、ベトナム語、ラオス語、カンボジア語、中国語)
http://www.coelang.tufs.ac.jp/modules/index.html

バタオネ先生のページ
http://www.indonesia.co.jp/bataone/ruangbahasatop.html

東京外大「バリ語教室」
http://www3.aa.tufs.ac.jp/~asako/textbook/

東京外大「ビルマ語学習のためのテキスト」
http://www.aa.tufs.ac.jp/~sawadah/oldtexts-sjis.html

「iTunes U」を利用して米国内著名大学の講義を無料で聴講。
アラビア語の教材も豊富です。
http://www.itunes.com

Podcast(アル・ジャジーラのニュース、国連ニュース、ラジオジャパンなど。
その他アラブ各国の放送も配信されています。(無料)
Podcast内の検索ツールで"arabic"と入力してみてください。
http://www.apple.com/jp/itunes/podcasts/

Copyright © 2008 ITP, ASAFAS, CSEAS Kyoto University. All rights reserved.