Contents

１．百聞は一見に如かず

２．葬式本

３．史料復刻

４．The Bangkok Recorder

５．バブル経済の功--財高官低

６．古本屋へのアクセス--高架鉄道

７．インターネット時代

４．The Bangkok Recorder

　国王による出版は王族や枢密顧問官ばかりではありません。王室財閥の主柱となり、1980年代には大蔵大臣も務めたソムマーイ・フントラクーンの葬式本では、150年ほど前の1840年代と1860年代の2つの時期に分けて出版されていた雑誌 The Bangkok Recorder が復刻されました。合本による刊行はこれが初めてです。国王がどの程度立派な葬式本を出版するかは、国王が故人にいかほどの評価を与えていたかを反映しているはずです。A4版サイズで表装の豪華な600頁ほどの大冊という事実が、ソムマーイへの高い評価をよく表しています。