第211回 「メルマガ写真館」
第211回 「メルマガ写真館」
「深夜のコルカタ」
八木咲良(グローバル地域研究専攻)
1月深夜、ネタジ・スバス・チャンドラボース国際空港から出た瞬間、なんとも言えないスパイスと埃が混じったぬるい空気に包まれました。たくさんのインド人男性に「cab?」と声を掛けられるのはコロナ前も現在も変わりません。空港内で予約したプリペイドタクシーを探すためカウンターに行くと、2004年まで製造されていた英国の雰囲気が残る黄色タクシーが手配されます。窓は閉まらず、もちろんエアコンはありません。大気汚染によってあたりの景色は殆どぼやけて見えます。野良犬の鳴く声、鳴り響くクラクション、車両から流れる大音量のインド音楽、そんな喧騒とは反対に路上で寝る人々、布で覆われた露天などは静まり返っています。
白線を無視してカーレースのように突き進む車両中で「やっとインドに来た」という実感が湧くのです。
注:
今年の7月頃よりコルカタにおける空港タクシーの利用方法が”Yatri Sathi”というアプリを使って予約する方法に変更となり、今回執筆した空港内カウンターでタクシーを事前支払いで予約するような光景は現在では見られなくなっている。
写真1:コルカタ名物のイエロータクシー
写真2:外のカウンターに集まるイエロータクシーのドライバーたち
写真3:深夜でも煌々と光る空港
(上記メルマガ写真館に関する写真は次のFacebookでご覧ください。)
https://www.facebook.com/asian.african.area.studies/posts/pfbid023j5nSvNH9zT4Nr5LZcNZeNRmMDxn68ZpJTh6MzVGa8VGchC2cRCfnCKeSdHBbXN9
(過去のメルマガ写真館は、次のURLからご覧いただけます。)
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/photoessay/