第207回 「メルマガ写真館」
第207回 「メルマガ写真館」
「百萬頭の象の国」
好光百合(東南アジア地域研究専攻)
いまから約700年前、現在のラオスの前身となるラーンサーン王国が建設されました。このラーンサーン(Lane Xang)とは、ラオス語で「100万頭の象」という意味があり、当時は野生の象が数多く生息し、交通や戦場、農作業などさまざまな場面で活躍していました。現在でも、象はラオスにとって国を象徴する動物であり特別な存在となっていますが、森林伐採や密猟で年々数が減少しています。
そんなラオスでは、首都・ヴィエンチャン特別市からバスで北に約7時間の場所にあるサイニャブリー県で毎年2月に「象祭り」が開催されます。象の保護活動促進のため始まったこの祭りでは、県内の50頭以上の象が集まってパレードやサッカー、徒競走などのパフォーマンスが行われるだけでなく、少数民族のパレードや象乗り体験などができます。祭り開催期間は近隣のゲストハウスが満員になってしまうほど、県内外から多くのラオス人が訪れるこの熱い「象祭り」を通してラオスの人と象の暮らしや文化をぜひ一度味わってみませんか。
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