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第205回 「メルマガ写真館」

第205回 「メルマガ写真館」
「ドバイの現代的モスク」
中鉢夏輝(グローバル地域研究専攻)

 ドバイのモスクと聞くと、皆さんはどのようなイメージを持たれるでしょうか。大きなドームや豪華絢爛な装飾が思い浮かぶかもしれません。今春、筆者が見たのはそのイメージとは異なるモスクでした。ドバイの街を歩いていると、単色で、無機質で、遠くから見たらただの箱に見えるデザインのモスクがちらほらと見られたのです。近くに寄ると、まだらのように穴が空けられた天井や壁から自然光や風の通り道を感じました。これは「マシュラビーヤ」という主に中世の中東諸国で用いられていた格子窓を現代建築に採り入れたものです。効率的、でも神秘的———設計者たちはこの実践を伝統的イスラーム建築の再解釈と捉えています。素材や流行が転じても残り続ける設計者の意匠もまたイスラーム建築の伝統なのかもしれません。


(上記メルマガ写真館に関する写真は次のFacebookでご覧ください。)
https://www.facebook.com/asian.african.area.studies/posts/pfbid07hCNSbsRtgCxjAUNHLiVfHEmzY2N1ysyrBXnRJ1agQVnVr1zqrQUYJMKDVwKgVEcl
写真1:ドバイのショッピング・モールに設置されたDIFCグランド・モスク
写真2:女性建築家スマヤ・ダッバーグにデザインされたガルガシュ・モスク

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