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第195回 「メルマガ写真館」

第195回「メルマガ写真館」
「村の日常で見つけたジャワ文化」
杉野 好美 (東南アジア地域研究専攻)

 インドネシアにはジャムウという伝統的薬草飲料があります。私は、行商婦人(薬草飲料を手作り販売する)とそのジャムウが、農村の人々の健康や暮らしにどのように役立っているか調査をしています。調査地は、中部ジャワ州スコハルジョ県で、王宮のある街に隣接し、郊外には農村風景が広がっています。
 毎週木曜日がバティック(ろうけつ染の布地)を着る日です。中学生の制服もバティックになり、模様は、数種類のジャムウをかごに背負った行商婦人や、民族音楽であるガムランの打楽器の奏者、太鼓、弦楽器等、地域の文化が表されています。
 また、村の家は赤土の瓦屋根が特徴的で、伝統的な家屋も点在しています。屋根の中央上に、アルミ製の家の番地とワヤン(影絵芝居)等のキャラクターを飾っている家があります。これは家人の好みで選んでいるそうです。ジャムウ行商婦人や農家の飾りもありました。
 何気ない日常の暮らしや風景から、ふとした瞬間に、研究に関係したものが見つかると思わず嬉しくなります。


(上記メルマガ写真館に関する写真は次のFacebookでご覧ください。)
ttps://www.facebook.com/asian.african.area.studies/posts/pfbid02dwA3EXszPMyWXNWMETfWTiiaTSch5Nzvxmwy1emfvzGAYCgiN7mMm8AYVycQgJ5rl
写真1:中学生のバティックの制服(女子)
写真2:中学生のバティックの制服(男子)
写真3:アルミ製のジャムウ行商婦人や農家の屋根の飾り

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