第194回 「メルマガ写真館」
第194回「メルマガ写真館」
「カワラケツメイ茶のフィールドワーク」
木戸 大貴 (アフリカ地域研究専攻)
津和野町は山陰の小京都と呼ばれています。見ほれるほど綺麗な山々に囲まれた街には、歴史を感じる建物がならび、街中を流れる堀割には色とりどりの錦鯉が泳いでいます。この地域には、少なくとも藩政時代から飲まれているカワラケツメイという植物を使ったお茶の歴史があります。
カワラケツメイ茶は、利尿作用に優れ、咳止めにもなり、脂肪のつきにくい体を作るとされる、知る人ぞ知る、健康茶です。農薬を使用せず、自然ゆたかな大地で丁寧に育てられた津和野のカワラケツメイ茶は、健康に気を使う人から愛飲されています。健康にいいだけでは、ありません。緑茶生産の経験を活かして、津和野ではカワラケツメイの焙煎方法にもこだわっており、パッケージを開けると洗練された甘く香ばしい匂いで一息つくことができます。
私は、今日もカワラケツメイ茶を飲んで、津和野の歴史と自然のエネルギーを感じ取り、日々、農作業を手伝いながらフィールドワークに励んでいます。
(上記メルマガ写真館に関する写真は次のFacebookでご覧ください。)
https://www.facebook.com/asian.african.area.studies/posts/pfbid02KQd7avo9a2za3STzTo4gEZMfnUc2rWiukfoGPVCsyK3JLJ2cM7vpnb9GzCa8FVmjl
写真1:津和野の契約農家によって育てられているカワラケツメイ
写真2:緑茶の焙煎で培った経験と技術で、カワラケツメイの焙煎時間を調整する
写真3:山陰の小京都―津和野は山に囲まれた盆地で、とくに11月の午前中に雲海が立ちこめる幻想的な風景をみることができます