第157回「メルマガ写真館」
「イランで台頭する新しい金融サービス」
川向 善基（グローバル地域研究専攻）

　新しいお金の貸し借りの仕組みを用いたガルズ・アル=ハサネ基金と呼ばれる基金がイランで、台頭しています。

　このガルズ・アル=ハサネ基金は、貧しい人や、困っている人にお金を無利子で貸すことを目的に存在しています。もともと、ガルズ・アル=ハサネはアラビア語で「善い借金」を意味するカルド・ハサンに由来し、イスラーム世界において古くから存在していました。昔から存在していたカルド・ハサンは、２１世紀にイランで貧しい人にお金を貸す基金として現代的な形で復活し登場しました。