「アジア・アフリカ地域研究情報マガジン」バックナンバー
メールマガジンバックナンバー■■■ June 2011 第96号 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
Integrated Area Studies INFOrmation Magazine(IAS-INFOM)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■【発行部数 1074】■■■
___________今月号の目次_________________
□「黄金のパキスタン・マンゴーを求めて」............フィールド便り
□「ヒンドゥー寺院での休息」......................メルマガ写真館II
□ASAFASからのお知らせ................入試情報、受賞情報など
□GCOE情報....................平成23年度派遣者リスト情報など
□セミナー情報
□編集子より
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■フィールド便り
~みる・きく・ふれる:アジアとアフリカのフィールドから~
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「黄金のパキスタン・マンゴーを求めて」
..........須永恵美子(東南アジア地域研究専攻)
6月、アラビア海沿岸にあるパキスタン最大の都市カラチの入り
組んだバザールを歩いていると、荷押し車に色鮮やかな果物を積
んで客引きをする八百屋を見かけます。松脂にも喩えられる芳醇
な香りを発するその正体は、パキスタン人が世界一だと誇る果物、
マンゴーです。
パキスタン・マンゴーの種類は、150種以上にのぼります。
日本で見かけるのは赤いアップルマンゴー種ですが、ここパキス
タンでは、黄金色のマンゴーが果物の王様です。果皮は菜の花の
ように黄色く、完熟した厚い果肉を噛むと驚くほど濃厚な果汁が
ジュワッとあふれ、口の中から五感を刺激します。平均的なもの
ならバザールで1kgあたり40円から100円で売っています。
形・香・味の三拍子そろった逸品を堪能できるのは、5~6月の
40℃を超える酷暑期です。この時期になると、各地で見本市が
開かれ、新聞はその年の出来や新種について特集を組み、テレビ
の料理番組はマンゴーを使った様々なレシピを紹介します。しか
しなんといっても、パキスタン人は旬のマンゴーを生のまま食べ
ることを、この時期の至福の楽しみにしています。新鮮なうちに
ヘタを取ってちゅうちゅうと吸い込んだり、小さな果物ナイフで
短冊状に切ったりと、マンゴーの食べ方にも人それぞれのこだわ
りがあります。
パキスタン人のマンゴーにかける情熱は、その果肉の甘味と同じ
くらい筆舌に尽くしがたいものです。カラチの郊外には、マンゴー・
ピールという聖人を祀った聖者廟があります。日本で言うところ
の、マンゴー神社でしょうか。隣国インドの首脳閣僚と、自国の
最高級品マンゴーを贈りあうマンゴー外交も有名です。パキスタ
ン人にうっかり「どこの銘柄が一番美味しいか」などと尋ねてし
まったら、一日中マンゴー・トークは止まりません。彼らのマン
ゴーへの愛と深い愉悦に引きずり込まれてしまいます。
2011年、日本でもようやくパキスタン・マンゴーが輸入解禁
となりました。いよいよあの魅惑的な味を享受できるのかと思っ
ていた最中、蒸熱処理の技術的な問題が発生し、今シーズンは結
局お預け。日本のスーパーに並ぶにはもうしばらくかかりそうな
ので、熟れた世界一のマンゴーを食べに、今年もまた暑いパキス
タンへと向かうのです。
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このメールマガジンのバックナンバーは、こちらのページから
ご覧いただけます。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/
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■メルマガ写真館II ~フィールドで出会う~
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「ヒンドゥー寺院での休息」
..................... 高田洋平(東南アジア地域研究専攻)
これは、ネパールの首都、カトマンズのヒンドゥー寺院で、夕方、
ストリートで生活する子どもたちが昼寝をする様子です・・・
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/2011_06.html
(写真とエッセイの続きは上記HPでご覧いただけます)
↓「メルマガ写真館」バックナンバー
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/phots_list.html
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ASAFASからのお知らせ
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□大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 入試情報
例年、実施されている入試月が9月から7月に変更となります
ので、ご注意ください。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/exam/guidelines.html
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□田辺明生先生が第32回「発展途上国研究奨励賞」を受賞.
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/news/news.html#tanabe2
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□アフリカ地域研究資料センター5回連続公開講座
「アフリカ研究最前線:生きる」
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/
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現代アフリカの人びとが生きてきたさまざまな環境とその変貌
について長年にわたってアフリカに通い続けてきたフィールド
ワーカーがお話します。
◆第4回「言葉に生きる」
世界で7000近くある言葉の約30%はアフリカの人びとに
よって話されています。そこには多様で豊かな言葉の世界が
あります。一般にアフリカの人たちは多言語使用者です。この
講座では、アフリカにおける言語使用の実態を、世界の言語の
中に位置付けてお話します。
詳細>>
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/20110716.html
日 時:2011年7月16日(土)15:00~17:00
場 所:京都大学稲盛財団記念館3階 中会議室
スピーカー:
梶茂樹(京都大学アフリカ地域研究資料センター 教授)
受講料:4000円(5講座)
※1回ずつの受講も可(1講座1000円)
登録フォーム
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/~front-a/form.html
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□Twitter 情報
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京都大学アフリカ地域研究資料センター
・・・京都発のアフリカ研究関連情報を発信していきます。
http://twitter.com/Africa_Kyoto_U
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□メールマガジンに対するご意見・ご感想お待ちしております。
http://form.mag2.com/gianoubima
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■京都大学 G-COE プログラム
:生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点HP掲載情報
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連携国際集会リスト(平成23年度)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/ IS_2011
大学院派遣者リスト(平成23年度)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/ 2011list
次世代研究イニシアティブ・研究助成リスト(平成23年度)
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/ 2011_jr_list
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■6月開催の研究会※研究会活動の記録掲載をすすめています。
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■パラダイム研究会
[2011-06-20]「地球圏の論理と生存基盤の持続」[第39回パラダイム研究会]
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/ 20110620_para
◇シンポジウム/研究活動の記録 一覧
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/staticpages/ index.php/gcoe_report_list#IC30
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■セミナー情報....7月のおもな地域研究関連の研究会情報
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[2011-07-02][アブラヤシ研究会第20回]
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/ 20110702
[2011-07-02]「アフリカの紛争と共生」[第1回公開ワークショップ]
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/ 20110702_02
[2011-07-09][東南アジア学会関西地区例会(7月9日)]
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/ 20110709
[2011-07-16] [第44回南アジア研究集会]
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/article.php/ 20110716
◇カレンダーからその他セミナー情報が閲覧できます。
http://www.humanosphere.cseas.kyoto-u.ac.jp/calendar/ index.php
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◆編集子より◆
私たちが行うフィールドワークでは、自分の研究に関するまとまった
データや資料を手にいれるために、1つの町や村に長期にわたって滞
在することが多々あります。1か月、2か月、そして1年と同じ場所
に滞在していると、最初に訪ねたときには知らなかったその町や村の
「おらが自慢」や調査対象の意外な素顔に気づくことがあります。今
回のフィールド便りが取り上げたパキスタンのマンゴーも、メルマガ
写真館のストリート・チルドレンの昼寝も、長く滞在しているからこ
そ触れることのできた収穫のように思います。こういう出会いがたく
さんあって、その場所がもっと好きになっていくことで、研究自体も
前に進んでいくのだと改めて感じました。(SN)
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◆このメールマガジンは、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究
研究科(ASAFAS)広報委員会、ASAFASフィールドワーク・インターン
シップ支援室より発行しています。
◆ご意見・ご感想を以下フォームよりお気軽にお寄せください。
掲載希望の記事や研究会の案内なども受け付けています。
宛先:http://form.mag2.com/gianoubima
◆バックナンバーは、こちらのページから読むことができます。
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編集/発行:
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)
広報委員会
ASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援室
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協力:
京都大学 G-COEプログラム:生存基盤持続型の発展を目指す地域研究拠点
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