「アジア・アフリカ地域研究情報マガジン」バックナンバー

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アジア・アフリカ地域研究情報マガジン第189号
 
■■■ March 2019 第189号 ■■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン 
ASAFAS E-zine
Integrated Area Studies INFOrmation Magazine
(IAS-INFOM)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/
■■■■■■■■■■■■【発行部数 1225】

____今月号の目次 Contents_______

□フィールド便り...プサントレンのモダン・ライフ
□メルマガ写真館........アートがつなぐ多彩な思い
□お知らせ...................オープンキャンパス2019
□講演会・セミナー情報.........アフリカ地域研究会
□最近の出来事......... Facebook・Twitter情報
□編集子より
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■ フィールド便り Letter from the Field
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「イスラーム寄宿塾 プサントレンのモダン・ライフ」
水野祐地(グローバル地域研究専攻)

インドネシアには、プサントレンと呼ばれるイス
ラーム宗教学校があります。プサントレンにも様
々なスタイルがあるのですが、「プサントレン・
モダン」と呼ばれるモダンなスタイルのプサント
レンが今進路先として人気を集めています。 
 
基本的に、プサントレンは寄宿塾であり、学生寮
が校舎に隣接していて、生徒はそこで寝泊まりを
します。また、男子校・女子校と分かれていて、
学費はただ同然、校舎は人里離れた地方の村にポ
ツンと立っています。そんなプサントレンですが、
宗教学校という性質から、伝統的な服装をしたり、
禁欲的な修行をしたりすることが多く、都市部の
若者の間では「行きにくい」「ダサい」というイ
メージを持たれることが多くありました。 
 
しかし、「プサントレン・モダン」では、服装や
ライフスタイル、教育内容が大幅にモダン化され
ています。僕が寝泊まりした、東ジャワ地方にあ
るゴントールというプサントレンでは、英語・ア
ラビア語が必修であり、高校生くらいの子供が達
者に英語で会話することができます。また、生徒
はスーツ・ネクタイをまとってクラスに参加し、
クラス後はバレーボールやサッカーなどのクラブ
活動に傾倒します。朝昼晩のご飯が支給されたら、
寮の同じ階の生徒みんなで集まり、テレビで昨年
首都ジャカルタで開催されたアジア大会などのス
ポーツを見ながら一緒にご飯を食べます。まるで
日本の学校みたいですね。 
 
それでも、宗教学校であるため、イスラーム的な
生き方を身につけることが最も大事な目的である
点は変わりません。プサントレン・モダンを卒業
した生徒は、イスラーム社会を引っ張っていける
ムスリム知識人の代表として期待されるためです。
インドネシアでは今、「イスラーム的な真面目さ」
が若者の間で人気を得ています。イスラーム的に
真面目でありながらモダンなライフスタイルを送
っていきたい、という若者の需要に、プサントレ
ン・モダンはベストな選択肢といえるでしょう。
 
(東ジャワのゴントールにあるプサントレン・モダンの大学の写真は Facebookでご覧ください)
https://www.facebook.com/asian.african.area.studies/

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■ メルマガ写真館~フィールドで出会う~ 
Photo Gallery
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「雨過天晴―アートがつなぐ多彩な思い―」
中江優花(グローバル地域研究専攻)

インド南西部に位置するケーララ州。現地語で「
ココヤシの土地」を意味する通り、ケーララには
至る所にココヤシの木があり、南国リゾートを思
わせる雰囲気が・・・

(続きと写真は次のURLをご覧ください)
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/2019_03.html

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■ お知らせ Announcements
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□ 専攻別 オープンキャンパスの開催
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*詳細情報と申込方法は下記の研究科ウェブサイトで公開しています。
 
◆ アフリカ地域研究専攻 オープンキャンパス2019
日時:2019年3月30日(土)14:00-16:30(受付開始13:30)
場所:京都大学稲盛財団記念館3階セミナー室(318)
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/senkooc2019/oc-africa2019mar

◆ グローバル地域研究専攻 オープンキャンパス2019
日時:2019年5月25日(土)13:30-18:00ごろ
場所:京都大学吉田キャンパス本部構内 総合研究2号館4階AA447教室
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/senkooc2019/oc-global2019may

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■ 講演会・セミナー情報 Lectures, Seminars
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□ 京都大学アフリカ地域研究資料センター
公開シンポジウム「アフリカで身を起こす」
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アフリカがビジネスチャンスの場として注目され
はじめて数年がたちます。日本人のなかにも、ア
フリカに身をおいて、会社を起こしている人たち
がいます。このシンポジウムでは、アフリカで起
業した方を講演者にお招きし、ご自身がアフリカ
で身を起こした経験を、地域の人びととの関わり
を介して語っていただきます。

日時: 2019年4月20日(土)14:00-16:30
場所:京都大学時計台百周年記念ホール
定員:500名
プログラム(予定)
14:00-14:15  趣旨説明
14:15-14:45  基調講演 
合田真(日本植物燃料株式会社・代表取締役社長)
14:50-15:50  パネルディスカッション
田中利和(東北大学東北アジア研究センター・学術研究員、Ethio-Tabi)
宮下芙美子(COTS COTS LTD.)
長谷川竜生(Matoborwa Co. Ltd.・Managing Director)
15:50-16:00    休憩
16:00-16:30    総合討論
共同開催:
京都大学アフリカ地域研究資料センター
京都大学アフリカ学際研究拠点推進ユニット
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科
附属次世代型アジア・アフリカ教育研究センター
日本ナイル・エチオピア学会学術大会・京都

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□ 第242回 アフリカ地域研究会
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日時:2019年5月16日(木)15:00-17:00 
場所:京都大学 稲盛財団記念館3階 中会議室
演者:中村美知夫(京都大学理学研究科・准教授)
演題:『サル学』とアフリカ研究の黎明期
http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/as/index.html

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■ 最近の出来事 Recent Topics
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□ Facebook・Twitter情報
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http://twilog.org/Africa_Kyoto_U

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■ 編集子より From the Editor
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文献資料を使った研究をしていると、海外にフィ
ールドワークに出かけたときにも大量の本や資料
を収集することになります。そして、滞在先のホ
テルの片隅で日々積み上がっていく本を前にして、
どうやって日本に持って帰るかをため息をつきな
がら思案するのは、研究者であれば誰でも経験の
あることだと思います。とりわけ大事な本は一緒
に持ち帰りますが、それ以外はダンボールに詰め
て現地の郵便局から送ることになります。アジア
や中東のいろんな国から本を送ってみて面白かっ
たのが梱包のしかたの違いです。ダンボールだけ
で送ってもよいところもあれば(エジプト、ヨル
ダン、サウディアラビア、マレーシア)、白い梱
包袋に入れないと受け付けてもらえないところ(
アラブ首長国連邦、インドネシア)もあり、さま
ざまです。なかでも私がお気に入りなのが中東産
油国のクウェートです。郵便局には、梱包専用の
部屋があり、アラブの伝統衣装をまとった職人が、
真っ白な綿布を一針ずつ慣れた手つきで縫ってく
れ、あっという間にたいそう美しい白の直方体が
完成します。クウェートの郵便局は、まるでアト
リエにいるような感覚に浸ることのできる不思議
な場所なのでした。旅立ちと別れの3月。今年度
もメールマガジンにお付き合いくださりありがと
うございました。(SN)
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□ メールマガジンに対するご意見・ご感想お待ちしております。
http://form.mag2.com/gianoubima
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◆ このメールマガジンは、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究
研究科(ASAFAS)広報委員会、ASAFASキャリア・ディベロップメント室、
ASAFAS臨地教育・国際連携支援室より発行しています。

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編集/発行:
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)広報委員会
ASAFASキャリア・ディベロップメント室
ASAFAS 次世代型アジア・アフリカ教育研究センター 臨地教育・国際連携支援室
協力:
京都大学 アフリカ地域研究資料センター
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