「アジア・アフリカ地域研究情報マガジン」バックナンバー
メールマガジンバックナンバー
■■■ August 2014 第134号 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
Integrated Area Studies INFOrmation Magazine(IAS-INFOM)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■【発行部数 1166 】■■
____________今月号の目次______________
□「ワニの刺身」.................................フィールド便り
□「I am yours, I am yours…」.................メルマガ写真館II
□お知らせ ...............入試情報(2次募集),受賞報告,公開講座
□アフリカ地域研究資料センター情報 ..........研究会のご案内など
□編集子より
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■フィールド便り
~みる・きく・ふれる:アジアとアフリカのフィールドから~
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「ワニの刺身」
.....................紺屋 あかり(東南アジア地域研究専攻)
パラオでチャントの詠唱文化について調査中の私は、歌詞収集や儀礼
調査の合間に、いつも近所の裏庭で友人たちと話をしたり、ご飯を食
べたりしています。その日も調査を終えてその場に向かうと、縄につ
ながれた体長2メートルほどのワニがいました。友人らが捕獲したワ
ニでした。パラオには地域ごとに組織されている年齢集団があり、大
きな獲物を捕える時は、グループの男たちが協同で捕獲にあたります。
パラオで大きな獲物と言えば、例えば、マングローブに生息する野生
のワニや、近海のウミガメ、そして今では絶滅が危惧されているため
捕獲が厳しく罰せられていますが、かつてはパラオ近海湾に数多く生
息していたデュゴンもそのひとつです。いつでも捕獲してよいという
わけではなく、州政府によって捕獲時期と捕獲数が定められています。
迫力あるワニの姿に興奮気味な私をよそに、友人らはいつものペース
でのんびりと会話を続けています。次の日も、その次の日も、友人ら
は捕獲したワニを取り囲んで談笑を続けています。聞くと、食べ物を
与えないで衰弱させてからワニを殺すのだそうです。
ワニを捕獲してから4日が経ち、ようやく解体作業が始まりました。
ワニの顔に黒い布袋を被せ、急所にナイフを一刺しします。刺された
ナイフにワニの衰弱した大きな身体が抵抗しようとして、ぐいんぐい
んと力なく尾っぽをたゆらせていましたが、10分ほどで息絶えました。
あっという間に身がほぐされ、どこからともなく親戚や知人らがひっ
きりなしにやって来ては、目当ての部位を持ち帰り、また別の人がやっ
てきては持ち帰ると、たちまちワニは跡形もなくなりました。
その夜、振る舞われたワニのフルコースは、ワニの刺身(淡白で臭み
がない)にはじまり、ワニ肉のニンニク炒め、最後にワニ骨肉のスー
プで締めるといった豪勢なものでした。胃袋で繋がるとはこのことか
と、パラオ社会における共食ネットワークを目の当たりにしながら、
パック売りされていない肉の旨味を噛み締めました。
このメールマガジンのバックナンバーは、こちらのページから
ご覧いただけます。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/
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■メルマガ写真館II ~フィールドで出会う~
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「I am yours, I am yours…」
...............白石 奈津子(東南アジア地域研究専攻)
その日曜日の朝、友人に連れられて向かったのは、とあるプロテスタ
ント系の教会でした。教会に近づくに連れて聞こえてくるのは・・・
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/2014_08.html
(写真とエッセイの続きは上記HPでご覧いただけます)
↓「メルマガ写真館」バックナンバー
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/phots_list.html
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■■■お知らせ■■■
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□ASAFASアフリカ地域研究専攻 入試情報(2次募集 )
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アジア・アフリカ地域研究研究科 アフリカ地域研究専攻において、
平成27年度入学者の2次募集を行います。
◆試験日程:平成27年2月9日(月)、10日(火)
◆募集要項等詳細は、下記ウェブサイトにて、10月中旬に
公開予定です。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/admissions/application
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□各賞の受賞
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◆卒業生の佐藤宏樹氏が、2014年度日本霊長類学会高島賞
(第23回学術奨励賞)を受賞しました。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/news/topics/3707
◆卒業生の佐藤宏樹氏が、第26回日本アフリカ学会研究奨励賞
を受賞しました。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/news/topics/3705
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□臨地教育支援センター プログラム情報&フィールド・ワーク報告
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/shien/
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夏休みにはいり、センターの支援を受けた院生が続々とアジア・
アフリカ諸国へ旅立ち、現場でフィールド・ワークやインターン
シップに励んでいます。彼らの報告をお楽しみに!
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□頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラム 情報
http://brain.cseas.kyoto-u.ac.jp/
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□ ASAFAS附属 イスラーム地域研究センター 情報
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kias/
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◆人間文化研究機構(NIHU)合同集会
「グローバル・イスラームの最前線-変貌の時代を読む-」
日時:2014年10月18日(土)14:30~17:30
場所:京都大学稲盛財団記念館3階 大会議室
詳細 >>
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/news/events/3693
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□ ASAFAS附属 現代インド研究センター 情報
http://www.indas.asafas.kyoto-u.ac.jp/
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◆人間文化研究機構(NIHU)公開講演会・シンポジウム
「グローバル・インドのいま ―経済発展と民主政治―」
日時:2014年11月2日(日)13:00~17:00(予定)
場所:京都大学百周年時計台記念館 大ホール
対象:一般の方、定員500名
※参加費無料、申込不要。当日先着順です。
詳細 >>
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/news/events/3684
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■京都大学 アフリカ地域研究資料センター 情報
http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/
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□研究会のご案内
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◆アフリカセンター第205回地域研究会
「アフリカ熱帯農業と環境保全―カメルーン カカオ農民の生活とジレンマ」
日時:2014年10月16日 (木) 15:00~17:00
場所:京都大学稲盛財団記念館3階 中会議室
講師:
坂梨健太
(同志社大学グローバル・スタディーズ研究科、日本学術振興会
特別研究員PD)
詳細 >>
http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/
参加無料・事前申込不要
※この講演は、H25年度総長裁量経費(若手研究者に関る出版助成事業)
の助成を受けた、H25年度京都大学アフリカ研究出版助成記念講演として
行われます。
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□出版情報
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◆ブックレット「アフリカ資源と商品開発:アフリカの酒を考える」
詳細情報とブックレット(PDF版)のダウンロードはこちらから >>
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/intokyo/index.html
※本冊子は、2012年10月29日に京都大学東京オフィスで行わ
れた「京都大学アフリカ研究フォーラムin東京 第4回」をまとめた
ものです。平成24年度 京都大学全学共通経費 I-4.社会貢献・連
携支援「京大アフリカ研究フォーラム in 東京」事業実施経費および、
卓越した大学院拠点形成支援補助金(未来卓越拠点型)によって実施
されました。
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□Twitter 情報
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京都大学アフリカ地域研究資料センター
・・・京都発のアフリカ研究関連情報を発信していきます。
http://twitter.com/Africa_Kyoto_U
http://twilog.org/Africa_Kyoto_U(ツイートをブログ形式で表示)
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□メールマガジンに対するご意見・ご感想お待ちしております。
http://form.mag2.com/gianoubima
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◆編集子より◆
8月半ば、タイの大学では新年度が始まりました。これまでは6月に
新年度が始まっていましたが、今年から変更され、8月開始となりま
した。これは来年のASEAN共同体設立にむけた措置で、ASEAN諸国で歩
調をあわせて留学などの相互交流を促進するとともに、欧米の大学の
学事暦とも協調させグローバル化に対応するといった狙いがあると聞
いています。今後の学術交流の展開が楽しみです。(JK)
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◆このメールマガジンは、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究
研究科(ASAFAS)広報委員会、ASAFASキャリア・ディベロップメント
室、京都大学学際融合教育研究推進センター・総合地域研究ユニット
臨地教育支援センター(IASU)より発行しています。
◆ご意見・ご感想を以下フォームよりお気軽にお寄せください。
掲載希望の記事や研究会の案内なども受け付けています。
宛先:http://form.mag2.com/gianoubima
◆バックナンバーは、こちらのページから読むことができます。
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◆このメールは「まぐまぐ」と「melma!」システムを利用して配信して
います。新規登録・解約は下記ページにてお願いします。
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編集/発行:
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)
広報委員会
キャリア・ディベロップメント室
京都大学学際融合教育研究推進センター・総合地域研究ユニット
臨地教育支援センター(IASU)
協力:
京都大学 アフリカ地域研究資料センター
http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/
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