「アジア・アフリカ地域研究情報マガジン」バックナンバー

メールマガジンバックナンバー 
■■■ May 2014 第131号 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
Integrated Area Studies INFOrmation Magazine(IAS-INFOM)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/
■■■■■■■■■■■■■■■■■■【発行部数 1164 】■■■

____________今月号の目次________________

□「自然と共に生きるライジュア島の人々」
                       ..........................フィールド便り
□「男の真剣勝負」 ............................メルマガ写真館II
□お知らせ ..........................海外渡航プログラム情報など
□アフリカ地域研究資料センター情報 ..........研究会のご案内など
□編集子より
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■フィールド便り
~みる・きく・ふれる:アジアとアフリカのフィールドから~
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「自然と共に生きるライジュア島の人々」
   ............................廣瀬 崇幹(東南アジア地域研究専攻)


4か月ぶりにライジュア島を訪問しました。首都のジャカルタから飛行機
1本で東ヌサ・テンガラ州の州都クパンまで、そこから不定期の船を2本
乗り継ぎます。この島で海藻養殖業を営む家族とともに、1か月ほど暮ら
しました。

「今日は波が高くなるから海へ出てはいけない」。お父さんが片言のイン
ドネシア語で話してくれます。この島ではサブ語が使われ、お父さんのよ
うにインドネシア語が苦手な人も少なくありません。30年以上海を見て
きた彼から、海について、天気について、毎日学びました。昔は漁師だっ
たけれど、島の貨幣経済化が進んでから、海藻のキリンサイ養殖を始めた
そうです。

1日の仕事時間は、潮の干満に合わせます。早朝に潮が引く日は、早起き
して、海に設置したキリンサイ養殖のロープ数本を家に持ち帰ります。
日中の潮が満ちている間に、育ったキリンサイをロープから採り、ごみを
取り除いてから小さくちぎってロープに結び直します。そして昼食のあと、
横になって休みます。夕方に再び潮が引くと、ロープを海に仕掛け直し、
別のロープ数本を持ち帰ります。暗くなる前に、サンゴ礁でウニや巻貝を
漁ることもあります。「小さいウニは生かしておいてあげないとかわいそ
うだ」。天然資源の少ない島では、その大切さを身に染みてわかっている
のです。帰宅して夕食のあとは、就寝までは翌朝に設置するためのキリン
サイを結んだり、団欒の時を過ごしたりします。

お父さんの家族は、キリンサイ養殖のロープを300本設置しています。
毎日6本ずつロープを持ち帰り、同じ作業を繰り返します。干満の時間
は毎日少しずつ変わり、お昼に干潮になる日は、1回しか海に行くこと
ができません。起きる時間、寝る時間も潮の満ち引きに合わせて少しず
つずれていきます。

キリンサイはこの島で育てられていたものではなく、現金収入のために
発展した産業です。しかし、生活のリズムは自然と密接につながってい
て、豊かな時の流れを学ぶことができました。


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ご覧いただけます。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/


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■メルマガ写真館II ~フィールドで出会う~
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「男の真剣勝負」
         ................松岡 佐知(東南アジア地域研究専攻)

インド共和国ケーララ州では、スネークボート(Chundan Vallam)と
呼ばれる・・・

http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/2014_05.html

 (写真とエッセイの続きは上記HPでご覧いただけます)

↓「メルマガ写真館」バックナンバー
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/phots_list.html


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■■■お知らせ■■■
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□臨地教育支援センター プログラム情報&フィールド・ワーク報告

本年度の海外派遣プログラムや研究発信力強化プログラムの募集がはじ
まっています。詳しくはHPをご覧ください。

http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/shien/
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□頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラム 情報
http://brain.cseas.kyoto-u.ac.jp/
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□ ASAFAS附属 イスラーム地域研究センター 情報
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kias/
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第5回イスラーム・文明・科学国際シンポジウム

京都大学イスラーム地域研究センター(KIAS)、京都大学科学研究費
基盤研究(A)「グローバル化時代に対応する21世紀型イスラーム学の
構築」、京都大学学際融合教育研究推進センター・アジア研究教育ユ
ニット(KUASU)、マレーシア国民大学イスラーム文明研究所は、
2014年5月30日(金)、31日(土)、6月1日(日)に下記要項にて国際
ワークショップ(5th International Symposium on Islam, Civilization,
and Science: Islam as a Basis for Civilizational Thought and
Development)を開催します。

・日時:2014年5月30日(金)16:00~18:00、31日(土)13:00~19:00、
  6月1日(日)9:20~19:30
・場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室

ご参加いただける場合には必ずinq-kias@asafas.kyoto-u.ac.jpにご連絡ください。

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□ ASAFAS附属 現代インド研究センター 情報
http://www.indas.asafas.kyoto-u.ac.jp/
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■京都大学 アフリカ地域研究資料センター 情報
http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/
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□研究会のご案内
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◆アフリカセンター第203回地域研究会

「1994年のルワンダ大虐殺に対する私たちの答え」

日時:2014年6月19日(木)15:00~17:00
場所:京都大学稲盛財団記念館 3階 中会議室
演者:チャールズ・ムリガンデ(駐日ルワンダ共和国大使)
(※講演は英語で行われます。通訳あり。)
http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/

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□新刊情報
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◆【京都大学アフリカ研究出版助成】によって2冊の書籍が出版されました。
・坂梨健太(著)『アフリカ熱帯農業と環境保全』(昭和堂)
・關野伸之 (著) 『だれのための海洋保護区か-西アフリカ水産資源保護の
現場から』(新泉社)

◆【京都大学アフリカ研究シリーズ】013巻が出版されました。
・久田信一郎 (著) 『村人とともに測る-エチオピアにおける参加型立体地
形モデル手法を活用した実践的地域研究』(松香堂書店)

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□Twitter 情報
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京都大学アフリカ地域研究資料センター
・・・京都発のアフリカ研究関連情報を発信していきます。
http://twitter.com/Africa_Kyoto_U
http://twilog.org/Africa_Kyoto_U(ツイートをブログ形式で表示)

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□メールマガジンに対するご意見・ご感想お待ちしております。
http://form.mag2.com/gianoubima

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◆編集子より◆

先日、静原の森林教室に参加しました。静原は鞍馬と大原の間にあり、
土蔵や愛宕灯籠が印象的な集落です。5歳から70歳までの30人とともに、
標高480メートルの城谷山に登りました。登りながら、見つけた木に名
札をつけました。「このスギにはムササビが住んでいる」、「節分の日
にヒイラギの枝でマメを炒る」。木の前に集まるたびに、その木にまつ
わる話で盛り上がりました。アジアの森林で学んだことを地域でどう生
かすか、多くのヒントをいただきました。(YK)
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◆このメールマガジンは、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究
研究科(ASAFAS)広報委員会、ASAFASキャリア・ディベロップメント
室、京都大学学際融合教育研究推進センター・総合地域研究ユニット
臨地教育支援センター(IASU)より発行しています。

◆ご意見・ご感想を以下フォームよりお気軽にお寄せください。
掲載希望の記事や研究会の案内なども受け付けています。
宛先:http://form.mag2.com/gianoubima

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編集/発行:
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)
広報委員会
ASAFASキャリア・ディベロップメント室
京都大学学際融合教育研究推進センター・総合地域研究ユニット
臨地教育支援センター(IASU)
協力:
京都大学 アフリカ地域研究資料センター
http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/
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