「アジア・アフリカ地域研究情報マガジン」バックナンバー

メールマガジンバックナンバー 

■■■ April 2014 第130号 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
Integrated Area Studies INFOrmation Magazine(IAS-INFOM)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■【発行部数 1168】■■■

____________今月号の目次________________

□「国境を超えて広がる踊り~アフリカのラテンダンス事情」
                       ..........................フィールド便り
□「牛を迎える」 ..............................メルマガ写真館II
□お知らせ ..........入試情報、大学院説明会@東京のお知らせなど
□アフリカ地域研究資料センター情報 ..........研究会のご案内など
□編集子より
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■フィールド便り
~みる・きく・ふれる:アジアとアフリカのフィールドから~
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「国境を超えて広がる踊り~アフリカのラテンダンス事情」
     ................................浅田 静香(アフリカ地域研究専攻)


学部1回生のときから、私は趣味でサルサというラテンダンスを習っている。
アフリカから奴隷としてプエルトリコやキューバに連れていかれた人びとの生
み出した音楽が、アメリカや中南米に渡って西洋の音楽と融合し、ラテン音楽
が成立したといわれている。さらにニューヨークやロサンジェルスでサルサの
スタイルが確立し、世界中に広まった。サルサはペアになって踊るが、社交ダ
ンスのようにペアが固定していない。サルサの踊れるバーやイベントで、おな
じ場所に居合わせた男女が誘い合って踊る。初めて会った人とでも、基本的な
ルールさえ知っていれば一曲いっしょに踊ることができる。そんなラテンダン
スの魅力にハマってしまい、学部生のころの私はバイトで稼いだお金をレッス
ンやパーティー、海外遠征に費やす生活を送っていた。

長期の、しかも初めての調査渡航としてウガンダに滞在していたとき、首都カ
ンパラでもサルサのイベントがあることを知った。しかも週に5日も開催され
ているようである。滞在も半ばになったある夜、私は日本から持参した荷物に
忍ばせていたサルサシューズを片手にイベント会場へ向かった。平日だという
のに会場は満員で踊るスペースを確保するのも一苦労なほどだ。さらに、踊っ
ている人たちがとても若く、ほとんどが20代のようである(日本では30歳を
過ぎてからサルサを習い始める人が多い)。私のようにダンスシューズを持参し
ている人はまれなようだ。私以外にもちらほら外国人がいる。

踊る人びとの熱気に圧倒され、しばらくは壁の花と化していたが、勇気を持っ
て「踊ってください」と話しかけてみた。最初は男性のリードの仕方がとても
独特でなかなかついていけなかったが、ちゃんと音楽のポイントをわかって
リードしてくれるので、音楽といっしょに踊っているのが感じられてとても楽
しい。むかし、過去にとても上手な人と踊ってもらったときに感じた、音楽と
踊り手二人が三位一体となったときの至福を、ここでも感じることができた。
まわりで踊っているペアを見ても、誰もがまぶしい笑顔で踊っていた。

調査者としてフィールドに入っていると、お金をせがまれたり、つねに「白人」
としてしか見られなかったりで、自分は現地の人と対等になれているのだろう
かというフラストレーションをずっと感じていた。しかし、サルサ場にいると
きは一瞬ながら、踊る相手と対等になれる気がした。音楽のもとでは国籍も世
代も言語も関係なく交流・コミュニケーションを取ることができる。


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ご覧いただけます。
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■メルマガ写真館II ~フィールドで出会う~
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「牛を迎える」
         ................宮木 和(アフリカ地域研究専攻)

「俺の牛だよ。オジが牛をくれたんだ。」
ムンガタは牧畜民タトゥルの、20歳過ぎの男。彼は、新しい家を別の村につくっ
ていて・・・

http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/2014_04.html

 (写真とエッセイの続きは上記HPでご覧いただけます)

↓「メルマガ写真館」バックナンバー
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■■■お知らせ■■■
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□ASAFAS大学院入試情報  大学院説明会@東京の参加申込受付中
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京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)は、アジア・アフリ
カ地域に関する深い理解と国際的・総合的視野をもつ先導的な地域研究者およ
び地域実務者の養成を目指しています。

平成27年度入学試験に向けて、学生募集要項の配布を開始しました。下記の
日程で、東京において大学院説明会を開催します。ふるってご参加ください。

◆学生募集要項の請求方法
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/admissions/application

◆大学院説明会@東京
日 時:2014年5月10日(土) 16:00~18:00
場 所:品川インターシティA棟27階 京都大学 東京オフィス

詳細情報・参加申込
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/tokyo2014

◆入学試験:平成26年7月26日(土)・7月27日(日)

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□臨地教育支援センター プログラム情報&フィールド・ワーク報告
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/shien/
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□頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラム 情報
http://brain.cseas.kyoto-u.ac.jp/
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□ ASAFAS附属 イスラーム地域研究センター 情報
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/kias/
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□ ASAFAS附属 現代インド研究センター 情報
http://www.indas.asafas.kyoto-u.ac.jp/
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「International Seminar with Professors Ruby Lal and Gyanendra Pandey」
日時: 2014年5月19日(月) 15:30-18:30
場所: 京都大学 総合研究2号館 会議室
http://www.indas.asafas.kyoto-u.ac.jp/blog/seminar/indas_20140519

「南アジア・インド洋研究会」
日時: 2014年5月20日(火) 16:30~
場所: 京都大学 稲盛財団記念館 3階 中会議室
http://www.indas.asafas.kyoto-u.ac.jp/kindas/seminar/kindas_20140520/


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■京都大学 アフリカ地域研究資料センター 情報
http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/
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□研究会のご案内
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◆第24回 KUASS(Kyoto University African Studies Seminar)
「The Dilemma in Being an Islamic Radical in Northern Nigeria:
    Whether Non-violent or Violent」
日時:2014年5月20日(火) 15:00-17:00
場所:京都大学稲盛財団記念館 3階 セミナー室(318号室)
演者:Prof. Murray Last (ロンドン大学名誉教授)
(※講演は英語で行われます。詳細は下記URL。)
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/kuass/index.html

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□日本アフリカ学会創立50周年記念 公開講演会 のご案内
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「アジアにおけるアフリカ研究の挑戦とアフリカにおけるアジア研究との接点」を
テーマにアフリカ、アジア各国の研究者を招いて討議を行います。一般公開の催し
物です。学会員に限らず、たくさんの方々のご参加をお待ちしております。

◆公開講演会“African Studies meets Asian Studies”
日時:2014年5月23日(金) 13:00-18:00
会場:京都大学稲盛財団記念館 3階 大会議室
(※講演は英語で行われます。詳細は下記URL。)
http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/

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□新刊情報
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◆【京都大学アフリカ研究出版助成】によって2冊の書籍が出版されました。
・坂梨健太(著)『アフリカ熱帯農業と環境保全』(昭和堂)
・關野伸之 (著) 『だれのための海洋保護区か-西アフリカ水産資源保護の現場
から』(新泉社)

◆【京都大学アフリカ研究シリーズ】013巻が出版されました。
・久田信一郎 (著) 『村人とともに測る-エチオピアにおける参加型立体地形モ
デル手法を活用した実践的地域研究』(松香堂書店)

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□Twitter 情報
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京都大学アフリカ地域研究資料センター
・・・京都発のアフリカ研究関連情報を発信していきます。
http://twitter.com/Africa_Kyoto_U
http://twilog.org/Africa_Kyoto_U(ツイートをブログ形式で表示)

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□メールマガジンに対するご意見・ご感想お待ちしております。
http://form.mag2.com/gianoubima

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◆編集子より◆
4月は学校にとって特別な時期です。新しい人を迎えて、キャンパスは
活気に満ち、期待と不安が交錯します。4月も後半にはいり、大学院ア
ジア・アフリカ地域研究研究科ではオープンキャンパスが開催されまし
た。入学したばかりの1回生が、未来の後輩を交えて熱心に語り合って
いる姿が印象的でした。受験を考えておられるメルマガ読者の方々、気
軽に連絡をとってください。5月10日には東京品川の京大オフィスで
も説明会を開催します。(MS)
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◆このメールマガジンは、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究
研究科(ASAFAS)広報委員会、ASAFASキャリア・ディベロップメント
室、京都大学学際融合教育研究推進センター・総合地域研究ユニット
臨地教育支援センター(IASU)より発行しています。

◆ご意見・ご感想を以下フォームよりお気軽にお寄せください。
掲載希望の記事や研究会の案内なども受け付けています。
宛先:http://form.mag2.com/gianoubima

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編集/発行:
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)
広報委員会
ASAFASキャリア・ディベロップメント室
京都大学学際融合教育研究推進センター・総合地域研究ユニット
臨地教育支援センター(IASU)
協力:
京都大学 アフリカ地域研究資料センター
http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/
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