「アジア・アフリカ地域研究情報マガジン」バックナンバー
メールマガジンバックナンバー■■■ December 2013 第126号 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
Integrated Area Studies INFOrmation Magazine(IAS-INFOM)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/
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____________今月号の目次________________
□「境界線をまたぐ」 ............................フィールド便り
□「ガネーシャ神、祭りに向けて身支度」 ........メルマガ写真館II
□お知らせ ......................................各賞の受賞など
□アフリカ地域研究資料センター情報 ..........研究会のご案内など
□編集子より
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■フィールド便り
~みる・きく・ふれる:アジアとアフリカのフィールドから~
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「境界線をまたぐ」
..................渡部 智之(グローバル地域研究専攻)
ちょうど約一年前、デリーで発生した女性暴行死亡事件は、日本でも
大きな話題となりました。その被害者となった女性と同世代の若者に
も大きな衝撃を与えることとなったこの事件によって、若者たちにど
のような変化が生じたのだろうか。私はフィールドワーク中に毎日利
用していた地下鉄で、その変化を示す場面に出くわすこととなりまし
た。
デリーの地下鉄には、終日利用可能な女性専用車両があります。暴行
事件後、なぜか女性専用車両と一般車両のつなぎ目にいる一組の大学
生カップルに出会いました。なぜそんなところにいるのだろう。私の
疑問に二人は、「昔は何も気にせず二人で一般車両を利用していたよ」
と答えました。「だけど事件後は、必ずこの連結部分を利用すること
にしているんだ。なぜかって、彼女を守るためだよ。でも普通のカッ
プルなら地下鉄に乗るときも一緒にいたいでしょ。この連結部分を利
用し始めたのもそのためだよ」と男性は語っていました。また別の日
に、この連結部分で会話をしていた男女4人の大学生たちも、先日の
カップルと同様に、新たにこの連結部分を利用して通学時間も今まで
通りの4人の時間を作っていました。もちろん、大学生に限らず、若
い夫婦もこの連結部分を利用し、地下鉄で移動する時間も二人で過ご
していました。
性差で区切られた女性専用車両と一般車両との普通の連結部分。しか
し、デリーという都市に暮らす若者にとっては、彼女や友人を守りた
いという気持ち、お互い一緒にいる時間を楽しく過ごしたいという気
持ち、こうした交差する想いが入り混じる空間に変化しつつあるよう
に感じられました。そして、この境界線をまたぐ若者たちの行動の小
さな変化が、今後デリーが男性・女性どちらにも安心して暮らせる街
に生まれ変わるきっかけとなるのではないでしょうか。
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ご覧いただけます。
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■メルマガ写真館II ~フィールドで出会う~
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「ガネーシャ神、祭りに向けて身支度」
.......松下 綾日(グローバル地域研究専攻)
インド西部のマハーラーシュートラ州で大きな祭典の一つとなって
いるのが、9月初旬に行われるガネーシャ祭りで・・・
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/2013_12.html
(写真とエッセイの続きは上記HPでご覧いただけます)
↓「メルマガ写真館」バックナンバー
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/phots_list.html
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■お知らせ
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□各賞の受賞
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佐川 徹 助教が「第40回澁澤賞」を受賞しました。
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/news/topics/3121
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□教員の公募
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京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 アフリカ地域
研究専攻・民族共生論講座の助教1名を募集します。詳細は下記URL
からご確認ください。
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/news/recruitment/3143
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□頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラム 情報
http://brain.cseas.kyoto-u.ac.jp/
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最新の派遣者の報告書をウェブサイトに掲載しました。下記URLから
ご覧いただけます。
◆中西 宏晃「現代インドにおける発展径路とデモクラシー
─核軍備・原子力エネルギー政策の変容─」
http://brain.cseas.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2012/12/nakanishi2012_1.pdf
http://brain.cseas.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2012/12/nakanishi2012_2.pdf
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■京都大学 アフリカ地域研究資料センター HP掲載情報
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□研究会のご案内
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◆第201回 アフリカ地域研究会
「アフリカ熱帯雨林における焼畑の潜在力」
演者:四方篝(東京大学大学院農学生命科学研究科 特任研究院)
日時:2014年1月23日(木)
場所:京都大学稲盛財団記念館3階セミナー室(318号室)
共催:日本アフリカ学会関西支部
事前申込不要/参加無料。詳細は下記URLからチラシをご覧ください。
http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/as/as199202.pdf
◆第20回 KUASS(Kyoto University African Studies Seminar)
「たばこと健康:ザンビアにおける喫煙行動のコントロールに関する研究」
演者:リチャード・ズール(ザンビア大学、ASAFAS客員准教授)
日時:2014年1月10日(金) 15:00~17:00
場所:京都大学稲盛財団記念館3階セミナー室(318号室)
※講演は英語で行われます。日本語通訳はございません。
事前申込不要/参加無料。講演要旨は下記URLからご覧ください。
http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/kuass/KUASS(20th).pdf
共催:科学研究費補助金基盤研究(S)「アフリカの潜在力を活用した紛
争解決と共生の実現に関する総合的地域研究」(研究代表者 太田至)、
南部アフリカ・クラスター
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□日本アフリカ学会創立50周年記念 市民公開講座:
アフリカ研究最前線「アフリカ、その魅力と可能性」のご案内
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全8回 好評開催中
時間:15:00~17:00
会場:京都大学稲盛財団記念館3階、大会議室
(地図:http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/access.html)
事前申込不要/参加無料
今後の予定
◆第6回 2014年2月15日:芸術・音楽
「アフリカ音楽の魅力:無文字社会との関連から」
鈴木 裕之(国士舘大学法学部・教授)
◆第7回 2014年3月15日:政治
「民主化の20年を考える」
岩田拓夫(立命館大学国際関係学部・准教授(2013年4月より))
◆第8回 2014年4月12日:映像・メディア
「お好みどおりのアフリカを作る」
飯田 卓(国立民族学博物館民族社会研究部・准教授)
詳細情報:
http://african-studies.com/j/seminars/2013jaas50.html
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□Twitter 情報
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京都大学アフリカ地域研究資料センター
・・・京都発のアフリカ研究関連情報を発信していきます。
http://twitter.com/Africa_Kyoto_U
http://twilog.org/Africa_Kyoto_U(ツイートをブログ形式で表示)
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□メールマガジンに対するご意見・ご感想お待ちしております。
http://form.mag2.com/gianoubima
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◆編集子より◆
今年も師走となり、あっという間に1年が過ぎた気がします。先月末
には博士論文の提出締切があり、今月は先週、博士予備論文の締切が
ありました。学内のルールとして言えば、この時期に論文を出さない
といけないわけではありません。学位授与も年6回あります。とはい
え、人というものは季節の影響を受け、また周囲が頑張っていると自
分も頑張れるもの。というわけで、この時期がやはり論文を出しやす
いと思います。提出した皆さんの審査がうまくいきますように。読者
の皆さま、よいお年を。(YK)
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◆このメールマガジンは、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究
研究科(ASAFAS)広報委員会、ASAFASキャリア・ディベロップメント
室、ASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援室より発行して
います。
◆ご意見・ご感想を以下フォームよりお気軽にお寄せください。
掲載希望の記事や研究会の案内なども受け付けています。
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編集/発行:
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)
広報委員会
ASAFASキャリア・ディベロップメント室
京都大学学際融合教育研究推進センター・総合地域研究ユニット
臨地教育支援センター(IASU)
協力:
京都大学 アフリカ地域研究資料センター
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/
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