「アジア・アフリカ地域研究情報マガジン」バックナンバー

メールマガジンバックナンバー 
■■■ November 2013 第125号 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
Integrated Area Studies INFOrmation Magazine(IAS-INFOM)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/
■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■【発行部数 1174】■■■

__________今月号の目次__________________

□「漁師たちの想い」 ............................フィールド便り
□「お礼の言葉を伝えたい2人」 ................メルマガ写真館II
□お知らせ ......................................各賞の受賞など
□アフリカ地域研究資料センター情報 ............セミナー情報など
□編集子より
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■フィールド便り
~みる・きく・ふれる:アジアとアフリカのフィールドから~
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「漁師たちの想い」
     ..................梶田諒介 (東南アジア地域研究専攻)


インドネシアのスマトラ島最北端に位置するアチェ州バンダアチェは
インド洋に面しており、港には漁業を生業としている漁師たちの活気
のある声が聞こえてきます。
午前中に港を訪れると船から大量の魚をおろしている様子を見ること
ができ、それら新鮮な魚は市場で買うことができます。
また、大きな箱につめかえた魚をトラックに乗せて別の町に運ぶこと
も彼らの仕事です。

バンダアチェには「パングリマ・ラウト」と呼ばれる漁業組合があり
ます。この組合はおよそ400年前のアチェ王国時代からあると言われ
ています。
この伝統的な漁業組合は、2004年末のスマトラ島沖地震の際には甚大
な被害を受け、その継続も危ぶまれました。
深刻な被害を受けたバンダアチェは、今では活気のあるまちとして
復興を遂げています。パングリマ・ラウトの漁師たちも、彼らの
伝統を絶やさないために少しずつ立て直しを進めました。
被災後の数年は漁船が不足していたり魚の値段も安定しなかったりと、
苦しい時期が続いたそうですが、今ではバンダアチェの重要な経済活
動の1つとして立ち直ることができています。
復興過程を通して漁業にかける彼らの想いを垣間見ることができます。

漁師に限らず、多くの人々が今でも海の近くで生活を営んでいます。
彼らのお話を聞くと、生まれ育った場所を離れることはできない、
この街が好きだから、と答えます。
街には津波博物館や記念碑、船の残骸といったモニュメントなどが
みられ、このような場所には国内外からたくさんの観光客も訪れて
います。
災害を風化させないため、次の世代に伝えるため、そして観光地と
して、これらの施設は重要な役割を担っているのです。
災害に立ち向かい復興を遂げたバンダアチェは、人々の熱い想いが
集まっている場所だと感じられました。

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ご覧いただけます。
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■メルマガ写真館II ~フィールドで出会う~
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「お礼の言葉を伝えたい2人」.........鈴木愛(東南アジア地域研究専攻)

私の調査地は、カンボジア北部のプレアビヒア州(タイ・ラオスと
国境を接する)に位置する約1,900km2の森林保護区で・・・

http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/2013_11.html

(写真とエッセイの続きは上記HPでご覧いただけます)

↓「メルマガ写真館」バックナンバー
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/phots_list.html


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■お知らせ
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□各賞の受賞
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◆中溝 和弥 准教授が「第3回地域研究コンソーシアム研究作品賞」
を受賞しました。
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/news/topics/3071

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□頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラム 情報
http://brain.cseas.kyoto-u.ac.jp/
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最新の派遣者の報告書をウェブサイトに掲載しました。下記URLから
ご覧いただけます。

◆2013年度派遣 若手研究者報告
大石 高典 「中部アフリカ熱帯林住民の生活史に関する比較研究
―貨幣経済の浸透と生業戦略の多様化―」
http://brain.cseas.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2013/ 06/ooishi2013_1.pdf


須永 恵美子「マウドゥーディーの出版活動と思想
―パキスタンにおけるイスラーム復興とウルドゥー語―」
http://brain.cseas.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2013/ 06/sunaga2013_1.pdf

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□『東南アジア研究』のPDF公開
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学術雑誌『東南アジア研究』51巻1号のPDFを公開いたしました。
http://www.cseas.kyoto-u.ac.jp/2013/11/tonan_ajia_kenkyu201311/

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□ドキュメンタリーフィルムの募集
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“CSEAS Sustainable Humanosphere Visual Documentary Project”
では、東南アジアの多元共生社会に関するドキュメンタリーフィルム
を募集しています。詳細情報は以下URLからご覧いただけます。
http://sea-sh.cseas.kyoto-u.ac.jp/visual-documentary- project-2013/


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■京都大学 アフリカ地域研究資料センター HP掲載情報
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□セミナー情報
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◆日本アフリカ学会・京都大学アフリカ地域研究資料センター共催
日本アフリカ学会創立50周年記念市民公開講座

第5回 2013年12月14日(土)
「急成長で岐路に立つアフリカ」
大林 稔(龍谷大学経済学部国際経済学科・教授(2013年3月まで))
時間:15:00~17:00
会場:京都大学稲盛財団記念館3階、大会議室
(地図:http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/access.html
受講料:無料
申し込み:不要
今後の予定・詳細情報:
http://african-studies.com/j/seminars/2013jaas50.html


◆アフリカセンター第200回地域研究会
日時:2013年12月19日 (木) 15:00~17:00
会場:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
(地図:http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/access.html


1.演題:「言葉から心へ」
  講師:梶 茂樹(京都大学アフリカ地域研究資料センター・教授)
2.演題:「アフリカの自然から見つけたおもしろさと驚き」
  講師:水野 一晴(京都大学アフリカ地域研究資料センター・准教授)
3.演題:「アフリカにおける紛争解決と 共生の実現にむけて」
  講師:太田 至(京都大学アフリカ地域研究資料センター・教授)
4.演題:「北部タンザニア、都市近郊農村の20年」
  講師:池野 旬(京都大学アフリカ地域研究資料センター・教授)

ディスカッサント:市川 光雄(京都大学・名誉教授、
                  日本モンキーセンター・所長)

要旨:
現代アフリカを理解するためのアプローチは多様であり、地域研究
はその多様性を含んで発展してきた。1986年から開始されたアフリカ
地域研究会200回を記念し、4人の研究者がそれぞれの立場から自身の
アフリカ地域研究をふり返り、ディスカッサントを交え、今後のアフ
リカ地域研究を展望する。

申し込み:不要
参加:無料

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□Twitter 情報
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京都大学アフリカ地域研究資料センター
  ・・・京都発のアフリカ研究関連情報を発信していきます。
http://twitter.com/Africa_Kyoto_U
http://twilog.org/Africa_Kyoto_U(ツイートをブログ形式で表示)

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□メールマガジンに対するご意見・ご感想お待ちしております。
http://form.mag2.com/gianoubima
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◆編集子より◆

東南アジアのタイでは、2011年発足の政権が、内需拡大や産業構造
高度化などを狙って、国民の月給や日給の法定最低額をほぼ1.5倍に
引き上げました。政府が決めうる公務員については民間に先駆けて
実施しました。非熟練労働者の最低賃金引き上げも、経済界から
反発を押し切って実施しました。こなたの日出ずる国では政府
指導者が企業に賃上げを要請する一方、公務員給与を抑制中です。
国家公務員を下げ、地方公務員も下げる。地方公務員が下がるから、
民間も上がらない。翌年には民間が安いことを理由に、公務員給与
も上げない。負のスパイラルです。公務員を賃上げの突破口にする
という発想は出にくいのかもしれません。しかし、賃上げなき内需
拡大は困難でしょう。(YT)

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◆このメールマガジンは、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究
研究科(ASAFAS)広報委員会、ASAFASキャリア・ディベロップメント
室、ASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援室より発行して
います。

◆ご意見・ご感想を以下フォームよりお気軽にお寄せください。
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編集/発行:
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)
広報委員会
ASAFASキャリア・ディベロップメント室
京都大学学際融合教育研究推進センター・総合地域研究ユニット
臨地教育支援センター(IASU)
協力:
京都大学 アフリカ地域研究資料センター
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/
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