「アジア・アフリカ地域研究情報マガジン」バックナンバー

メールマガジンバックナンバー 
 
■■■ August 2013 第122号 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
Integrated Area Studies INFOrmation Magazine(IAS-INFOM)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/
■■■■■■■■■■■■■■■■■■【発行部数 1160】■■■■

__________今月号の目次_______________

□「『蚊取り線香』の匂い」 ....................フィールド便り
□「日常に息づく仏教」 ......................メルマガ写真館II
□お知らせ ......................各賞の受賞、セミナー情報など
□アフリカ地域研究資料センター情報 ..........出版助成情報など
□編集子より
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■フィールド便り
~みる・きく・ふれる:アジアとアフリカのフィールドから~
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「『蚊取り線香』の匂い」
     ..................古川文美子 (東南アジア地域研究専攻)


フィールドに出発しようとするときの必需品は何?と尋ねられたら、
人によって千差万別だろう。あれこれ絞り込みに悩むかもしれない。
でも、もし私に尋ねられたなら、それは日本の「蚊取り線香」だと答
えるだろう。私の調査地は熱帯のインドネシアだ。蚊を媒介としたマ
ラリアやデング熱の予防対策と考えると、なるほどと思われるかもし
れない。しかし、私に必需品と言わせるほどのこだわりは、予防対策
以上にその「匂い」にあるのだ。

インドネシアには、様々な「匂い」が溢れている。ジャカルタ、スカ
ルノハッタ国際空港に到着した時のチュンケ(丁子)タバコの少し
甘ったるい匂い、南スラウェシの乾いた砂埃と潮風が混じった匂い、
パサール(市場)内の熟れた果実や香辛料、トゥラシ(発酵させたエ
ビのペースト)が混じり合った独特の匂いは、インドネシアでの生活
や調査へのワクワク感と不安と相まって私を興奮させてくれる。

しかし、夜、ふと恋しくなるのは、やはり日本の匂いなのだ。夏、日
本の住宅街の路地裏を通ると、開け放された窓や扉から蚊取り線香の
煙にのって様々な生活の匂いが時おり漂ってくる。畳や洗濯物、夕ご
飯、そして活気や疲れさえ混じった生活の様々な匂いは、私に安堵感
を与えてくれる。どんなアロマや芳香剤の香りよりも私をリラックス
させてくれる。

ただ残念なことに、インドネシアで日本の「蚊取り線香」を焚いても、
気候のせいなのか家屋環境の違いのせいなのか、日本と同じような匂
いにはならない。その上、インドネシアの人々には、煙り臭いと評判
はすこぶる悪い。それでも、落ち込んだ日や順調に調査が進んだ日の
夜、部屋でひっそりと蚊取り線香を焚く。そう、この日本の「蚊取り
線香の匂い」は、私にとってホームシックの特効薬なのだ。

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ご覧いただけます。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/


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■メルマガ写真館II ~フィールドで出会う~
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「日常に息づく仏教」.........辻田香織(東南アジア地域研究専攻)


旧暦8月の満月の日はブン・カオパンサー(入安居祭)です。この日、
多くのラオス人が早朝から寺院を訪れ・・・

http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/2013_08.html

(写真とエッセイの続きは上記HPでご覧いただけます)

↓「メルマガ写真館」バックナンバー
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/phots_list.html


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■お知らせ
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□各賞の受賞
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◆小杉泰先生(ASAFAS グローバル地域研究専攻 教授)が「京都大学
孜孜賞」を受賞しました。

https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/news/topics/2955


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□セミナー情報
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ASAFAS附属現代インド研究センター 国際セミナー

日時:2013年10月7日(月)15:00-18:00
場所:京都大学 稲盛財団記念館3階 中会議室
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/about/access

プログラム:

1. Professor K. S. James
(Population Research Centre, Institute for Social and Economic Change
(ISEC), Bangalore)
"The well being of Indian elderly: Understanding the inter-linkages
between poverty and subjective health"

2. Professor Ravindran Gopinath
(Department of History & Culture, Faculty of Humanities and Languages,
Jamia Millia Islamia)
"Writing Indian economic history: Trends and prospects"

共催:KINDAS研究グループ1&RINDAS、協力:TINDAS、GRIPS(新学術領域研究)


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□頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラム 情報
http://brain.cseas.kyoto-u.ac.jp/
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派遣者の報告書をウェブサイトに掲載しました。下記URLからご覧い
ただけます。

◆2012年度派遣 若手研究者報告

須永 恵美子 「マウドゥーディーの出版活動と思想─パキスタンに
        おけるイスラーム復興とウルドゥー語─ 」
報告1 >>
http://brain.cseas.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2012/
12/sunaga2012_1.pdf


報告2 >>
http://brain.cseas.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2012/
12/sunaga2012_2.pdf



◆2012年度派遣 担当研究者報告

重田 眞義 [オランダ/ライデン大学南アフリカ研究所]

報告 >>
http://brain.cseas.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2012/12/
shgieta2012_1.pdf



田辺 明生 [イギリス/ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)、
東洋アフリカ研究所(SOAS) ]

報告 >>
http://brain.cseas.kyoto-u.ac.jp/wp-content/uploads/2012/12/
tanabe2012_1.pdf



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■京都大学 アフリカ地域研究資料センター HP掲載情報
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□第4回京都大学アフリカ研究出版助成のご案内
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アフリカ地域研究資料センターでは,平成25年度総長裁量経費(若手
研究者に係る出版助成事業)の支援を受けて、「京都大学アフリカ研究
出版助成」を実施します。下記URLより公募要領(PDF)をご参
照のうえ、多数応募いただきますようお願いいたします。

応募締切: 2013 年 9 月 18 日(水)
公募要領 >>
http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/4th_shuppanjyosei.pdf

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□セミナー情報
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17th Kyoto University African Study Seminar (KUASS)

日時:2013年9月26日(木) 15:00~17:00
場所:京都大学稲盛財団記念館3階セミナー室(318号室)

演題:Enhancing livelihoods in Ghana through improvement in native
livestock production

演者: Dr. Boniface B. Kayang
 (Department of Animal Science, University of Ghana)

共催:平成25年度全学経費(国際化推進支援)「ガーナ大学と連携した野生動物
保全研究に関する教育研究交流事業実施経費」(京都大学野生動物研究センター)

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□日本アフリカ学会創立50周年記念 市民公開講座のご案内
 (日本アフリカ学会・アフリカ地域研究資料センター共催)
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この講座では、日本アフリカ学会の創立50周年を記念して、長年にわ
たってアフリカを研究してきた学会員が最新の研究成果をわかりやす
くお話しします。全8回シリーズ。(申込不要・入場無料)

◆今後の予定

第4回 2013年10月19日(土):宗教 「呪術─現代アフリカの見えない力」
第5回 2013年12月14日(土):経済 「急成長で岐路に立つアフリカ」
第6回 2014年 2月15日(土):芸術・音楽 「アフリカ音楽の魅力:無文字
社会との関連から」
第7回 2014年 3月15日(土):政治 「民主化の20年を考える」
第8回 2014年 4月12日(土):映像・メディア 「お好みどおりのアフリカをつくる」

会場:京都大学稲盛財団記念館3階 大会議室
 ※ 駐車場はご利用いただけません。

◆問合せ先・詳細情報はポスター・チラシ(PDF)をご覧ください。

ポスター>> http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/jaasposter.pdf
チラシ >> http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/jaas50thFlyernaka.pdf


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□セミナー情報 ─アフリカ地域研究会─
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◆第198回 「成長する東アフリカのビール産業」

日時:2013年10月17日 (木) 15:00~17:00
発表者:西浦 昭雄(創価大学学士課程教育機構・教授)
会場:京都大学稲盛財団記念館3階 中会議室
 ※ 駐車場はご利用いただけません。

事前申込不要/参加無料。どなたでもご参加いただけます。
この研究会は、京都大学アフリカ地域研究資料センターと日本アフ
リカ学会関西支部との共催です。

チラシ >>
http://www.africa.kyoto-u.ac.jp/as/as195198.pdf


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□Twitter 情報
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京都大学アフリカ地域研究資料センター
  ・・・京都発のアフリカ研究関連情報を発信していきます。
http://twitter.com/Africa_Kyoto_U
http://twilog.org/Africa_Kyoto_U(ツイートをブログ形式で表示)

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□メールマガジンに対するご意見・ご感想お待ちしております。
http://form.mag2.com/gianoubima
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◆編集子より◆

2013年の日本は猛暑になりました。お盆過ぎにタイへ出かけたASAFAS
院生からは、京都よりもバンコクのほうが過ごしやすいという連絡が
届きました。確かに梅雨明けの盛夏には日本のほうがタイよりも暑く
なり、来日中のタイ人が「暑い暑い」とこぼします。また、2007年に
74年ぶりに記録を更新して日本一暑い町となっていた埼玉県熊谷市と
岐阜県多治見市は、わずか6年で高知県四万十市に記録を塗り替えら
れました。その多治見市からは、「日本一暑い」という形容句が使え
なくなり、「美濃焼の」という形容句に戻さなくてはならないことが
寂しいという声が聞こえてきます。多治見などの岐阜県南東部は、瀬
戸物で有名な愛知県瀬戸地方と隣接しており、陶磁器の生産量が日本
一です。しかし、そのインパクトは暑さには及ばないようです。(YT)


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◆このメールマガジンは、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究
研究科(ASAFAS)広報委員会、ASAFASキャリア・ディベロップメント
室、ASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援室より発行して
います。

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掲載希望の記事や研究会の案内なども受け付けています。
宛先:http://form.mag2.com/gianoubima

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編集/発行:
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)
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協力:
京都大学 アフリカ地域研究資料センター
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