「アジア・アフリカ地域研究情報マガジン」バックナンバー

メールマガジンバックナンバー 
 ■■■ March 2013 第117号 ■■■■■■■■■■■■■■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
Integrated Area Studies INFOrmation Magazine(IAS-INFOM)
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/
■■■■■■■■■■■■■■■■■【発行部数 1142】■■■■■

________今月号の目次_________________

□「セルビス事情@アンマン」
                                 ...............フィールド便り
□「度々迎える『新年』」......................メルマガ写真館II
□お知らせ............オープンキャンパス、入試情報などのご案内
□アフリカ地域研究資料センター情報........市民公開講座のご案内
□編集子より
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今回が、今年度の最終号で、次回からは新年度メンバーでの発行になり
ます。このメールマガジンは、私たち研究者や学生の研究成果と経験を、
他の方々と共有することができる場の1つでもあります。アジア・アフ
リカでのさまざまな出来事を、研究者や教育者だけでなく、たくさんの
読者の方々と一緒に考えるきっかけとして、とても有り難い場です。
今後とも、どうかご愛読いただければと思います。(TF)

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■フィールド便り
~みる・きく・ふれる:アジアとアフリカのフィールドから~
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セルビス事情@アンマン
      .............佐藤 麻理絵(グローバル地域研究専攻)


ヨルダンの首都アンマンに降り立った私は、カラッとした心地良い暑
さと、スパイスと香水が混じり合ったような中東独特の匂いに出迎え
られた。アンマン最大の特徴である幾重にも連なる丘には、クリーム
色の住居が所狭しと建ち並び、遠くからでも見つけることの出来る巨
大なヨルダン国旗がなびく。中心部には野菜や果物、魚や肉が並ぶ
スーク(市場)があり、両手で抱えきれない程大きいメロンや、袋か
ら溢れんばかりのモロヘイヤの葉が格安で手に入る。

さて、スークに行ったり大学に行ったり、人々の主な交通手段として
活躍しているのが「セルビス」だ。5人乗りの乗用車が一般的で、長
距離になるとミニバスのタイプもある。セルビスのルートを知ると、
現地の人々の行動範囲がなんとなく分かってくる。私はアンマン中心
部に走るセルビス全部に乗ってみることにした。

中心部のランドマーク、フセイン・モスクの目の前から出発するのは、
丘を一つ登ったところにあるワヒダット行き。ここにもスークがあっ
て、パレスチナ人が多く住む人口密集地区だ。大きめのミニバスは
15人程度を乗せ、頻繁に行き来する。ワヒダット周辺へは5人乗り
のセルビスでも目指すことが出来る。これもフサイン・モスクの横に
あるスークの少し裏から出発し、くねくねと丘を登り、途中で人を乗
せたり降ろしたりしながら目的地まで運行している。セルビスの一回
の運賃は大体350フィルス、日本円で45円程度だが、ワヒダット
行きは250フィルス。パレスチナ人に加えてイラクやシリアから多
くの避難者が暮らしているワヒダットでは、物価も少し安い気がした。

4人のお客さんが揃ったら出発。女性は助手席か、3人掛けの端っこ
へ座るのが暗黙のルール。運賃は手渡しで、降りたいところで声をか
ければ降りることが出来る。ルートは決まっているが、運転手と仲良
くなれば目的地まで回り道をしてくれる・・・つまりルートはその時
次第。

セルビスの運転手は物知りで、地区の住人のことから人気食堂の在り
処まで何でも知っている。助手席に陣取り、ルートを観察しつつ運転
手のおじちゃんの話を聞きながらアンマンを見て回る。新たな発見が
あること間違いなし、だ。

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このメールマガジンのバックナンバーは、こちらのページから
ご覧いただけます。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/

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■メルマガ写真館II ~フィールドで出会う~
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「度々迎える『新年』」
           .............安念 真衣子(グローバル地域研究専攻)

ネパールでは様々な暦が使用されています。「今日は何日?」と尋ね
ると、西暦ではなく・・・

http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/2013_03.html

(写真とエッセイの続きは上記HPでご覧いただけます)

↓「メルマガ写真館」バックナンバー
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/mm/phots_list.html


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■お知らせ
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□ASAFASオープンキャンパス、大学院説明会@東京のご案内
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京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)では、
平成26年度入試に向けて下記の日程でオープンキャンパス及び
大学院説明会@東京を行いますので、ふるってご参加ください。

◆オープンキャンパス
日 時:2013年4月24日(水) 13:00~18:00頃
    (受付開始:12:30)
場 所:京都大学 稲盛財団記念館3階 大会議室

詳細情報・参加申込
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/opencampus2013


◆大学院説明会@東京

日 時:2013年5月11日(土) 16:00~18:00
場 所:品川インターシティA棟27階 京都大学 東京オフィス

詳細情報・参加申込
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/tokyo2013

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□平成26年度 入試情報
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京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)は、アジ
ア・アフリカ地域に関する深い理解と国際的・総合的視野をもつ先
導的な地域研究者および地域実務者の養成を目指しています。

◆平成26年度 入試日程

平成25年7月27日(土) 第1次試験
平成25年7月28日(日) 第2次試験

詳細は募集要項が決定する平成25年4月頃にホームページに掲載い
たします。
http://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/admissions/application

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□ASAFASホームページ 一部リニューアルのお知らせ
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アフリカ地域研究専攻のウェブサイトが新しくなりました。
下記URLからご覧いただけます。

http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/africa_division/


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■京都大学 アフリカ地域研究資料センター 情報
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□日本アフリカ学会創立50周年記念 市民公開講座のご案内
 (申込不要・入場無料)
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日本アフリカ学会とアフリカ地域研究資料センター共催の公開講座
(全8回シリーズ)を好評開催中!

この講座では、日本アフリカ学会の創立50周年を記念して、長年にわ
たってアフリカを研究してきた学会員が最新の研究成果をわかりやす
くお話しします。今後の予定をご案内します。

◆第2回 2013年4月13日(土):自然
「アフリカの自然が作った人間」山極 寿一(京都大学)

◆第3回 2013年6月22日(土):開発
「アフリカの開発と援助―多様化するプレイヤーと共に」黒川 恒夫(JICA)

◆第4回 2013年10月19日(土):宗教
「呪術―現代アフリカの見えない力」近藤 英俊(関西外国語大学)

◆第5回 2013年12月14日(土):経済
「急成長で岐路に立つアフリカ」大林 稔(龍谷大学)

◆第6回 2014年2月15日(土):芸術・音楽
「アフリカ音楽の魅力:無文字社会との関連から」鈴木 裕之(国士舘大学)

◆第7回 2014年3月15日(土):政治
「民主化の20年を考える」岩田 拓夫(立命館大学)

◆第8回 2014年4月12日(土):映像・メディア
「お好みどおりのアフリカをつくる」飯田 卓(国立民族学博物館)

いずれの回も、
時間:15時~17時(開場 14時半)
場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
定員:150名(先着順)

問い合わせ先や詳細情報などは以下URLからポスター(PDF)をご覧ください。
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/jaasposter.pdf


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□Twitter 情報
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京都大学アフリカ地域研究資料センター
・・・京都発のアフリカ研究関連情報を発信していきます。
http://twitter.com/Africa_Kyoto_U
http://twilog.org/Africa_Kyoto_U(ツイートをブログ形式で表示)


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□メールマガジンに対するご意見・ご感想お待ちしております。
http://form.mag2.com/gianoubima
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◆編集子より◆

JR203系、東京メトロ6000系と05系。これらはいずれも私が学生時代に
通学で使っていた電車たちです(順番に常磐緩行線、東京メトロ千代田
線、同東西線)。先日、インドネシアのジャカルタを訪れる機会があり、
用があって近郊電車に乗るために駅に行くと、見覚えのある顔が・・・。
そうです、これらの電車たちが停まっていたのです。ジャカルタでは
1990年代後半から日本からの中古電車が大量に導入されたそうですが、
外装こそ違えど内装や行先方向幕、モーターの音は当時のまま。もはや
日本では見聞きできない203系のサイリスタチョッパモーターの音や
6000系の爆弾ドア・・・。時間が経つのを忘れて懐かしい思い出にふけ
るとともに、新天地で元気に活躍を続ける日本の電車たちの姿を誇らし
く思いました。期待膨らむ旅立ちの季節。今年度最後のメルマガをお届
けします(SN)。
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◆このメールマガジンは、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究
研究科(ASAFAS)広報委員会、ASAFASキャリア・ディベロップメント
室、ASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援室より発行して
います。

◆ご意見・ご感想を以下フォームよりお気軽にお寄せください。
掲載希望の記事や研究会の案内なども受け付けています。
宛先:http://form.mag2.com/gianoubima

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います。新規登録・解約は下記ページにてお願いします。
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編集/発行:
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)
広報委員会
ASAFASキャリア・ディベロップメント室
ASAFASフィールドワーク・インターンシップ支援室
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協力:
京都大学 アフリカ地域研究資料センター
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/
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