アジア・アフリカ地域研究情報マガジン:メルマガ写真館
第119回 「メルマガ写真館」
「ピンクのユニフォームは信頼の証」
...大谷 琢磨(アフリカ地域研究専攻)
ウガンダ共和国のブシア市はケニアとの国境に接する街で、ボダボダと呼ばれる交通機関の発祥の地です。ボダボダとは自転車タクシーと二輪バイクタクシーのことを指し、ウガンダ各地で人びとの足として利用されています。もともとウガンダとケニアの国境(ボーダー)の橋渡しをしていたことがボダボダの始まりといわれています。
写真は、ブシア市内のボダボダです。ピンク色のシャツを着た2人の運転手は自転車タクシーの組合に所属しており、このシャツは組合のユニフォームです。ブシア市街では至る所で、このピンクのシャツを着た運転手を見つけることができ、このおかげでお客は組合所属の運転手をすぐに探すことができます。ボダボダには、やんちゃで運転が荒いというイメージが根強くありますが、組合に所属している運転手については組織が保証しているので、個人営業の運転手よりも信頼度が高いのです。
茶色の道路と青色の空に映えるピンク色のユニフォームはウガンダにおける信頼の証となっています。