アジア・アフリカ地域研究情報マガジン:メルマガ写真館
第112回 「メルマガ写真館」
「テント村の案内人」
...安念真衣子(グローバル地域研究専攻)
ネパール大地震は、雨季に発生したため、地震による家の崩壊に加えて降雨による土砂災害も生じています。
特に、震源地に近い山岳地域では道路が寸断され、住み慣れた土地を一時的に離れ、村ごと集団避難生活をしている人びともいます。
避難キャンプでは、近隣の複数の村から集まった見知らぬ人同士がテントを並べることになります。
移転当初は、住民間でトラブルが生じると、一村まるごと近くの空き地に再び集団移転をしていましたが、現在では、「ソーシャルワーカー」を称する若者たちがキャンプリーダーとなり、支援関係のNGOと居住者の調整をおこなうことで、少しでも快適に過ごすための解決を図っています。