臨地教育研究による実践的地域研究者の養成

京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科

第60号(2008年6月配信)「メルマガ写真館」

「ファッション・リーダー」... 藤田知弘(アフリカ地域研究専攻)

長期で住み込み調査をしていると、どうしても"ゴミ"がでてしまいます。書きなぐった藁半紙、いらなくなった調査道具、etc。こういった不用品の中には私の家族(お世話になっていたマラウィ人の家族)が欲しがる物もあり、まだ使えそうなものは処分せずに使ってもらっていました。彼らは私にとっての不要品を様々な形で、ときに驚くべき用途に利用します。その一例が一度使った荷札(標本につけ、樹種名等を記載するもの)。利用価値ゼロに見える、使い終わった荷札をいったいどのように利用するのか?その答えは・・・なんとおしゃれアイテム!写真の少年は学名やら採取日時やらが記載された荷札を全身に身に付け、私の前に得意げに現れました。これは少々極端な例ですが、使い終わった物を何でも捨ててしまう私にとって、今回の滞在は物を大切にする気持ちを改めて学ぶ良い機会となりました。

 

 

作成日: 2008年6月19日 | 作成者: 事務局