第51号(2007年9月配信)「メルマガ写真館」
「『難民キャンプ』の床屋さん」..........中山裕美(アフリカ地域研究専攻)
わたしの調査地はザンビアのマユクワユクワ難民キャンプです。ある日の昼下がり、ザンビア人の役人に連れて行かれたのは床屋さんでした。もちろん床屋さんは難民ですが、お客には、アンゴラなどから来た難民だけではなく、ザンビア人もいました。
キャンプの中には床屋さんだけではなく食品、洋服、薬などの必需品から、ラジオなど贅沢品や凍ったコーラを売っているところなど、いろいろなお店があります。そしてこうしたお店には、周辺村に住むザンビア人もやってきます。このように難民キャンプが、難民だけではなく近隣の地域住民の生活をも支える経済の中心地となっていることは、わたしにとって大きな発見のひとつでした。