■■■ February 2025 第260号 ■■■■■■■■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
ASAFAS INFOrmation Magazine
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/
■■■■■■■■■■■■【発行部数 1,104】■■■■■■■■■
___________今月号の目次 Contents__________
□ フィールド便り............. ただ、ラクダを眺める
□ メルマガ写真館............. マノラの練習風景
□ お知らせ............ ......貴志俊彦教授 京都大学退職記念講演
□ 最近の出来事............... Facebook・X(旧Twitter)情報
□ 編集子より
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■ フィールド便り Letter from the Field
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「ただ、ラクダを眺める」
多田陸(東南アジア地域研究専攻)
見渡す限りの草原と砂漠。世界で最も人口密度が低い国、モンゴルが私の調査地です。私はこの国で長距離を移動するモウコガゼルという野生動物を研究しています。見晴らしの良い草原で野生動物に気づかれることなく観察するのは困難ですが、比較的見かけやすい動物もいます。それは放牧された家畜です。
モンゴルの家畜といえば、ヤギやヒツジのイメージを持つ方が多いと思いますが、私にとって最も印象的な家畜はラクダです。モンゴル語ではテメー(тэмээ)と言います。悪口ではないです。ラクダは南部の、いわゆるゴビ砂漠に多く放牧されています。家畜の中では最も大きく、彼らが群れをなす様子は圧巻の一言です。
調査中、遊牧民の方がラクダの群れを移動させている現場に遭遇しました。畔のように盛り上がった線路を渡らせるためには、幅がある緩やかな坂を探す必要があります。遊牧民の方がバイクにまたがり誘導するのですが、群れを押すと必ず別の方面からはみ出る個体がおり、なかなかうまくいきません。この時はラクダだけで渡りきるのに30分以上かかりました。さらにヒツジとヤギの群れも待機していましたが、あまりに長く、最後まで見届けられませんでした。どこまでも続くようなゴビ砂漠の中、夕陽を背景に闊歩するラクダを見ると、エジプトに来たような気分になります(行ったことないし、ラクダの種類も違うんですけどね)。
食べ物も水も少ない、寒暖差の大きい過酷な砂漠を、ゆっくり、着実に進んでいく逞しい姿がいつも調査の励みになっています。ちなみに車で近づくと、コブをブルンブルンと揺らしながら早足で道をあけてくれます。いつもスミマセン…。
写真1 鉄道の線路を横断する家畜ラクダの群れ
写真2 夕陽を背景に線路上を歩く家畜ラクダ
(上記フィールド便りに関する写真は次のFacebookでご覧ください。)
https://www.facebook.com/asian.african.area.studies/posts/pfbid0DwuCA3WHCVbWQy3qzkKXFYvNDnFryf9LftmZK3SansG4LV4SD5BFRvzZQSMhY79Tl
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■ メルマガ写真館 Photo Gallery
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「マノラの練習風景」
久我英(東南アジア地域研究専攻)
僕はタイ南部の街、ソンクラーで図らずも美しい光景に立ち会いました。それはマノラという伝統芸能の練習風景です。華僑のショップハウスが建ち並ぶ古い街並みを散策していると、力強い太鼓や笛の響きに涼やかな鐘の音色の重なった独特の音楽が聞こえてきました。その出所のショップハウスを覗くと、師匠とおぼしき人が中へ招き入れてくれました。空き家の有効活用のための活動として、観光客も立ち寄れる形でマノラの練習が行われていたようです。師匠は体で拍子をとって楽器の演奏を指導しているのですが、熱が入ってくると咄嗟に踊り出します。僕も体に響くリズムを感じながら眺めていると、隣の観客が「彼はタイでナンバーワンの踊り手なんだ」と教えてくれました。僕は満足のいくまで味わったのち、ワイ(タイ式のお辞儀)をして立ち去りました。
写真 ショップハウスでのマノラの練習
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(過去のメルマガ写真館は、次のURLからご覧いただけます。)
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■ お知らせ Announce
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□ 貴志俊彦教授 京都大学退職記念講演
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「15年の軌跡に刻まれた視覚表現─写真と画像が紡ぐ私的物語─」
日時:2025年3月21日(金)15:00–17:00
場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室(対面のみ)
参加申し込みフォーム(2025年3月14日締切):https://forms.gle/t9qGPq5STe7vCdLj7
https://kyoto.cseas.kyoto-u.ac.jp/event/20250321/
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■ 編集子より From the Editor
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ふと窓の外を見ると雪が舞っているという日々が続く京都ですが、その合間に春の訪れを感じさせる暖かな陽光が降り注ぎ、今年度の終わりを告げてくれています。今年の仕事に片が付いた今、卒園式で述べる祝辞を考えています。大学院に身を置いていると、未就学児に贈る言葉がなかなか出てきません。通常の仕事よりもかなり難易度が高いです。(F・M)
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