■■■ August 2024 第254号 ■■■■■■■■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
ASAFAS INFOrmation Magazine
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/
■■■■■■■■■■■■【発行部数 1,075】■■■■■■■■■
___________今月号の目次 Contents__________
□ フィールド便り............. ビデオレター:ブータンと日本の子どもたちをつなぐ
□ メルマガ写真館............. タクシー車内でのビルマ語会話実践
□ 最近の出来事................. Facebook・X(旧Twitter)情報
□ 編集子より
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■ フィールド便り Letter from the Field
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「銅の街、黄金時代のあと」
西村航成(アフリカ地域研究専攻)
「ビデオレター:ブータンと日本の子どもたちをつなぐ」
森下航平(東南アジア地域研究専攻)
2月末の穏やかなお昼休み。山の中腹の見晴らしの良い場所にある小学校へ、現地の大学生二人と訪れました。ここブータンの小学校と、日本の小学校が、お互いの児童へ向けたメッセージを撮影し交換する、国際交流の取り組みをするためです。
児童たちの昼食が終わり、発表担当の5人がホールに集まります。考えてきた原稿を手に持ち、準備万全。早速撮影をはじめました。様子が気になる他の子どもたちが、ホールの窓の外から覗いています。発表者の一人の女子児童が「緊張するから他の子は見ないでほしいな」と私にこっそり言ってきました。しかし興味津々の他の子どもたちが、ついに裏口からホール内にどんどん入りはじめます。こうなるともう収拾がつきません。発表者の子たちが緊張してしまうし、動画に他の子たちの音が入って発表の声が拾いにくくなります。どうしようと、大学生二人とあたふたしました。
そのとき、鐘が鳴り響きました。昼休み終了の、集合の合図。他の子どもたちが帰って行ったのです。安堵しつつ、発表者の子たちも早く戻れるように急いで撮影しました。緊張していたあの児童は、自分の学校や国の文化を堂々と発表しました。そして、「貴重な機会をありがとう」と言い、他の児童たちのもとへ戻っていきました。
動画の交換は、双方の学校から好評に終わりました。現在は日本でもブータンでもインターネットが広まり、海外の情報に気軽に触れられます。しかし、国を超えて同年代の子どもたちにメッセージを伝えあう機会は、貴重な経験となったはず。子どもたちの思いをつなぎ、好奇心を引き出す、小さなお手伝いができたなら嬉しいです。
写真 動画を撮影した、ブータンの小学校
(上記フィールド便りに関する写真は次のFacebookでご覧ください。)
https://www.facebook.com/asian.african.area.studies/posts/pfbid034TpGj93Qj6ETn8PM6sbjaP8751AjtjbFYVPsZe3bjxdEmDZBE2jwG2WhDunz1ydvl
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■ メルマガ写真館 Photo Gallery
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「タクシー車内でのビルマ語会話実践」
大和凛(東南アジア地域研究専攻)
ミャンマーでは2021年2月に発生したクーデター以降、政情不安が続いています。筆者が滞在した最大都市ヤンゴンは治安が比較的安定していますが、移動には安全を考慮して、現地業者から借り上げたタクシーを利用しました。移動中は運転手と公用語のビルマ語でさまざまな世間話をしました。例えば、ガソリンの価格が高騰しドライバーとして生計を立てるのが大変だということ、為替レートの良い両替所を見つける方法、ミャンマー人は体調が悪い時に何を食べるのか(砂糖らしい)などの話題です。こうしたとりとめのないビルマ語での会話ができる移動時間は、現在のミャンマーにおける人々の生活を窺い知るための貴重な機会であり、ミャンマーに来られてよかったと私が感じた瞬間でした。
写真 タクシー車内。運転手はヤンゴンから車で数時間の有名な仏塔が近くにある街に住んでおり、2, 3か月に一度しか家に帰れないと嘆いていた。
(上記メルマガ写真館に関する写真は次のFacebookでご覧ください。)
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■ 編集子より From the Editor
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セミの鳴き声がいつの間にか秋の虫たちの鳴き声へと交代しました。地獄の窯で煮込まれているような暑さが嘘だったかのように、京都には涼しい風が吹くようになりました。夏よ早く終われと念を送り続けていましたが、いざ終わりが見えてくると、それはそれで寂しいものです。ただ単に、後期授業の始まりが嫌なだけなのですが。(F・M)
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