■■■ July 2023 第242号 ■■■■■■■■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
ASAFAS INFOrmation Magazine
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/
■■■■■■■■■■■■【発行部数 1,086】■■■■■■
__今月号の目次 Contents__________________
□ フィールド便り............. フィールドワークと古道-ブータンでの体験から-
□ メルマガ写真館............. 百萬頭の象の国
□ 最近の出来事..................... Facebook・X(旧Twitter)情報
□ 編集子より
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■ フィールド便り Letter from the Field
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「フィールドワークと古道-ブータンでの体験から-」
菊川翔太(東南アジア地域研究専攻)
フィールドワーク中にリフレッシュしたい時、皆さんはどこに行きますか?
様々なリフレッシュ方法があると思いますが、ふと脇道にそれて歩いてみることで頭や心が整理できたことはないでしょうか。私は昨年9月、ヒマラヤの国ブータンで1か月間調査を行いました。地方都市のタシガンに滞在したある日、近くの山裾から一本の道が続いているのが見え、その道を登っていくと気分転換ができたことがありました。今回のフィールド便りでは、そのShingtala Kezangエコトレイルについて紹介します。
本トレイルは、東ブータンの地方都市タシガンと隣接するサムカル村を結ぶ3.4㎞の道です。サムカル村からタシガン市街地を結ぶ自動車道が開通するまで古道として利用されてきました。しかしタシガン市街地まで自動車道が開通して以降は、草が生い茂り利用されなくなっていました。その後、2022 年 7 月にタシガン県森林局の下、エコトレイルとして整備されました。ブータンではコロナ禍以降トレッキングやハイキングに行く人が増えました。このエコトレイルもタシガン住民のリラクゼーションの場として整備されました。ブータンではほかにも、かつて巡礼路や交易路として利用されていた古道を現代的なあり方で活用している事例がみられます。
先日、ブータンの大学生とフィールドワークのプログラムで再度このトレイルを歩きました。日々の喧騒から離れた古道をその歴史・文化・自然を学びながら歩くことで、古道のフィールドワークの面白さとリフレッシュの力を感じました。
写真1: Shingtala Kezangエコトレイルの入り口と看板
写真2:タシガン市街地の風景
写真3:ブータンの大学生とのフィールドワークの様子
(上記フィールド便りに関する写真は次のFacebookでご覧ください。)
https://www.facebook.com/asian.african.area.studies/posts/pfbid02kZzzdEscp9VJ3KtZ1goRxofJZ1xvuDbLtEXBD317L5691WDKmoHTewqzMH4WM1RMl
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■ メルマガ写真館 Photo Gallery
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「百萬頭の象の国」
好光百合(東南アジア地域研究専攻)
いまから約700年前、現在のラオスの前身となるラーンサーン王国が建設されました。このラーンサーン(Lane Xang)とは、ラオス語で「100万頭の象」という意味があり、当時は野生の象が数多く生息し、交通や戦場、農作業などさまざまな場面で活躍していました。現在でも、象はラオスにとって国を象徴する動物であり特別な存在となっていますが、森林伐採や密猟で年々数が減少しています。
そんなラオスでは、首都・ヴィエンチャン特別市からバスで北に約7時間の場所にあるサイニャブリー県で毎年2月に「象祭り」が開催されます。象の保護活動促進のため始まったこの祭りでは、県内の50頭以上の象が集まってパレードやサッカー、徒競走などのパフォーマンスが行われるだけでなく、少数民族のパレードや象乗り体験などができます。祭り開催期間は近隣のゲストハウスが満員になってしまうほど、県内外から多くのラオス人が訪れるこの熱い「象祭り」を通してラオスの人と象の暮らしや文化をぜひ一度味わってみませんか。
(上記メルマガ写真館に関する写真は次のFacebookでご覧ください。)
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(過去のメルマガ写真館は、次のURLからご覧いただけます。)
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■ 最近の出来事 Recent Topics
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■ 編集子より From the Editor
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8月号に寄稿された記事を読むと、いよいよフィールドワーク本番の季節が到来しているのだな、としみじみと感じます。安全に気をつけて、みなさんのフィールドワークが充実したものになることを願って止みません。日本では残暑もまだまだ厳しくなりそうなので、引き続き体調管理に気をつけていきたいですね。(R・N)
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