■■■ April 2022 第226号 ■■■■■■■■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
ASAFAS INFOrmation Magazine
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/
■■■■■■■■■■■■【発行部数 1,002】■■■■■■
__今月号の目次 Contents_______________
□ 令和4年度ASAFAS新入生オリエンテーションにおける研究科長のあいさつ
□ メルマガ写真館.................. 肉はクマ、部位はモツ
□ お知らせ................... 東南アジア地域研究専攻の院生による研究紹介動画
□ 講演会・セミナー情報....... アフリカ公開講座
□ 最近の出来事..................... Facebook・Twitter情報
□ 編集子より
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■ 令和4年度ASAFAS新入生オリエンテーションにおける
研究科長のあいさつ
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竹田晋也 (アジア・アフリカ地域研究研究科 研究科長)
みなさん、ASAFAS(アジア・アフリカ地域研究研究科)への入学おめでとうございます。今日みなさんは、地域研究の分野へ新しい一歩を踏み出しました。戦後の早い時期からアジア・アフリカの各地へ学術調査隊を派遣し「探検大学」とも呼ばれた京都大学では、1963年に東南アジア研究センター、1986年にアフリカ地域研究センターが設立されました。これらの京都大学における地域研究の蓄積をもとに、1998年4月にASAFASが設置され、5年一貫制博士課程の研究指導に取り組んできました。ASAFASは今年で25年目を迎え、みなさんは25期生です。ASAFASでは25年の経験の中から、フィールドワークを重視した独自のカリキュラムを作り上げてきました。みなさんはそれをうまく利用して、主体的にフィールドワークに取り組み、現場での生活を通して問題を発見し、地域実態の調査研究を進めてください。自由の学風を築いてきた京都大学で、ASAFASはもっとも京大らしい研究科だといわれます。どうぞ自分の好奇心を原動力にして、フィールドワークを方法論とする学問に没頭してください。
ASAFASはそれを可能にする環境を提供できます。
この2年間、世界はコロナ感染症の拡大に直面し、私たちは様々な忍耐を強いられてきました。みなさんも不自由な日々を送ってこられたと思います。まだ先行きは不透明ですが、ワクチン接種も進み、外務省も4月1日に106カ国で感染症危険レベルを引下げました。慎重に判断していく必要はありますが、状況は改善
しつつあります。今年度は、安全と健康に十分留意したうえで、臨地教育・国際連携支援室が中心となって皆さんと一緒にアジア・アフリカ地域でのフィールドワークを着実に再開してゆきたいと考えています。
新型コロナウィルスをはじめ、世界は現在さまざまな問題を抱えています。こうした中で、アジア・アフリカの人々ともに臨地研究と文理融合教育をすすめ、地域を総合的に理解できる専門家を養成するというASAFASの役割りはますます重要になってきました。大学院で学問を修める皆さんは、これから急速に変動していく未来に向かっていかねばなりません。どちらの方角にむかっていくのか。とりわけ「自由の学風」のもとでは、研究の方角をきめるのは皆さん自身です。オリエンテーションとは進路・方向を定めることです。これはorientすなわち東の方角に向けて教会を
たてたことに由来します。自分がどちらを向いているのかという指南力は、学問研究においても重要です。明日からの指導教員との相談、ゼミ発表での議論を重ねながら、研究のオリエンテーションを始めていただければと思います。
みなさんが自ら選ばれた方向へ着実に進み、近い将来、アジア・アフリカを舞台にして活躍されることを心から期待しています。
本日は、まことにおめでとうございます。
https://www.facebook.com/asian.african.area.studies/posts/5141678815878429
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■ メルマガ写真館 Photo Gallery
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「肉はクマ、部位はモツ」
小山 祐実 (アフリカ地域研究専攻)
何の肉が好きかと聞かれたら、クマと答える。「うまい」という感覚が、その嗜好の根底にあるのだろう。
ことジビエでは美容や健康の効果、駆除動物の肉の再利用などが強調されがちだが、食味は外せない。冬眠前のでっぷりしたももや背中のぜい肉はいうまでもない。しかし、さらなる醍醐味は臓物にあると思う。
ある猟師さんが作ってくれたもつ鍋にはハツ、レバー、肺や肉の切れ端などが入っていた。しゃっきり、くにゅ、ねっとりとした食感を忙しく味わう。ふと現れる脂は白い肉といおうか。しっかりと味があってしつこくなく甘くとろける舌触りで、するすると私の内臓を通って、フィールドワークのエネルギー源となった。
写真1:猟師の熊鍋
写真2:薄切りにしたクマ肉
(上記メルマガ写真館に関する写真は次のFacebookでご覧ください。)
https://www.facebook.com/asian.african.area.studies/posts/5141687205877590
(過去のメルマガ写真館は、次のURLからご覧いただけます。)
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/photoessay/
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■ お知らせ Announcements
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□ 専攻別 2022年度 オープンキャンパスの開催
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◆ アフリカ地域研究専攻 第2回オープンキャンパス2022
日時:2022年5月14日(土)14:00-16:30
参加申込URL:https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/oc/africa20220514/
◆ グローバル地域研究専攻 第1回オープンキャンパス2022
日時:2022年5月21日(土)13:30-
参加申込URL:https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/oc/global20220521/
◆ 東南アジア地域研究専攻 オープンキャンパス2022
日時:6月11日(土)13:00-17:00
参加申込URL:https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/oc/global20220521/
*オンライン会議システムZoomでの開催となります。
*詳細情報と申込方法は上記の研究科ウェブサイトで公開しています。
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◆ 東南アジア地域研究専攻の院生による研究紹介動画
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東南アジア地域研究専攻では、たくさんの大学院生が、それぞれの関心に基づいて、東南アジア各地のことを研究しています。今回10人の大学院生に、さまざまな言語を駆使して、研究を紹介してもらいました。
https://youtu.be/XsdjlEkflK0
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■ 最近の出来事 Recent Topics
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□ Facebook・Twitter情報
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■ 編集子より From the Editor
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こちらに着任してから一年が過ぎました。やはり、一年目は慣れることに精いっぱいでした。これまでも場所や組織を移ってきましたが、一年目はどうも毎回、このようなものでした。新しい場所と組織に入るということは、新たな調査地に入っていくことと似ている部分があるのかもしれません。知らない土地と知らない人びとのなかでの生活は、人によって程度の差はあれ、ある種の緊張をもたらすでしょう。やはり、時間が必要となります。
調査を始めた初期の緊張感や違和感。これらは、多くの場合、やがて消え去っていくものでしょう。ときが慣れを生みだしていく。しかし、初めてのときだけに見えていた光景や揺さぶられた感情もあるのだと思います。触れることができなくなる前に、それらをどこかに書きつけてほしいと、いよいよ、海外渡航が本格的に再開され、新たな土地に赴くであろう学生諸君に、そのようなことを思いつつ、自分もまた、当初に感じていたであろうことを忘れないようにしたいと思う、葉桜の映える春のこの頃です。 (S.N.)
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◆ このメールマガジンは、京都大学大学院アジア・アフリカ地域
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編集/発行:
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)広報委員会
ASAFAS キャリア・ディベロップメント室
ASAFAS 次世代型アジア・アフリカ教育研究センター
臨地教育・国際連携支援室
協力:
京都大学 アフリカ地域研究資料センター
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