■■■ February 2021 第212号 ■■■■■■■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
ASAFAS INFOrmation Magazine
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/
■■■■■■■■■■■■【発行部数 906】■■■■■
__今月号の目次 Contents__________________
□ フィールド便り............. ヤンゴン、夜の公園
□ メルマガ写真館............. 真っ白に染まる雪化粧の中は…
□ お知らせ................... オープンキャンパス
□ 講演会・セミナー情報....... アフリカ地域研究会など
□ 最近の出来事............... Facebook・Twitter情報
□ 編集子より
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■ フィールド便り Letter from the Field
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「ヤンゴン、夜の公園」
吉野 月華(東南アジア地域研究専攻)
学校や街の仲間と集団行動する昼とは対照的に、夜はたいてい孤独です。フィールドノートをまとめ、日記を書き、ビルマ語の勉強をする。ミャンマーで一般的なノートはカラフルでかわいらしく、独特なサイズをしています。
ヤンゴンは夜、静かになるのが早く、11時を回ればダウンタウンでも人はまばらです。お店も屋台も閉まっています。元気が有り余って、もしくはつらくて眠れない日には、静かで暗い、夜のヤンゴンを散歩します。
家を出て少し歩くと、ミルクティーみたいな色のヤンゴン川をみることができます。港湾地区と呼ばれる川辺の一帯は、不法占拠が深刻だといわれていますが、昼も夜も、港を支える労働者の憩いの場、寝場所として機能しています。
20分ほど歩けば、ダウンタウンのシンボル、スーレーパゴダです。パゴダの隣には、マハバンドゥーラ公園という公園があります。
この公園は、夜には門が閉められ立ち入り禁止になるようです。そうと知らずに侵入した私は、犬に吠えられました。訓練された番犬でした。ミャンマーで、労働する犬に出会ったのはこれが初めてです。犬の声に気がついた係員がやってきて、私は公園から追い出されました。しかし、実は公園の中に、就寝中の人がたくさんいることに気が付きました。独立記念塔の下では、たくさんの人が寝ていたのです。
ダウンタウンには、路上で眠る人もいなくはないけれど、少ない。もしかしたら、安全な寝床が必要な人のために、閉園後の公園が開放されているのかもしれない。侵入して怒られ、咄嗟に旅行者のフリをしてしまったため、確認はできませんでした。
夜の公園にいた人たちはみな、まだ暗闇の時間に出て行きました。
ヤンゴンの朝は早く、陽が昇る前、空が明るくなりはじめる時間から、托鉢のお経やベルの音が聞こえます。公園は、その日初めての来園者を受け入れる体で、日の出前のこのころ、開園します。するとすぐ、カラフルなTシャツに身を包んだおばちゃんたちが、記念塔を囲んでダンスをはじめました。
(上記フィールド便りに関する写真は次のFacebookでご覧ください。)
https://www.facebook.com/asian.african.area.studies/posts/3843242085722115
写真1:港湾地区、コンテナが積み上げられた場所の一角
インスタントのミルクティーを飲みながらくつろげます。2つのテレビでは、違う番組が放映されています。
写真2:イベントでにぎわうマハバンドゥーラ公園
通常は、テントやパーテーションはなく、芝生が広がっています。白い塔が独立記念塔です。
写真3:夜の相方、ミャンマーノート
A5より若干横に大きい、慣れない形をしていますが、現地では定番です。
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■ メルマガ写真館 Photo Gallery
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「真っ白に染まる雪化粧の中は…」
奥田 真由(東南アジア地域研究専攻)
岐阜県白川村荻町で最大級の合掌造り家屋である明善寺。真っ白な雪景色の中にたたずむ明善寺に一歩足を踏み入れれば、・・・
(続きと写真は次のURLをご覧ください。)
第177回 「メルマガ写真館」
(上記の写真館については次のFacebookでもご覧いただけます。)
https://www.facebook.com/asian.african.area.studies/posts/3850416115004712
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■ お知らせ Announcements
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□ 専攻別 2021年度 オープンキャンパスの開催
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*詳細情報と申込方法は下記の研究科ウェブサイトで公開しています。
◆ アフリカ地域研究専攻 第1回オープンキャンパス2021
日時:2021年3月27日(土)14:00-16:30
オンライン会議システムZoomでの開催となります。
参加申込URL:https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/oc/africa20210327/
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■ 講演会・セミナー情報 Lectures, Seminars
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□ 第251回 アフリカ地域研究会
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日時:2021年3月9日(火)15:00-17:00
演者:楠 和樹(日本学術振興会・特別研究員PD)
演題:サバンナを統治するーケニア乾燥地域における権力の系譜学
主催:京都大学アフリカ地域研究資料センター
日本アフリカ学会関西支部
https://www.africa.kyoto-u.ac.jp/archives/9055
*本研究会は、2019年度総長裁量経費(若手研究者に係る出版助成事業)による成果に基づき、アフリカ研究出版助成記念講演として開催されます。
*お申し込み
本研究会は、Zoomによるオンライン会議形式での開催を予定しています。以下の専用フォームに必要事項を記入の上、お申し込みください。
https://forms.gle/3SKe1vkctm4idgA8A
・締め切りは、開催日前日の2021年3月8日17時です。申込者にZoomの招待URLをお伝えします。
・インターネットに接続されたスマートフォン、タブレット、パソコンがあれば、簡単にご視聴いただけます。
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■ 最近の出来事 Recent Topics
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□ Facebook・Twitter情報
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■ 編集子より From the Editor
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VRゴーグルを使って、現地を体感できる新教材を作る、という機会をいただきました。有明海で1月末~2月半ばの、大潮のときにしかできない伝統漁に参加しようと楽しみにしていたのですが、関西のコロナ状況悪化により私は断念し、地元の素晴らしいコーディネーターと映像プロダクションにVR撮影をお願いしたのでした。後日、未編集の映
像をいただき、VRゴーグルで見てみました。すると、すごい。本当にその場にいるようです。有明海の漁師さんは、干潟の上を「潟スキー」ともいわれる押し板(ハネ板)で、すいすいと進み、慣れた手つきで魚を取ります。VRカメラは、この押し板に立てた棒の先に固定されていて、漁師さんの動き、干潟の様子、魚、さらには空まで、あらゆる方向を記録しています。もしも私がその場にいったら、干潟に足を取られて一歩も前にすすめず、足手まといにしかならなかったことでしょう。現地にいかなくてむしろよかった、という体験は新鮮でした。VR教材が完成したら、このメルマガでも紹介させてもらいます。(T.F.)
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編集/発行:
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)広報委員会
ASAFASキャリア・ディベロップメント室
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協力:
京都大学 アフリカ地域研究資料センター
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