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アジア・アフリカ地域研究情報マガジン 第205号

■■ July 2020 第205号 ■■■■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン 
ASAFAS INFOrmation Magazine
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/
■■■■■■■■■【発行部数 887】■■

__今月号の目次 Contents_______
□ フィールド便り………….狩猟採集民バカの子どもの手作りサッカーボール
□メルマガ写真館………….誰の子供を何人産むか?
□お知らせ..........................入試日程、履修プログラム
□講演会・セミナー情報 Lectures, Seminars
□最近の出来事........ Facebook・Twitter情報
□編集子より
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■ フィールド便り Letter from the Field
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「狩猟採集民バカの子どもの手作りサッカーボール」
田中 文菜(アフリカ地域研究専攻)

カメルーン熱帯雨林に住む狩猟採集民バカの子ども達は遊ぶことが大好きです。子ども達だけで集まって森に行き、色々な遊びを繰り広げます。今回は、彼らのボール作りの工程を紹介します。

昼過ぎ、1歳から14歳の子ども14人は、村を出発しました。畑を抜けて、森に入ります。バカ語でndàmàと呼ばれるゴムの木
(Funtumia elastica)に到着すると、14歳の子は火を起こしました。年上の子ども達は、山刀を振り、ゴムの木に切り込みを入れます。すると、白い液が流れ出ます。彼らは、白い液を小さな木の棒の先に着けて火であぶり、何度も液をつけてあぶることを繰り返します。そして、白い液が十分についた木の棒の隙間から息を吹き込んで、棒を引き抜き、膨らまし続けます。大きくなったら、歯で噛んで穴を閉じます。子ども達は、自分の腹に白い液をベタベタ塗りたくります。高い場所から流れる液は、年上の子ども達がすくい、年下の子ども達の腹に塗ってあげます。そして、腹に火のついた薪を近づけ、液を乾燥させます。膨らんだゴムボールを、液を塗った腹の上で転がし、より頑丈にします。14歳の子が、5歳の子の腹の上でボールを転がすと、5歳の子は痛くて泣いてしまいました。

子ども達は、白い液を求めて、森の奥へと進んでいきます。別のゴムの木に到着すると、同じことを繰り返します。年上の子ども達は、液をとりやすいようにゴムの木を切り倒すこともあります。大きな音とともに木が倒れ出すと、子ども達は走って逃げます。

その日は、5本のゴムの木を巡り、2つのボールを村に持って帰りました。道中、子ども達がバカ語でkɛ̀kɛと呼ばれるヤムイモ(Dioscorea burkilliana)を掘ったり、gbèと呼ばれるモリオオネズミ(Cricetomys emini)を捕まえようとしたり、11歳の少女が年少の子ども達に木の名前を教えたりしていました。バカの子ども達にとって、森は、遊びの場、生業の場、学習の場となります。その晩、村では大人達と子ども達が手作りゴムボールでサッカーをして盛り上がりました。


写真1:樹液をとる


写真2:膨らませてボールを作る


写真3:腹の上で転がせてボールを丈夫にする

(上記のフィールド便りについては次のFacebookでもご覧いただけます)
https://www.facebook.com/asian.african.area.studies/posts/3212263398819990

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■ メルマガ写真館   Photo Gallery
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「誰の子供を何人産むか?」
寺本  理紗 (アフリカ地域研究専攻)

人間の女性の出産は、妊娠期間が約10ヶ月と非常に時間がかかります。出産後には赤ちゃんの育児と授乳が待っているため、女性は1回の出産につき4年ほどの貴重な時間を費やすことになります・・・

(続きと写真は次のURLをご覧ください)
第170回 「メルマガ写真館」
(上記の写真館については次のFacebookでもご覧いただけます) https://www.facebook.com/asian.african.area.studies/posts/3239806172732379 ========================================================= ■ お知らせ Announcements ========================================================= ───────────────────────────────―― □ 2021年度 大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 入試日程 ───────────────────────────────―― *募集要項等の詳細は下記の研究科ウェブサイトで公開しています。 ◆ 第1回入学試験 出願期間:2020年8月17日(月)~8月26日(水)17時必着 試験日程:2020年9月9日(水)、10日(木) https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/admissions/application/ ◆ 学内特別選抜試験 第2次試験 出願期間:2020年8月17日(月)~8月26日(水)17時(必着)※郵送のみ 第2次試験 試験日程:2020年9月10日(木) https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/admissions/gakunai   ========================================================= ■ 講演会・セミナー情報 Lectures, Seminars =========================================================  ──────────────────── ──────────────────── □ 第251回 アフリカ地域研究会 ──────────────────── 日時:2020年10月15日(木)15:00-17:00 場所:Zoomによるオンライン会議形式での開催を予定しています。 演者:楠 和樹(京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科・特任助教) 演題:サバンナを統治する:ケニア乾燥地域における権力の系譜学 主催:京都大学アフリカ地域研究資料センター・日本アフリカ学会関西支部 *本研究会は2018年度総長裁量経費(若手研究者に係る出版助成事業)による成果に 基づき、アフリカ研究出版助成記念講演として開催されます。Zoomへの参加申込手続 き等は、随時、アフリカ地域研究資料センターのウェブサイトで情報を掲載していきます。 https://www.africa.kyoto-u.ac.jp/ ----------------------------------------------- ----------------------------------------------- 査読付きジャーナル 論文投稿セミナー『東南アジア研究』と『アジア経済』への投稿案内 https://kyoto.cseas.kyoto-u.ac.jp/2020/09/20200905/ 日時:2020年9月5日(土) 13:30-16:30 Zoomによるオンラインセミナー 事前登録制 :https://edit.cseas.kyoto-u.ac.jp/submit-seminar プログラム: 13:30-13:45 『東南アジア研究』および『アジア経済』の特徴について 藤田幸一(『東南アジア研究』編集委員長) 安部 誠(『アジア経済』編集委員長)13:45-14:15 投稿時の注意点と査読プロセスについて 小林昌之(『アジア経済』編集委員兼編集部) 設楽成実(『東南アジア研究』編集室)/藤田幸一14:15-15:00 座談会「投稿と査読の経験を語る:ディシプリンの違いを踏まえて」 小坂康之(『東南アジア研究』編集委員) 小林 知(『東南アジア研究』編集委員) 山本博之(『東南アジア研究』編集委員) 橋口善浩(『アジア経済』編集委員) 川上桃子(『アジア経済』元編集委員) 司会進行:藤田幸一15:00-15:15 質疑応答15:15-15:30 休憩15:30-16:30 グループワーク/個別相談会グループワークでは、参加者の皆さんの論文の構想やアブストラクトをもとに登壇者を 交えたグループディスカッションを、個別相談会では、事前に草稿をご提出いただいた 皆さんに登壇者等から個別にコメントを行う予定です。 事前登録制:参加をご希望の方は、下記の申し込みフォームよりご登録ください。https://edit.cseas.kyoto-u.ac.jp/submit-seminar*お申込み締切り: 8月24日(月) *個別相談の希望者は、申し込みの上、8月24日(月)までに草稿を japanese-editorial[at]cseas.kyoto-u.ac.jp までお送りください。 ----------------------------------------------- ============================ ■ 最近の出来事 Recent Topics ============================ ──────────────────── □ Facebook・Twitter情報 ──────────────────── FacebookとTwitterから最新情報を発信しています。是非ご登録ください! ○ 京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS) https://www.facebook.com/asian.african.area.studies/ https://twitter.com/asafasprcc ○ 東南アジア地域研究専攻Facebook https://www.facebook.com/AsafasAsia/ ○ 東南アジア地域研究専攻生態環境論講座Facebook https://www.facebook.com/asaseaeco/ ○ アフリカ地域研究専攻 Facebook https://www.facebook.com/ASAFASAfrica ○ グローバル地域研究専攻Facebook https://www.facebook.com/京大アジアアフリカ地域研究研究科グローバル地域研究専攻-545053518980616/ ○ 京都大学アフリカ地域研究資料センター https://www.facebook.com/CAASKyotoUniv/ http://twitter.com/Africa_Kyoto_U http://twilog.org/Africa_Kyoto_U ============================ ■ 編集子より From the Editor ============================ ASAFASでは、前期の講義期間が終わろうとしています。講義も各種イベントもすっかりオンライン・ミーティングが定着し、全国か らアクセスできるため、参加者数はむしろ普段より多くなるケースもあります。また、先日は「コロナ見舞い」というメールを調査国の知人から頂きました。お互いの無事を確認し、苦労を分かち合い、励まし合うやりとりで前向きになれるものです。動けなくても、こうして能動的に情報を得ようとする姿勢は人間の本能なのかもしれません。今年、夏の風物詩である渡航ラッシュはありません。しかし、より多くの文献や資料から情報を得て、より深く自分の研究と向き合うことができます。この困難を乗り越えたときに「充実した夏だった」と振り返られるよう、京都の暑い日々を過ごしたいと思います。(H.S.) ============================ □ メールマガジンに対するご意見・ご感想お待ちしております。 http://form.mag2.com/gianoubima ============================ ◆ このメールマガジンは、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)広報委員会、ASAFASキャリア・ディベロップメント室、ASAFAS臨地教育・国際連携支援室より発行しています。 ◆ ご意見・ご感想を以下フォームよりお気軽にお寄せください。掲載希望の記事や研究会の案内なども受け付けています。 宛先:http://form.mag2.com/gianoubima ◆ バックナンバーは、こちらのページから読むことができます。 https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/melmaga/ ◆ このメールは「まぐまぐ」のシステムを利用して配信しています。新規登録・解約は下記ページにてお願いします。 https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/magazine/ ============================ ◆ バックナンバーは、こちらのページから読むことができます。 https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/melmaga/ ◆ このメールは「まぐまぐ」のシステムを利用して配信しています。新規登録・解約は下記ページにてお願いします。 https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/magazine/ ============================

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