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アジア・アフリカ地域研究情報マガジン 第202号

■■ April 2020 第202号 ■■■■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン 
ASAFAS INFOrmation Magazine
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/
■■■■■■■■■【発行部数 843】■■

__今月号の目次 Contents_______
□ 令和2年度ASAFAS入学式における研究科長のあいさつ
□メルマガ写真館………….華を纏う    
□お知らせ..........................入試日程、履修プログラム
□最近の出来事........ Facebook・Twitter情報
□編集子より
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■ 令和2年度ASAFAS新研究科長巻頭エッセイ
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「COVID-19と新しい時代」
アジア・アフリカ地域研究研究科 研究科長 重田眞義 

人を宿主として選んだウィルスは、人から人へと移りながらその生をつないでいく。多くのウィルスは人を完全に打ちのめすことはしないで、共生の道を選ぶ。COVID-19(新型コロナウィルス)もまたそのようなウィルスのひとつだといえるだろう。

私たちが今できることは、亡くなった多くの方の冥福をお祈りし、このウイルスに感染しないよう、また広めることのないよう、可能な限りの方策をとることであることは言うまでもない。そして、同時に、これから私たちが生きていくポストCOVID-19の時代について考えを巡らせる必要があるだろうと思う。

私たちは、このウィルスのことを短期間のあいだにかなりよくわかってきた。どうすれば感染しにくいのか、どのようにウィルスが空気中に漂うのか、どこに付着したウィルスから感染しやすいのか、どんな薬が効きそうか、が報じられている。感染を防ぐには、社会的距離を2mくらい保つか、風通しをよくするか、群れないで外に出ないで家にいることが肝要だと。しかし、3密を避ければ、ウィルスに完全勝利できるのか、というとそうではない。今のところ、感染爆発をふせぎ、流行を抑えることができるだけで、撲滅はできない、はずである。

なぜなら、COVID-19は、人のコミュニケーション(モノとコトのやりとり)の回路をうまくつかって繁殖する戦略をとっているからである。COVID-19に限らず、ウィルスは、近しい距離のなかで様々な物や事のやりとりをするという人本来の習性を上手に利用して栄えてきた。人が人であるためのふつうの営みに入り込んでその生をつないできたのである。

今から30年くらい前なら、人と会うな、話すな、集まるなという禁止命令は、私たちが人であることをやめろと言われるのとほとんど同義であった、かもしれない。しかし、今はどうだろう。森から出てきたウィルスが進化してきたのと同様に、私たちも様々なコミュニケーションの革新を経験してきた。

ポケベルやピッチというと世代が知れそうだが、スマホやタブレット、PCなどの情報機器が高速インターネットを介して提供するコミュニケーションは、モノやコトのやりとりにも直接的につながっている。またたくまにオンラインの授業や会議や講演会が広まったのも、故なしとはしないだろう。

私はいつも楽観的でありたいと願っている。この災禍をポジティブに切り抜けていくためには、頭の切り替えも必要だろう。35年前、初めて研究室にランケーブルを引いてパソコンとつないだとき、電子メールというものを使い出したとき、PHSで会話したとき、今日のコミュニケーションの有り様は想像だにできなかった。メール全盛の時代になって、便箋に直筆の手紙の意味と価値が大きく変化したように、対面の授業とオンライン講義の関係も変わってくるかもしれない。

「メールで済むのに、電話してくるなんて鬱陶しい」と思っているあなたこそ、新時代をひらくにふさわしい人かもいれない。

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■ メルマガ写真館   Photo Gallery
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「 華を纏う」
小寺 典子(アフリカ域研究専攻)    

ベナン南部の調査地の教会では、毎週日曜日、礼拝が始まる朝9時ごろになると、写真のような色鮮やかで多様な模様の衣服を身につけた人々が大勢集まります。この礼拝に初めて参加したとき、私はその華やかな光景にとても驚かされました・・・   

(続きと写真は次のURLをご覧ください)


(上記の写真館については次のFacebookでもご覧いただけます)
https://www.facebook.com/asian.african.area.studies/posts/3004348882944777

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■ お知らせ Announcements
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□ 専攻別 2020年度オープンキャンパスの開催
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*詳細情報と申込方法は下記の研究科ウェブサイトで公開しています。

◆ グローバル地域研究専攻 第1回オープンキャンパス2020
日時:2020年4月25日(土)13:30-18:00ごろ
場所:インターネット会議システム(Zoom)にて開催します。
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/oc/global20200425/ 
 
◆ アフリカ地域研究専攻 第2回オープンキャンパス2020
日時:2020年5月16日(土)14:00-16:30(受付開始13:30)
場所:京都大学稲盛財団記念館3階セミナー室(318)
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/oc/africa20200516/
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新型コロナウィルス感染症の状況を考慮し、Zoomなどのオンラインシステムでの
開催に変更する場合がありますので、ご了承ください。その場合は、申し込みを
された参加希望者と連絡を取りながらオンライン開催の案内をする予定です。
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◆ 東南アジア地域研究専攻 第1回オープンキャンパス2020
日時:2020年6月20日(土)13:00-17:00(開場12:30)
場所:京都大学総合研究2号館4階AA447(大会議室)
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/oc/asia20200620/
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新型コロナウィルス感染症の状況を考慮し、Zoomなどのオンラインシステムでの開催に変更する場合がありますので、ご了承ください。その場合は、申し込みをされた参加希望者と連絡を取りながらオンライン開催の案内をする予定です。
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□ 2021年度 大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 入試日程
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*募集要項等の詳細は下記の研究科ウェブサイトで公開しています。
◆ 第1回入学試験
出願期間:2020年8月17日(月)~8月26日(水)17時必着
試験日程:2020年9月9日(水)、10日(木)

 
◆ 学内特別選抜試験
第1次試験 出願期間:2020年5月20日(水)~6月3日(水)17時(厳守、郵送の場合は必着)
第1次試験 試験日程:2020年6月10日(水)~6月24日(水)までの間を予定(出願者に対して個別に面接の日時等について連絡します。)
 
第2次試験 出願期間:2020年8月17日(月)~8月26日(水)17時(必着)※郵送のみ
第2次試験 試験日程:2020年9月10日(木)

 
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■ 講演会・セミナー情報 Lectures, Seminars
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□ 第250回 アフリカ地域研究会
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日時:2020年7月16日(木)15:00-17:00 
場所:京都大学 稲盛財団記念館3階 中会議室
演者:阿毛 香絵(京都精華大学創造戦略機構 特別任用講師)
演題:セネガルにおける高等教育の現場とイスラーム―イスラーム知識人から学生信者まで
https://www.africa.kyoto-u.ac.jp/activities/as/
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*なお、昨今の新型コロナ肺炎拡大に鑑み、今後の状況に応じて、オンライン開催への変更、延期、中止などもあり得る点、ご理解ください。その場合は追って御連絡いたします。
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■ 最近の出来事 Recent Topics
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□ Facebook・Twitter情報
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■ 編集子より From the Editor
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例年とは全く異なる状況下で新年度が始まりました。新入生の方々は、教員、在校生、大学職員の方々と顔をあわせたり十分に話をしたりすることなく、ASAFASメンバーとなり、2週間がたとうとしています。例年であれば、この時期にはあたりまえのようにできていたことができなくなっていく、そんな過程で不安を抱かない人はいないと想像します。確かに今までと比べると状況は異なります。ですが、制限された環境のなかで、これまで着手できなかったことも含めて、自分ができることに取り組む。制限の多い環境から解放された時に、どんな自分になっているかを期待し想像しながら日々を過ごすのも、こんな時だからこそできる時間の過ごし方かなと思う今日この頃です。(MK)    
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□ メールマガジンに対するご意見・ご感想お待ちしております。
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◆ このメールマガジンは、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)広報委員会、ASAFASキャリア・ディベロップメント室、ASAFAS臨地教育・国際連携支援室より発行しています。

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