■■ July 2019 第193号 ■■■■■■■■
アジア・アフリカ地域研究情報マガジン
ASAFAS INFOrmation Magazine
https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/
■■■■■■■■■【発行部数 1238】■■
__今月号の目次 Contents_______
□フィールド便り.... ニジェールの首都における借地料のない借地暮らし
□メルマガ写真館..........水を欲する乾いた喉
□お知らせ..........................入試日程
□講演会・セミナー情報....アフリカ地域研究会
□最近の出来事........ Facebook・Twitter情報
□編集子より
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■ フィールド便り Letter from the Field
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「ニジェールの首都における借地料のない借地暮らし」
青池 歌子(アフリカ地域研究専攻)
私の調査地であるニジェール共和国の首都ニアメ市にある友人の家は、木の骨組みにムシロとゴザ、防水シートでできています。このような草葺き家はハウサ語でbukkaと呼ばれ、気温が40℃を超えることもあるニジェールの気候では、密閉したレンガの家より風通しがよく、快適です。昨年8月、友人宅の引越しを手伝う機会がありました。
引越しは節約を心掛け、自分たちで台車を使って家財を運び、もとの場所で使っていた資材を再利用しました。掛かった費用は買い足したムシロ6枚と長さ10mのプラスチックシートで計12,000CFAフラン(約2,500円)です。古い家の柱にはシロアリが住み着いており、勤勉なシロアリの巣は発展がめざましいと、友人は笑っていました。シロアリは家賃を支払うことはありませんが、世知辛い人間社会ではそうもいかないようです。
近年、ニアメ市の発展とともに住宅の建設が増加し、土地を持たない農村出身者が住むことのできる場所が縮小しつづけています。彼らが暮らす場所の多くは地主がいる土地です。このような住人を不法占拠者としてではなく、むしろ土地を管理してくれる存在として、地主は好意的に受け入れてきました。しかし最近ではそのような好意は減り、友人一家も地主からこれまでと一変して借地料を請求されたそうです。
一家11人が250mしか離れていない場所に引越すことができたのは、知人に近所に空いた土地を持つ地主を紹介してもらえたからです。もし郊外へ移転するしかない事態になっていれば、引越しの車代や転出先の学校への編入費が払えず困ったことでしょう。仕事場からも離れることになり、日々の出費がかさみます。決して裕福とはいえない友人の一家が、これからもニアメ市内に安穏に暮らしていけることを願っています。
(上記のフィールド便りに関する写真は次のFacebookでご覧ください)
https://www.facebook.com/asian.african.area.studies/posts/2427221020657569
写真の説明
写真1 台車でソファを運ぶ子ども達
写真2 角度を調整しながら組む屋根の棟木
写真3 防水シートを敷き完成間近の家
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■ メルマガ写真館 Photo Gallery
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「水を欲する乾いた喉」
山田 祐(アフリカ地域研究専攻)
19歳の夏、私はインド洋の西果てを旅していました。その地域はマダガ
スカルという素敵な名前で呼ばれていて、たくさんの人が・・・
(続きと写真は次のURLをご覧ください)
第158回 「メルマガ写真館」
(上記の写真館に関する他の写真は次のFacebookでご覧ください)
https://www.facebook.com/asian.african.area.studies/posts/2427225223990482
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■ お知らせ Announcements
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□ 2020年度 大学院アジア・アフリカ地域研究研究科 入試日程
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*募集要項等の詳細は下記の研究科ウェブサイトで公開しています。
◆ 第1回入学試験
出願期間:2019年8月19日(月)~8月28日(水)17時必着
試験日程:2019年9月11日(水)、12日(木)
学生募集要項
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■ 講演会・セミナー情報 Lectures, Seminars
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□ 第245回 アフリカ地域研究会
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日時:2019年10月17日(木)15:00-17:30
場所:京都大学 稲盛財団記念館3階 中会議室
演者:米川正子(筑波学院大学経営情報学部・准教授、「コンゴの性暴力と紛争を考える会」代表)
演題:世界最悪の紛争・コンゴと「性的テロリズム」の実態
https://www.africa.kyoto-u.ac.jp/activities/as/
地域研究会2019年度後期分の講演情報は準備でき次第、上記のウェブサイトに掲載します。
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■ 最近の出来事 Recent Topics
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□ Facebook・Twitter情報
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■ 編集子より From the Editor
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コンチキチン…京の町に祇園囃子が響くころ、ASAFASでは多くの人が出国準備に追われていました。航空券、パスポート、薬、調査道具、調査許可証、参考文献、カメラ、共同研究者や村人へのお土産、研究計画を成し遂げようとする使命感…多くのものをトランクに詰めてフィールドに向かいます。一方、京都に残った人は静まり返ったキャンパスで論文執筆に打ち込みます。アジアやアフリカ、京都でそれぞれがあつい季節を迎えます。先週からアフリカに来ている私も含め、皆さんとはしばしのお別れです。多くの人が再会する秋には、それぞれが成し遂げたことを語り合うのでしょう。その時を楽しみに、ひと夏を過ごします。(H.S.)
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編集/発行:
京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科(ASAFAS)広報委員会
ASAFASキャリア・ディベロップメント室
ASAFAS次世代型アジア・アフリカ教育研究センター 臨地教育・国際連携支援室
協力:
京都大学 アフリカ地域研究資料センター
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