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From: 西崎 伸子(アフリカ地域研究専攻)
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エチオピアのサバンナからお便りします。
アフリカの野生動物とどこまでも続くサバンナ・・・。これを見るために私はアフリカにきました。
写真は1996年に私が初めてアフリカにきたときに出会ったSwayne’s Hartebeest、東アフリカに数多くいるハーテビーストの亜種のひとつです。でもこの保護区には現在100頭あまりしか生息していません。レッドデータブックには絶滅危惧動物として載っています。保護区の周りにはアルシオロモという人々が農耕と牧畜をして暮しています。確かに地味な動物だけど毎日見ていると愛着がわいてきます。
ここで2年間私は青年海外協力隊として暮らし、その後大学院に入ってから再びここに帰ってきました。なぜ野生動物は絶滅の危機にあるのか、なぜそこに営々と暮してきた人々が動物の絶滅を招いた「悪者」にされてしまうのか、そんな疑問を問題意識としてもちながら自然保護と地域の人々の関係について研究しています。
サバンナの太陽は大きいです。昼は強い日差しの中、牧童がウシを追うかけ声と鳥のさえずりがにぎやかに聞こえます。夜は一転して静寂と一面の星です。ときおりハイエナとジャッカルの鳴き声が聞こえます。すべてが言葉にならないくらい美しい。人々の温かさと自然の美しさに惹かれてまたアフリカに戻ってきたのかもしれません。これからもう少し南の自然保護区にいってきます。そこからまたお便りします。
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